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もふもふにゃんこ ゴマくんの冒険記  作者: 戸田 猫丸
第2部〜ネズミたちの住む理想郷編〜
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第28話〜ミランダの導き〜


 ジメジメした洞窟の奥に着いた。

 もう夜だから真っ暗だが、ミランダの周りがボーッと光ってるから、ミランダがいる事がすぐに分かった。

 

「おうミランダ。戻ったぜ」

「遅いじゃない、ゴマくん、ルナくん。何してたの?」

「あそこの木の根っこで暮らしてるネズミの家族んとこで、メシご馳走になってたんだ。んで、明日からネズミの家族んとこで世話になる事になったぜ」

「とても親切にしてもらいました」


 ミランダはクルリと飛びながら、円を描いた。

 

「あら、それはよかった。ね? 優しいネズミさんたちでしょ?」

「ああ。それはそうと、メルさんたちは今何してんだ」


 聞くと、ミランダはまた変な呪文を唱えだした。

 

「○x&∞……。ほら、もうそこまで来てるみたいよ」


 洞窟の壁に映ったのは――。

 ユキとポコが、イチャついてる姿だった。アイツら、同じ姉弟のくせに、恋ネコ同士になりやがったんだったな……。


『ユキ、その服似合ってるよ♡』

『ポコ、恥ずかしいからみんなの前でそういうのはやめてよ』


 ケッ、馬鹿野郎どもが……。

 これ以上見てらんなくて、メルさんの方に目を向けると。

 

『母さん、また何か聞こえたよ。この駅から丸い乗り物に乗って、2つ目の駅を降りて真っ直ぐ歩けば、ゴマたちがいるって!』

『分かりました、メル。確かに、ゴマとルナの気配がします。……その前に一度、この駅の宿泊施設に泊まっていきましょう』


 メルさん、どこかから誰かの声を聞いているみてえだな。

 まさか。


「ミランダ、お前がメルさんに?」

「そうよ。アタシが、この場所への道を伝えてるのよ」

 

 これも、ミランダの魔法とやらか。全く、チビなのに頼りになる奴だぜ。


 母ちゃん、メルさん、じゅじゅさん、ユキ、ポコ、みんな揃って、ちゃんとこっちに向かっている。


『……ねえ、未だに服着て二足で歩くの、慣れないんだけど。じゅじゅはどう?』

『私はぁ〜この服ふわふわして好きだな〜。メルも似合ってるじゃ〜ん』

『なんか夢見てるみたいだね、ユキ。ゴマたち、僕らの姿見たらびっくりするかも』

『さあ……。ゴマたちも同じように服着て二足になってるんじゃない? あ、お母さんが呼んでる』

『さあ、チェックインしますよ。この施設で、美味しい魚料理が食べられますからね』


 みんな元気そうだ。そして服着たみんなの姿は、なかなかイケてるじゃねえか。ボクらの姿も見せてやりてえぜ、ニャハハハ。

 メルさんにシバかれるのは辛いが、早く合流してえニャ。


「母ちゃんたち、一泊してくるみてえだな。ってことは、明日には合流できるかもな」

「ミランダさん、本当にありがとう」

「どういたしまして。じゃ、ネズミさんのところ戻る?」

「ああ、そうするぜ。ありがとよ、ミランダ」

「ミランダさん、ありがとう。また困った時に頼るかもしれないけど……」

「いつでも頼ってね。アタシ、いつでもここにいるから。じゃあね」


 ボクらは再び、9匹のネズミの住むデカい木の家へと向かった。

 もう色々あって、眠くて眠くて仕方がねえ。フカフカの布団で、ぐっすり寝てやる。



「おかえりなさい、ゴマくん、ルナくん。お風呂沸いてるわ。ゆっくり入ってきてね」

「あー、ネズミの母ちゃん、すまねえ。ボク、水かぶるの嫌いニャんだ。すぐ寝かせてくれ」

「こら兄ちゃん!」

「あらあら、お疲れなのねえ。じゃあ、体拭いてあげるから、横になっててくれる?」


 ネズミの母ちゃんが、ボクの汚れた体を拭きながら、マッサージまでしてくれた。それがもうめちゃくちゃ気持ち良くて、そのままボクは知らねえ間に眠っちまった――。

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