25話「雪女はツンデレです」
雪女「…お前たち戦意あるのか?」
ラミア「そ、そうじゃなかったら引いてるでしょ!もう俺くん酷いよ…」
すると後ろから高く舞い上がるヴァンプの姿が見えた。
雪女「…どういうつもりだ?」
ヴァンプ「あ、いたいた。よし…とりゃっ!」
ドサドサと落ちていく半溶け状態の氷。
それは見事アンデッドに命中した。
アンデッド「ヒィアアアアッ!?冷え!な、何を…はっ…体が…動かない…」
……………
俺「アンデッドって屍でしょ、ならしっかりと死体の特徴もあるはずなんだよ。」
タウロ「それが今回の氷か?」
俺「うん、アンデッドの動いていない状態の体を一気に低温まで下げる。こうすることで流れていない血液が凍って死後硬直に近い形になるはずなんだよ。」
タウロ「な、なるほど。しかし、いずれ凍った血液も溶けるのでは?」
俺「だから、そこに詰めて寄れば…」
……………
ヴァンプ「…悪いな。まあアンデッドだから痛覚はないだろうけどな。」
そう言うとヴァンプはザクッとアンデッドの体をレイピアで貫通させた。
残り5対4
……………
タウロ「さて、また雪を集めてきたが…今度はどうするんだ?」
俺「ヴァンプまた鞘を預かっててくれないか?その間にタウロさん、ラミアと交代してあげて。」
俺はモンスターハントなら参謀に向いているのかもしれないな…
……………
ラミア「ゼーゼー…お、俺くん酷い。」
俺「わ、悪い。そこで休んでてくれ。ヴァンプ、鞘の中はどうだ?」
ヴァンプ「…溶けてるな。」
ヴァンプは鞘を揺らしチャポンと音を鳴らして、液体になっていることを示した。
俺「よし、次はマミーと人魂だ。」
ヴァンプ「?…人魂は分かるけど、なんでマミーなんだ」
すると呆れ顔で俺は呟いた。
俺「…これ、結構有名だぞ?」
……………
ヴァンプ「再びどうもー、お水でーす!」
そう言ってヴァンプは3割ほどの水を人魂にかけた。
人魂「お、おいらは水が苦手なんだーっ!」
何処かで聞いたことのある声を発しながらも人の頭ほどのサイズだった人魂はロウソクの火くらいの大きさまで小さくなった。
戦意喪失
残り5対3
……………
ラミア「ブルブル…こ、ここってこんなに寒かったの?」
俺「あぁ、だから変温動物のラミアさんには前線で体を動かしてもらいたかったんだけど…逆に汗で冷えちゃったね。」
ラミア「…いいよ、でもゴメン。戦えそうにないや。」
ラミアは小さな声で呟いた。
俺「…仕方ないか。とりあえずこれ着てて、僕のだけど。」
残り4対3
……………
ヴァンプ「はい、よくわからないけどお水でーす。」
ヴァンプは残りの水を全てマミーにかけた。
マミー「きゃあああああっ!…エッチ。」
ヴァンプ「ゲッ!?女かよ!」
……………
俺「マミーは所謂ミイラの妖怪であるわけで、つまりは包帯が水を吸うと重たくなって動けなくなるから、昔から水が苦手って言われてるんだけど…マミーって女の子が多いんだよね。」
ラミア「つまり?」
俺「ヴァンプがミイラになる。」
……………
マミー「う…うぅ…」
ヴァンプ「血…血が…足りない…」
マミーの透けた体をみた結果、ヴァンプは鼻血が止まらなくなりまさにミイラ取りがミイラになった。
残り3対2
……………
俺「あと2分か…あとは保てばいいんだけど…ゴーストとか雪女は少し無理がある作戦だから…」
ラミア「…俺くんなら行けるよ。がんばって。」
俺「…そうだね、頑張るよ。」
……………
オオカミ「こ、これ、結構きついな。」
ゴースト「流石に3人やられちゃったし前線に出るしかないでしょ。」
雪女「私なんか氷降らしてただけだし…」
タウロ「…なっ!お、俺くんっ!?」
俺は前線に出ると軽く深呼吸をした。
俺「…般若波羅みとぅっ…あ、噛んだ。」
ゴン!
俺「痛っ!?」
戦意喪失
残り2対2
時間切れ
結果 引き分け




