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23話「インキュバスはゲイではありません」

俺「そ、それってつまり観察処分者ってやつですか!?」


インキュバス「ほら見ろ!勘違いされたじゃないか!だからドッグタグはやめろって言ったのに!」


ダンピール「でもかっこいいじゃん!ドッグタグ。」


…どうやら話を聞いている限り観察処分扱いというわけではなさそうだ。


俺「えっと、処分ではないなら何なんですかこのタグ。」


ダンピール「それはね、魔力を込めたドッグタグ。今君がつけてる手袋と同じ仕組みだよ。」


俺「…どのくらい入ってます?」


ダンピール「うーん、取り敢えず空中浮遊なら1000回は出来るレベル。まあ友だちに充電してもらえば永遠に使えるとは思うけど。」


結構高いな。酒で言うと手袋が梅酒くらいだとしてテキーラくらいか。


インキュバス「ただこれを付ける時と外す時にはかなり体に負担がかかるから気をつけてね。…といっても貧血みたいな感じだけど。」


なるほど、体から急に魔力が抜けるのだから立ってはいられない。


要は魂魄の原理と同じか。


俺「ありがとうございます、さっそく自室で練習します。」


ダンピール「うん、頑張れ。」


インキュバス「じゃあまた。」


******

門星学園 自室


俺「…ここだっ!」


妹「すごーい!また浮いたー!」


さっそく色んな物で試してみた。

ペン、本、ノート、生徒手帳、リモコン、辞書。

しかし、辞書以上重たい物は浮かせないことが分かった。


俺「ふう…結構しんどいなぁ。」


ヴァンプ「よっ!どうだ調子は。」


ラミアから聞いたのだろう、ヴァンプが相変わらず金属をチャラチャラさせながら入ってきた。


俺「はぁはぁヴァンプか。えっと、ヴァンプはどのくらいの重さまでなら念力使える?」


ヴァンプ「んー、せいぜい教卓ぐらいか?」


教卓か…確か補強されてる分30kgくらいはあったよな。


俺「…遠いな。」


ヴァンプ「まあ頑張れ!俺も応援してるから。」


俺「ありがと、お茶飲んで行く?」


ヴァンプ「おう!俺くんの世界のお菓子って美味しいよな!」


俺「そういってくれると嬉しいよ。」


俺は気抜けした声で答えて、シンクへ向かった。


ヴァンプ「…なあ妹ちゃんよ。」


妹「うん?」


ヴァンプ「多分、お前の兄ちゃんはお前よりも弱い。だけどそれに気を病むようなことになれば励ましてやってくれないか。」


妹「…ヴァンパイアのお兄ちゃんさ、見た目の割りに良い人だよね。」


ヴァンプ「…よく言われたよ、前の世界でも。」


俺「お待たせ…なにか話してた?」


俺の質問に二人は同時に首を横に振った。


******

門星学園 タウロ部屋


女子生徒の割りには必要最低限の物しか置いてない(城下町で買った物は除く)部屋。

一方タウロはそのような部屋で鏡の前に立っていた。


タウロ「…精神統一…そして、イメージ…ここだぁっ!」


ポワン


タウロ「…くそっ!やはり尻尾と耳が残るな…。しかしだいぶ近づけたは…ず…」


タウロが視線を扉に向けると、ラミアが気の抜けた顔で待機していた。


ラミア「…あ、どうぞ続けてください。」


タウロ「な、な、い、いつからそこにいたんだっ!?」


ラミアは言葉のペースを乱さずに答えた。


ラミア「うーんと、今から5回前の変身くらいからかな。あっ、あとね、

その馬のコスプレ風も可愛いよ。」


タウロ「…お前に言われても嬉しくない。」


タウロは耳と尻尾を生やした裸のまま寝床(藁の山)に倒れこんだ。


タウロ「…痛いな、人間の姿だと藁でも刺さる。」


ラミア「タウロさんはさ、体が複雑だから難しいんだと思うよ。結構良いところまでできてるし。」


タウロ「それに…二足歩行は疲れる。…しばらく寝ることにする。」


ラミア「…ふーん。」


すると、ラミアは面白いことを思い浮かべ口角を上げた。


…。

一瞬の静寂


そして


ラミアはタウロの乳を揉みしだいた。


ラミア「うりゃああああっ!」


タウロ「ヒエヤアアアアッ!?な、なにをする!」


ラミア「人間の姿でもこの大きさ、すごいっていうかちょっと腹立ってきたな流石に。」


タウロ「ひゃうっ!い、痛い!流石に力入れすぎだ!乳汁が出たらどうする!」


実際は人間の姿なので体の構造も変わり乳汁は出なくなっている。

というよりも、出たら出たでR18指定に扱われそうなので筆者の都合上搾乳をさせるわけには行かない。


ラミア「…はあ疲れた。」


タウロ「私もだ、全く。…まぁ確かに、魔力など滅多に使わないからな。こんなに疲れるものだとは思わなかった。」


2人は暫く並んで疲れで倒れこみ動かなかった。


******

門星学園 自室


俺「…もうすぐ戦闘か〜。」


ヴァンプ「やっぱり気になるのか?」


俺は机に突っ伏した。


俺「当たり前だよ、前に手合わせしたとき分からなかったか?」


ヴァンプ「言いにくいことをふるなよ。」


ヴァンプはそう言いながらも苦笑いした。


俺「まあ死なないだろうけどさ。」


ヴァンプ「ああ、死なないな。」


妹「…お兄ちゃん、ウロスちゃんから呼び出されたんだけど。」


妹は静けさを破ってそう言い通信に使っていたであろう生徒手帳を見せてきた。


俺「ああ、行ってきな。」


妹が出て行くのを見送るとヴァンプは徐に切り出した。


ヴァンプ「なあ、そういえばお前、部活はどうするんだ。」


俺「部活?この学園にもあるのか?」


ヴァンプ「ああ俺はブカツという言葉自体初めて聞いたんだが、俺くんの世界にはあったんだな。」


言葉は多分違うと思うけど。


俺「ふーん、何部があるの?」


ヴァンプ「野球部、サッカー部…まあ、そこらへんはベタか。多分珍しいのは魔法研究部とか異世界探検部とか俺くん愛好会とか。」


絶対最後のラミアが作っただろ。


ヴァンプ「俺は演劇部を選んだ。」


俺「意外だな、ヴァンプなら体育会系を選ぶと思ってたけど。」


ヴァンプ「立ちくらみ。」


俺「なるほど。」


そこで言葉を切りお茶を飲む。


ヴァンプ「俺くんは?」


俺「うーん、そうだなぁ。ゆっくり選ばせてもらうよ。」


俺は首から下げたタグを指でいじりながら答えた。

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