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魔窟と呼ばれる場所、そこに私達は進入した。
「いつも以上に嫌な気配がするね」
「ダンジョンも中盤近くなにが起こっても不思議ではありませんわ」
「だな、にしてもこの匂いはきついな…」
「んっ瘴気対策しててもきついの」
「ですねげんなりします…」
「皆さん、視界が悪いので気を付けてください!」
周囲を見渡すとそこにはよく分からない粘液があちこちに付着し、そこから腐臭が流れ込み、頭痛を引き込す。モンスター以上にやっかいなもので溢れていた。
歩を進めるとゾンビと言われるものが、ゆっくりとこちらに向かってくる。動き自体は大したことはない。
ただ、数が多く、継戦能力が高いのが厄介だった。打撃攻撃だけかと言われればそういうわけでもない。
頭を切り離してビームを放つ、通称ゾンビームも飛んでくる。もちろん腐臭付きだ。
霊体にも出くわす、急に現れ、視界の外側から強襲してくるそれは、魔法・デバフを使いこなし、こちらの㏋を削ってくる。デバフは特に厄介で、ただでさえ頭痛のする中動きが鈍くなる。
探索は少しずつしか進まない。さすがにこのような環境に長居をしたくはない。ましてや食事や宿泊など以ての外だ、ダンジョンも迷宮のように入り組んでいる。私達は長期戦の心持で迷宮へと挑んでいくのであった。
「あーもうお風呂に入りたいですわ!」
「だねっ…だいぶ気分が悪くなってきたよ」
「あぁ…この匂いちゃんと落ちるといいんだけどな」
「んっそろそろ切り上げる」
「ですね…一応、浄化しておきましょう」
「お風呂用意しときますね!」
こうして、魔窟の攻略初日は幕を閉じました。
「いつも以上にくたくたですわ」
「しばらく、ゾンビは見たくないなぁ」
「同意するぜ…明日は気分展開にバイトでもするか」
「んっ賛成」
「臭気対策考えておきますね…」
「皆さんが帰ってくるまでに情報収集しておきました。臭気を無効化する飴玉が存在するみたいです!」
「さすがクレハさん!」
「やはり情報収集は重要ですわね!」
「風呂入ったら購入しに行こうぜ!」
「んっなんとかなりそうで良かったの」
「ありがとうございます!クレハさん」
「いえいえーゆっくり英気を養ってください!」
翌日、私達は宣言通りにバイトを始める。
慣れ親しんだオルタナの店、そこでは甘い匂いが漂っていた。
「昨日とは違っていい匂いですわ」
「うん。魔窟も美味しそうな匂いならいいのに!」
「いやっあの見た目で美味しそうな匂いのダンジョンは嫌だけどな」
「んっあの液体だけは口にしたくない」
「ですね…ゾンビ汁とか最悪です」
「みなさん、そろそろ休憩の時間です!」
そういうと、クレハさんが目の前に色とりどりのデザートを目の前に用意してくれた。
「どうだ!我が考案した新作の味は!」
「とても美味しいですわ!」
「癒されるよね!」
「今度は酒に合う食事を用意してくれ!」
「んっちょうど良い甘み」
「えへへ、私も手伝ったんですよ!」
「です!みんなで試行錯誤しました!」
そんな会話を広げながらデザートを消耗していく、楽しい時間となった。
次の日
「さて、どれくらい効果があるのかしら」
「完全に無効化出来るといいね!」
「何個食べる事になるか」
「んっ味はほぼない」
「周りの匂いが消えて違和感がありますね」
「みなさん、今日も頑張ってください。」
再び、魔窟へと侵入を果す。匂いはほぼなく、頭痛もしない。
みんなのテンションが上がっていく。これなら迷宮攻略は進む。
行き止まりに当たっては戻るを繰り返し、少しずつ何日もかけてマッピングを進めていく。
BOSS部屋付近にたどり着くとそこには無数のゾンビがひしめいていた。
「こうなると数が厄介ですわね」
「相手側も身動きは取りずらそうだね」
「仕方ない、片っ端からやってやるぜ!」
「んっ殲滅する」
「回復は任せてください!」
「持久戦用に歌を切り替えますね!」
こうして私達は、ゾンビの群れへと突進していく。
千切れては投げつけられるゾンビの肉体を躱しながら…そうして数時間の時が流れる。
「やっとやっとやってやりましたわ!」
「殲滅完了だね!」
「さすがに疲れたぜ!」
「んっ眠い…」
「MPもほとんど残っていません…」
「みなさん!お疲れさまでした!」
しばらく休憩をはさみ遂に私達は、BOSSへと挑戦することになる。
待ってろ!フロアBOSSこんなところすぐに卒業するんだから!




