第15話〜合体必殺技“ペンタルファ・バースト”〜
さあ、反撃だ。
ボクは“暗黒剣・ニャインライヴ”を構えながら、デネブ、リゲル、スピカのいる場所を確かめた。
「むゥ。ワタシの魔力も残り少ないです。早く潰してしまいまショウ」
「ふん、まだまだこれからやんか! 気合い入れや、デネブ、リゲル!」
「待て! 気をつけろ、リゲル、スピカ!」
奴らが何か言ってるが、逃がさねえぜ。
「ニャア!!」
ボクは掛け声と同時に地面を蹴り、夜空に向かって高く飛び上がった。
デネブどもが逃げようと散らばって行くのが見えたが、ボクの――。
「“ダークブレイク”!!」
――からは、逃げられねえよ!!
空から猛スピードでダイブして、“暗黒剣・ニャインライヴ”を地面に突き刺した。そこから広がる衝撃波が、周りにある物を無差別に飲み込んでいくぜ……!
「しまった……ぐあっ!」
「ゲグァ!?」
「いやあー!!」
土がえぐれて、草木がなぎ倒される。岩が割れて、突風が吹き上がった。
吹っ飛ばされた3匹は地面に叩きつけられて、転がった。奴らが持っていた大剣、杖、機関銃も前足から離れて、むなしく地面に落ちた。
大きく半円の形にえぐれた地面に立ったボクは、暗黒剣・ニャインライヴを構えた。
見たか、ニャンバラのバカどもめ。だが、念のためもう一発ぐらいカマしておくか――。
そう思った時、離れた場所からソールさんが叫んだ。
「みんな、今がチャンスだ! 集まれ!」
するとソールさん、ムーン、マーズさん、マーキュリーさん、ヴィーナスさんが、それぞれ同じ距離で五角形を形作るように陣取った。
(一体、何する気だ……?)
5匹のいる五角形の内側の地面に、星の形――どっかで聞いた。五芒星ってやつだ――の光が、ボウッと浮かび上がってきた。浮かんだ五芒星の、5つのとがった所に、ソールさん、母ちゃん、マーズさん、マーキュリーさん、ヴィーナスさんがいるって形だ。
デネブ、リゲルはまだ地面にブッ倒れたままで、スピカが2匹を揺すって起こしている。スピカは素早いから、うまく避けやがったのか。無傷という訳ではねえみてえだが。
考えてる間に、デネブとリゲルがフラフラしながらも、起き上がりやがった。タフな野郎どもだ。やっぱりもう一発喰らわしてやる――。
「ゴマくん! よく聞いてくれ!」
ソールさんに呼びかけられて、ボクは足を止めた。
「ソールさん!」
「今から星光団全員で、【合体必殺技】を放つ! そのぐらいしなければ、奴らは倒れないだろう! しかし“合体必殺技”を放った後、僕らは全員、強制的に“転身”が解かれてしまう。そうしたら、僕らはもう戦う事はできない。“合体必殺技”が発動してデネブたち3匹が戦闘不能になったら、ゴマくんはすぐに3匹とも捕らえてくれ!」
「え!? ちょ、待ってくれよ! 急に言われても分かんねえよ! そんニャ事しなくても、ボクがもう一発ブチかませば……」
返事する間もなく、ソールさんたちは“合体必殺技”とやらを出すべく、謎の言葉を言い始めた。
「私たちに」
「聖なる」
「星の」
「力と加護を」
「超必殺……」
うわッ、眩しい――!
「「「「「【ペンタルファ・バースト】!!」」」」」
白、紫、赤、水色、黄色の光線が、夜の公園に散らばった。
直後、目の前が真っ白になったかと思うと、後ろから何かに猛スピードでぶつかられたような衝撃が、ボクを襲った。
「ニャアアーー!?」
ボクは吹き飛ばされて、地面に叩きつけられた。




