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何なんだよ……だから、何なんだよぉぉぉぉ!

一発書きでっす。

家にたどり着いた(裏庭の畑から戻っただけ)私を待っていたのは、何やら物々しく武装し、確かにエプスタイン侯爵家の紋章を掲げた旗を持って整列している兵士達であった。


兵士達に家の周りを囲まれた兄と弟を除く家族+αであったが、青い顔をして黙っているのは母のみで、父は何故かミーハーの様に騒ぎ初めており、「スゲースゲー、マジもんの兵隊来たコレェェェ~!」と、興奮して居ますし、伯爵は伯爵で、「うぬうっ。わしのファーレンハイトも負けてはおらんぞ?この倍の兵士が居るのだ!」など、勝負なんてしてませんよね?寝言でも言っているのでしょうか?

タイゾー爺ちゃんは、安定の「フガフガフッフンガーモガモガ…ゴホゴホッ…」と、最終的には噎せてました。


なんと言うカオスな空間でしょうか……。兄と母しか現実を直視していないみたいです。




「ウォッホンッ…。皆さま方、静粛にお願い致します。只今より我が主であるアルビオレ様より、お言葉を賜って居ります故、御伝えさせて頂きます」


兵士達の間から若干偉そうな髭の中年男性が出てきて、喋り始めた。


「えー…この度は、我が妻のツェツィーリアが実家のランペイジ子爵家に帰参致した明確な理由と、直ちに王都のエプスタイン侯爵家への即刻お戻りなさいます様にと、言付かって参りました」


はあ…。で?


我が家の家の全員の目が、使者の言葉の続きをほだす。


「………以上で御座います。して、奥方様はどちらにいらっしゃいますでしょうか?」


うん?先程よりここに居りますけれども?私が天に高く片手を挙げて見せると、何故か家族+α以外の全員が怪訝そうな表情を浮かべて、首をかしげた。

何ででしょうか?


突然使者の男性が、顔を真っ赤にして怒り出した。

何ででしょうか?


「無礼者がっ!お主のような村娘などでは無いっ!影武者の積もりか?無理が有りすぎるわっ!私がアルビオレ様の婚礼の折りに見た奥方様は、お主などよりももっとお美しく、華麗でチャーミングな御方であるっ!嘘を付くならばもう少し上手い嘘を付くのであったなっ!!!」


「おい、ツェリが美しいってよ?」


「あらあら、まあまあ…華麗ですって……」


「フム……。チャーミングでは…あるのぉ…」


「フガ?」


私がしゃべる前に、外野がしゃべり出しましたよ。

結構酷いことを言われたのに、怒る気を失わせる能天気な発言だよね、全く。



「それで…奥方様はどちらにいらっしゃいますでしょうか?」


おおうっ。この使者の髭オヤジ怯まないな…。


「えっと……」


どうしましょうか?確かに現在村娘ルックでありますが、間郷古と無く私が貴方の言う奥方様なんですけども?

なけなしの勇気を振り絞り、再度片手を挙げてみた私に待っていたのは、髭オヤジのヤレヤレ…またですか?という視線でした。目は口ほどにものを言うと言いますが、正にその目付きでしたよ?ええ…………って、何なんだよ……だから、何なんだよぉぉぉぉ!

主の嫁の顔ぐらい覚えておけっちゅーのっ!!

結婚式の時は、確かにしこたま化粧で塗りたくって別人の様な顔でしたが、何か?



モロコシの件に加えて、ここまで私を怒らせるとは、恐れ入ったよ……。配下の失態は主の失態よね?きっと。

許さん……。確実にアルビオレの息の根を、止めてやるっ!待っているが良い!!


私がぶちギレて居る後ろで、使者の髭オヤジがいつの間にか居た兄にこっそり何事かを聞いている。


「ウォッホン…。え~……ま…真にこの村娘の格好をした方が、アルビオレ様の奥方様……なのでしょうか?」


「ええ、そうてすが……まぁ今回はこんな村娘の格好をしていた我が妹も悪かったと思いますので、この件は、お互い様という事で以下がでしょうか?」


「宜しいのでしょうか?私は村娘の格好をしていたとはいえ、奥方様の事が分からなかったのですぞ?」


「構いますまい…。女性の化粧とは、そういう物です……」


「左様で御座いますか……」



兄と髭オヤジが怒れる私の背後で仲良く握手などしている。兄的には、これ以上侯爵家の心証を悪くしたくないと思っているに違いないが、残念だったなっ!その苦労を私が粉々に打ち砕いてあげるわっ!




目にもの見せてやるんだからねっ!!!






主人公……まっ黒。こんな予定じゃ無かったんだけどな……。

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