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41話「暮露暮露団は九十九神です」

門星学園 自室


俺「ほんとに大丈夫なのにー」


タウロ「本人に限ってだいなきそういうのが病気というものだ。いいからしっかり休め」


俺「まだ忙しいのに……」


タウロ「無理をするからだ。一度に3つも抱え込むなど可笑しいだろう。……なるべくのことは手伝うから今は無理をするな」


……仕方ないか。


……でもこの布団なんだろ?

こんなの持ってたっけ?


結構モフモフだ。


タウロ「あと一つ。生徒会長からの連絡だが、無理をしないように暮露暮露団を見張りにつけた……と言っていた。以上だ、じゃあまた呼んでくれ」


…………

……


俺「……もしかして」


試しに布団をくすぐってみた。


暮露「ひゃははははっ!や、やめっ……!ヒィィィイッ!」


俺「なにしてんの」


問いかけると、布団の上部から顔がひょこっと出てきた。


暮露「会長に頼まれたんだよー。そもそも私布団の九十九神だし問題は無いでしょ?」


俺「……まあそうか」


暮露「むしろさー、あくまで私も女の子なんだから、セクハラはやめて欲しかったなー。『ぐすん、センパイにあんなことやこんなことをされましたー、私お嫁に行けないー』」


俺「それ本当に問題になるからやめて!? ……悪かったよ」


……しかし、何もしないっていうのも嫌だなぁ。


俺「……もしかしてさ、他の種類の布団にもなれたりするの?」


暮露「うーん……あとは着ぐるみと女体にしかなれないなぁ……。もしかして女体蒲団がご所望で?」


俺「何言ってんだあんたは」


暮露「……俺くん、生徒会に来た時と全然態度違うね」


そりゃ初対面だったし。

あと他種族だと学年が下だとは分からなかったからである。


俺「どっこいしょ……」


暮露「こら!どこにいく!?」


俺「ぐえ」


……掛け布団を除けて起きようとしたら、押さえつけられた。

しかも、布団縛る紐で逃げないように固定されたし……。

……病人と聞いてるはずなのに容赦ないな。


俺「違うよ! 喉乾いたんだって!」


暮露「あぁ。なるほどね。私が取りに行こうか?」


俺「……俺はどうなる?」


暮露「うーん……ベッドで寝る?」


……最初からそうしてくれ。


…………

……


俺が部屋に閉じこもってから1時間が経った。少し頭が痛いのが自覚できるようになってきた。

暮露暮露団は確かにある程度の世話はしてくれたが、今はもう退屈したのか爆睡してしまっている。


俺「うーん……それにしてもお見舞いくらい来ると思ったんだけどなぁ」


……まあいいか。


******

一方


門星学園 自室前


ラミア「な、な、なにこれぇっ!?」


九尾「気がついたか、お主も」


ラミア「あ、会長! なんですかこれ!?」


九尾「……そういうことじゃろう」


「高等部βクラス 人間 病気による大規模感染(パンデミック)を防ぐため、無機質系の生徒以外の入室を禁ずる」


ラミア「無機質系ってなんですか?」


九尾「細胞など体の作りがそもそも一般的な生物とは違うもののことじゃな」


******

門星学園 自室


俺「……すーすー」


暮露「……ふにゃあ? あ。寝ちゃってた、ごめんごめん俺くん……ってそっちも寝てたかぁ」


暮露暮露団は少し考え、ハンペンの着ぐるみのような姿になると彼の上に覆いかさばった。


暮露「……ちょっと汗かいちゃってるなぁ……よし!」


…………

……


俺「……ん?」


暮露「あ……」


俺「……うわぁあああっ!? な、何脱がそうとしてんだぁっ!?」


暮露「ちっ違うって!? 汗かいてたから……」


珍しく暮露暮露団が両手をブンブンと振って焦りを見せていた。


俺「あ……そっか。ごめん、それくらいは自分でできるからいいよ」


暮露「う、うん」

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