私には面倒くさい事を考えるよりも、お茶菓子の事を考える方が有意義な気がするのだけど?
誤字脱字注意!!!
ラハグローさんを探しに、裏庭にやって来た私とマオカでしたが、見知らぬご老人と出会いました。
勢いよく自己紹介をした私でしたが、間違えてランペイジを名乗って仕舞いました。
「えっと……その~ランペイジでは無くて……エプスタインでした……」
私が気まずさ故に、視線を逸らしながら間違いを直すと、ご老人は優しく微笑みながら名乗ってくれました。
「ホッホッホッ……可愛らしい挨拶を、どうも有り難う御座います。私はボブと申します……この裏庭の花のお世話をそうですね…五十年程させて頂いて居ります」
「そうなのですか?この広い庭をお一人でお世話して居らっしゃるんですか?大変でしょうね……」
「いえいえ、息子一家も一緒で御座いますので、それほど大変では御座いません。それで…エプスタインをお名乗り出るという事は、貴女様が坊っちゃまの奥様になられた方という事で宜しいでしょうか?」
「は…はい……一応」
私がそう返事をすると、ご老人……ボブさんは嬉しそうに微笑むと、アルビオレの事を宜しくお願いしますと頭を下げて来たのである。
特に宜しくしたくは、ありませんがここは大人の対応をした方が良いよね?
「ええ、勿論です……アルビオレ…旦那様と共にこのエプスタイン侯爵家をもり立てて行く所存です」
内心思った……やべっ…調子に乗って、言い過ぎた…と。
何やらマオカがハンカチを取り出して、目元を拭いながら「奥様……その様に思って頂けていらっしゃるとは……マオカは嬉しく思います!!」などと言ってくる。
まずった……今更、冗談です~テヘペロ~!何て誤魔化し……駄目だよね?う~ん…どうしよう……。
私が迂闊な発言をしたせいで、自分で自分の首を絞めて困っていると、後方より探していた人物の声が聞こえて来た。
「奥様と……マオカではないか?この様な場所に何のご用でいらっしゃいますか?」
ラハグローさんが困惑した表情で、こちらに向かって歩いて来て居た。
おお……救いの神か?ラハグローさんの登場で、この話をうやむやにする絶好のチャンス到来です!!
私は夢中でラハグローさんに詰め寄った。
「ラハグローさんっ!言いたい事が、山のようにあるんですっ!!聞いて下さいますか?下さいますよね?」
「……はい。宜しいですが?しかし、こちらでは何てすので東屋が御座いますので、そちらでお茶でも飲みながら…という事で宜しいでしょうか?」
素晴らしいです。流石はラハグローさん!私の異様な剣幕にも動じては居ませんし、確かにお腹もペコペコです。私はその提案に物凄い勢いで頷くと、ボブさんに挨拶をする為に後ろを振り向いたのでした。
「ではボブさん、ごきげんよう~」
「はい。奥様……またお目にかかるのを楽しみにして居ります」
私は軽くお辞儀をして、マオカと共に裏庭を後にしたのであった。
ラハグローさんは、お茶の準備に行ってしまったので、またも私はマオカに先導され、東屋に向かって居ます。
向かって居る間に、ラハグローさんに言いたい事を脳内で纏めていたのですが、お腹が空いているせいで、只でさえ頭が悪い私には、言いたい事を一行に纏められません。
しかもドンドン時間が立つほど、脳内はお茶の事で頭が一杯になって来ます。
今の気分は、オレンジペコーの紅茶にクロテッドクリームたっぷりのスコーンな気分……。いやいや、爽やかなジャスミンティーに上下の歯が、くっついて取れなくなる糖蜜のヌガーってのも、悪くは無い。
うはっ。マーベラスッ!!やはり私には面倒くさい事を考えるよりも、お茶菓子の事を考える方が、有意義な気がするのだけど?
甘い妄想で脳内を一杯にしながら、私がウキウキとした足取りで、歩いているとマオカが「奥様…その様に上の空で歩いて居りますと、危のう御座いま………」と、言われた瞬間に自分の足に躓いて、転んでしまうお約束な私であった。
ボブさんの息子一家は、いずれ出します…よ?多分…。小話になるカモですが。
捕捉
ボブさんが、マオカを知らなかったのは、勿論マオカが今まで表でメイドをして居なかったからです。
そこらへん書くのをウッカリ忘れて居りましたので、コソコソと後書きで書いてみたり?
今までマオカが何をやって居たのかが気になる方は、ブクマ200件お礼(?)小話をどうぞ?




