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妄想が推測に変わり、現実になる?

ツェリの暴走は激しさを増すばかり……。いい加減落ち着け?

私は現在寝室のベッドに寝かされて居る。マオカが急病と勘違いしたからなのだが、自業自得なので文句は言えない。


たけど全く良好な健康状態な私は早くも、ベッドにただ寝ているのに飽き始めていた。

その為、余計な妄想が頭を過るのである。そう先程居た素敵な空間の事である。

私という邪魔物が居なくなったのだから、きっとアルビオレを取り合っての、男同士の仁義なき戦いが繰り広げられているに、間違いなしっ!!

ヤバイッ……覗きに行きたい。ちょっとなら、良いんじゃ無いの?少しだけならば…。


私はベッドから速やかに降りると、足音を忍ばせて寝室の扉の前まで行くと、静かにノブに手をかけて、隙間を開けるとその間から顔を出して周囲を確認した。

そこには誰も居らず、絶好の脱出チャンスが到来していた。このチャンスを逃すまいと、身体も扉の外に出して、後ろ手に扉をゆっくりと閉めたその時、


「奥様…。体調はもう宜しいのですか?」


「ひっ…………って、リグレットかぁ…驚かさないで欲しいの!!」


マオカに見付かったのかと思い、一瞬肝を冷した私であったが、リグレットだと分かると緊張が少し緩んだ。


「驚かせてしまい、申し訳御座いません…。しかし体調が悪かったのでは無いのですか?マオカが大騒ぎをしながら、廊下を走っておりましたので奥様の一大事だと思い、ご様子を見に参ったのですが……そのご様子ですと、マオカの勘違いでお間違い御座いませんでしょうか?」


「はい……。ですが、マオカは悪くないのです!私を心配してくれただけで……」


「分かって居ります…。奥様はお優しいのですね?たかがメイドの為に、その様に一生懸命で…。マオカは果報者で御座います」


「いえ、事実ですのでっ!!」


危なかった。マオカは悪くないのに怒られたりしたら、嫌だからね?


「それに比べて坊っちゃま…いえ、旦那様は全く……王子とラハグローも一緒になってコソコソと……ふう…」


えっ?なっ何?リグレットが偶然ボヤいた言葉に気になる単語が……。

三人でコソコソと……何を、いやナニをしていたのかしら?詳しく聞きたいっ!!


「リグレット!今の話を詳しくお願いしますっ!」


私の食い付き加減に驚いた様ですが、リグレットはちゃんと教えてくれたのであった。


「はあ…分かりました。私めが、東屋と邸の間にある通路を歩いて居りますと勢いよくマオカが、東屋のある方から走って参りましたので、気になって見に行きますと、旦那様と王子が熱く見つめあって居り、コソコソと話し合って居りました。その間にラハグローも居りまして、断片的にしか聞こえなかったのですが、何やら初恋がどうとか、信用が出来ないとかなんとか、初めて…とも言っておりましたね…後は、この話は一旦私がお預かりするなど、聞こえたのですが…それ以上は聞き取れず……申し訳御座いません」


「いえいえ、どうもありがとうリグレット!お仕事の途中で騒がせてしまって……」


「とんでも御座いません。それでは私めは、戻りますので失礼致します……」


リグレットが去っていったのを、確認すると勢いよく寝室に戻り、興奮を押さえきれずに私は、ベッドの上をゴロゴロ転がった。

リグレットは断片的と言ったが、私にはどの様な会話がなされたのか、手に取るように分かってしまった。



私の推測では、初恋同士のアルビオレと、王子の二人であったが、アルビオレがラハグローと出来ていた事を知ってしまった王子が、アルビオレの事を信用できずに居たのだけれど、王子が遂に覚悟を決めて、アルビオレに初めてを捧げたのだが、久し振りに逢瀬を楽しもうと東屋に行くと、そこにはライバルのラハグローがいて、出来上がったばかりの二人の事は、仮の妻である私には言えないから、一旦ラハグローが話を預かって、頃合いを見計らって私に報告でもするつもりって所かしら?

私の勝手な推測だけど、間違ってはいないと思うのよね………多分。

これがラハグローがアルビオレの幸せを願って、自分は身を引こうと思って言っているのならば、私も見習わなくてはっ!



そうだっ!私にでも出来る協力をしよう!例えば、アルビオレと王子が二人で居るならば、極力近寄らない様にするとか、王子とアルビオレの逢い引き…ん?あっ!思い出したっ!あの時、私に向かって王子との逢い引きを疑っていたけれど、実は王子に言ってたのね…。

だから王子は全然否定してくれなかったんだわっ!アルビオレに焼きもちを焼いて欲しかったんだっ!それなのに私の鈍ちんっ!!二人の邪魔をしてたんだっ!人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んでしまえって、言うそうよ?タイゾーじいちゃんが、教えてくれたんだけど、何でもじいちゃんの故郷の言葉なんですって!


以後気をつけよう………。馬に蹴られて死にたくは無いし、素敵な二人の純愛の為にっ!!





とんでもない勘違いをしているツェリであった。

アルビオレと王子……報われねぇ……。(爆笑)

にしても、微腐では無くなって来て居ります…大丈夫でしょうか?

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