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妄想がまたもや暴走する

誤字脱字はありますが書き上がったので。


※今回もツェリの腐った妄想が全開ですのでご注意下さいませ。


 余りにも気まずい空気のなかで、全くもって空気を読まない唯一の人物、フラクタルは不思議そうに私たちに聞いて来る。


「あれ~?二人ともどうした?固まっちまって?」


 そんなのんきなフラクタルの言葉で正気に返ったのか、アルビオレは私に詰めよって来る。


「ツェリッ!フラクタル様の仰った事は本当なのか?ほっ…本当に投身自殺しようとしたのか?」


「うわっ!ちょっ……近いです!それにべ…別に自殺しようとした訳じゃありませんよっ!あれはただの事故です!」


「なっ…なんだ……自殺しようとした訳では無いのか……はぁ…良かった………………のか?」


 私の説明に、1度は納得しかけたアルビオレだったのですが、ふと最後に疑問を抱いたみたいです。


「フラクタル様が投身自殺と間違えてられてしまう程の、事故のとは一体なんなんだ?」


「えっ…えっと……その……あの……」


 やばい…アルビオレ本人に面と向かって、ルルさんとあの後どうなったのか知りたくて、コッソリ寝室を脱け出してきて、シーツをヒモがわりにして降りようとしていたなんて、そんな野性味溢れる行動をアルビオレみたいなお坊ちゃんに言える訳が無い。


 ううっ…どうやってこの場を誤魔化せば良いのだろうか?


 私がしどろもどろに、誤魔化そうと無い知恵を絞り出そうとしている最中、フラクタルがまたもや爆弾発言をサラリとぶちかまして来る。


「あん?この女……アルビオレの噂の愛人か?って事は済まねぇ……俺様、知らなかったとは言え、この女の尻を揉んじまったよ~?」


 そう言いながらあっはっはと、笑うフラクタルのバカ面が憎い。

 余計な事を言いやがってぇ~。てか、さっきから余計な事しか言わないな?この野郎はっ!


 私は余計な事を言って来るフラクタルの頬を、有らん限りの力を込めて捻ってやった。


「あ痛てっ!なにしやがる~!!」


「なにしやがるですって?さっきから余計な事しか言わないんだから、この位は我慢しなさいよねっ!」


「なんだと~?俺様はアルビオレに謝っただけだろがぁ……。余計な事なんか言って無いからな~?」


「分かって無いっていうのが、1番質が悪いと思うんですけどっ!」


 私とフラクタルが言い争っていると、暗い表情をしたアルビオレが、ポツリとこんな事を呟いた。


「ツェリは……ツェリは団長と、仲が良いのだな………」


 はあっ!?

 アルビオレには私たちが仲が良い様に見えるの?むしろ争っているのだから、仲は良くないでしょうがっ!

 お前はどこに目を付けているんだよ?


 まったく。



「仲は余りよろしくないと思いますが?」


 私はフラクタルの頬を捻りながらも、アルビオレに向かってちゃんと言いきる。


「いや……だってツェリの方から、団長に触れているし、言葉使いだってなんだかフランクだし…おまけにお尻も触らせたんだろ?」


 うん?確かにな。本来ならば、近衛の騎士団長に向かって使うのは躊躇われる様な言葉使いでしょうけど、だって……ねぇ。

 私の中では、フラクタルはだだの尻揉み魔の変態野郎ですし。まぁ、近衛騎士団の団長だと分かった瞬間は多少は驚いたけど、それだけだったし。


 というか………。


「別に…好きでお尻を触られた訳じゃ無いですからね?」


「ええっ?そうなのか?それならば………良かった…………のか?」


 またもやアルビオレは納得しかけて、最後に疑問を抱いた様です。


「と、言うことは、団長が嫌がるツェリのお尻を無理矢理………?」


 おいぃぃぃ!いちいち言葉に出して確認するなよ!なんかそこまで騒ぐ事じゃ無いのに、妙に卑猥に聞こえちゃうから止めれっ!!


 勝手に盛り上がったアルビオレは、フラクタルに向けていきなり宣言した。



「団長っ!!私とツェリの名誉をかけて、剣にて勝負をお願いしますっ!!」


 なっ…何ですかね?この唐突に始まる茶番劇臭漂う展開は?

 それに、私の名誉ってなんだよ?尻か?尻を揉まれた件について、男同士の剣で語り合おうってか?

(ギャグじゃない…断じてギャグじゃないからね)


 はっ!も…もしや私の名誉ってのは建前で、アルビオレはフラクタルと一緒に汗を流したいって意味だったのでは?


 お互いの棒(自粛)………剣を、打ち合い高め合いそして………ムフフな時間を過ごしたいって意味やもしれん。


 ここは邪魔者な私は、即時撤退すべきなのでは無かろうか?ただし部屋からは出ていくが、部屋の扉は数センチ間隔で開けて置き、中を覗こうと思っていますが、何か?


 当初気になっていたアルビオレとルルさんは、既に一緒では無く、フラクタルとの会瀬の約束をしていたみたいですから、当初の目的は達しましたね。



 それにしても、アルビオレはナイアス王子と内密な恋をしている筈でしょ?

 本命は王子に決まってるけど、フラクタルはどの立ち位置なのかしら?

 ラハグローさんは当て馬だとして……フラクタルは一体何なの?穴馬?穴馬的ポジションなの?


 本命が居ない間にコッソリシッポリとって事?


 別にアルビオレが清純派じゃなくても、私的には問題がないのだけど、相手がフラクタルじゃねぇ?

 残念ながら妄想が萎んじゃうだよ!せめて尻揉み魔という最大のネックが無ければ良かったのだけれど……。


 しかも本人の口から、男の尻には興味が無いって言われちゃったし……。


 うん?待てよ……男の尻には興味が無いが、秘めたる思いを抱いているアルビオレの尻は別的な……。


 ぐはっ!それは…それは宜しいですね?ベリーベリーグッドです!!


 あれと同じですよ!【俺は男が好きなんじゃない!こいつだから好きなんだ!】って事だよ!!


 フラクタル流に言い直すと、こうなります。

【俺は男の尻が好きなんじゃない!こいつの尻だから好きなんだ!】


 ムッハァ~!キタコレ~!!決まりだ~!勝者フラクタル~!完勝じゃ~アルビオレを持ってけ泥棒!




 私が良くないハッスルを、している間にアルビオレとフラクタルはいつの間にか部屋から出ていってしまっていたのであった!




 おっ…おまいら………いつのまに!?



 しかし私はその場で途方に暮れた。

 そう、妄想をしていて二人が何処に行ってしまったのか分からなかったからだった。






うん、ご免なさい。

書いててフラクタルが楽しくて楽しくて…。


お気に入りのキャラになってます。

困った…………。

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