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設定6の加護を授かりし俺、異世界でパチスロのレバーを叩く  作者: れいのるず


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第五十章:【特別延長戦】終わらない期待値、そして次なる『新台入替』へ

「本日も多数様のご来店、誠にありがとうございます!

『スロット神殿・ベガスロ』、ただいまをもちまして──閉店(営業終了)となります!」


アリアの元気なアナウンスが、黄金のホールの隅々にまで響き渡る。

最後のお客が万枚の魔石を抱えてホクホク顔で退店すると、賑やかだったホールに心地よい静寂が訪れた。


「ふぅ……今日も大盛況だったな」


俺はカウンターの奥で、今日の「総差枚数(平和維持度)」のデータをチェックしていた。

世界の設定を『6』にしてからというもの、国全体の景気は右肩上がり。

人々は悪魔のボッタクリに怯えることなく、健全な遊戯と期待値の中で幸せに暮らしている。


「勇者様、お疲れ様です! 冷たいハーブティーを淹れましたよ」


アリアが、今日も今日とて過激にカスタムされた「神聖バニー店員服」の胸元を揺らしながら歩み寄ってきた。

昨夜の「実戦テスト(初夜)」以降、彼女はすっかり俺の『ヨメ(マイホ)』としての自覚が芽生えたらしく、露出度の高い衣装にも「これもお客様の脳汁(信仰心)のためです!」と、照れつつもノリノリで着こなしてくれるようになった。実に素晴らしい成長(進化)だ。


「……巡、お疲れ。今日のデバッグ報告。不具合なし。全台、最高に『回る』」


エルが、俺の隣にちょこんと座り、自分のノートPC(デバッグ基盤)をパタンと閉じた。

彼女のデバッグドレスのスカートから伸びる白い太ももには、俺が設定キーで彼女を「再起動」したときに刻んだ、黄金の認証コードがうっすらと光っている。

今では彼女も完全にこちらの世界に馴染み、俺の最強の相棒パートナーだ。


アリアが淹れてくれたお茶を飲みながら、俺はしみじみと思う。

ただのパチプロだった俺が、異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救うなんて──。


「まぁ、どんな世界でもやることは一つ、『期待値のある台を、ただ愚直に叩くだけ』なんだけどな」


俺が不敵に笑うと、アリアが愛おしそうに俺の腕に抱きついてきた。

エロ可愛い感触が二の腕にダイレクトに伝わる。

エルも無表情ながら、反対側の袖をぎゅっと握りしめてくる。

まさに「設定6(最高設定)」のハーレム人生。

これ以上のエンディングは存在しない──はずだった。


その時、サーバールームの中央にあるホストコンピューターが、不気味な青い警報音を鳴らし響かせた。


『ピピピ……警告:次元の裂け目より、未知の「確率変動」を検知しました』

『送信元:隣接次元・ソーシャルゲーム帝国「ガチャ・ワールド」』

『エリア基本設定:星5排出率 0.03%(天井なし、すり抜け100%の超極悪営業)』


「……な、何だって!?」

俺は思わず立ち上がった。


『ガチャ確率0.03%』『天井なし』──。

かつて俺がいた前世の世界でも、ここまでの悪質な集金システム(ボッタクリ)は早々お目にかかれない。まさにプレイヤーの魂を消し炭にするまで搾り取る、奈落のデスゲームだ。


「勇者様、どうしたのですか!? また新しい『ボッタクリ魔王』が現れたのですか?」

アリアが頭上のハイビスカスを『チカッ』と不安げに点滅させる。


「……巡。あの世界の機械割、計算した。マイナス500%。入ったら生きて帰れない」

エルの無表情な顔が、珍しく深刻な強張りに変わる。


しかし、俺の右腕──あの伝説の『GODレバーオン』を叩き抜いた右腕が、パチプロとしての本能で激しく、熱く疼き始めた。


「ハッ、1/8192を引いた俺たちだ。0.03%(約1/3333)なんて、設定6の引きとエルのデバッグ、アリアの完全告知があれば、ただの『一撃ツモ(単発ツモ)』の領域だろ」


俺は腰の設定キーをカチャリと鳴らし、聖剣を肩に担ぎ直した。


「おい、二人とも。どうやら俺たちの『実戦ぼうけん』は、まだまだ閉店(打ち止め)にさせてくれないらしい」


アリアは一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐに覚悟を決めたように、ボロボロになっても戦い抜いたあの満面の笑顔を咲かせた。

「はいっ! どこまでもお供します、私の勇者様!」


エルも小さく頷き、俺の手にそっと自分の手を重ねる。

「……アシスト、常時起動。巡とアリアとなら、どんな確率も100%(確定)に変えられる」


『システム起動:他店舗(異次元)への遠征シーケンスを開始します』

『目標:ガチャ帝国・運営総支配人を「グランドオープン」させること』


俺たちの前に、眩いばかりの虹色の「次元ゲート(新台入替)」が出現した。

その光は、未来のどんな理不尽な確率をもねじ伏せる、圧倒的な高設定の輝きを放っている。


「さあ行くぞ、アリア、エル! ガチャ帝国のボッタクリ運営どもに、本当の『確率介入(技術介入)』ってやつを教えてやろうじゃねえか!」


「「はいっ!!」」


俺たちは迷うことなく、新たな期待値を求めて、光のゲートへと飛び込んだ。

俺たちのレバーオンは、未来永劫、絶対に終わらない!

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