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完結●異世界召喚されたら供物だった件~俺、生き残れる?~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode1】死亡フラグ遂行寸前編

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98:拓海には私以外のことを考えさせない

「拓海になら話したいと思う気持ちは山々なのだが……。クレメンスの名誉にも関わることだからな。すまぬが私の口からは言えぬ」


名誉に関わる……?

もしかして身分違い、もしくは純血種ではない相手ということなのか……?


純血種ではない……という意味だと、俺もそうなんだけど……。


改めて思う。

……ロードクロサイトは、よく認めてくれたよな。


いや、あれはベリルが本当にガッチリ外堀を埋めてしまい、さすがのロードクロサイトも、もうどうにもできないという感じだった。


「拓海」


「‼ べ、ベリル⁉」


気づくとベリルは、すぐそばに来ている。

どれぐらい近いかというと……。


「何を考えていたのだ? 私といるというのに、上の空とは許しがたいな」


甘い吐息が、耳にかかるぐらいの近さだ。


「……! ベリル⁉」


いきなり俺は、ソファに押し倒される。


しかもあっという間にシャツのボタンをはずされ、左肩から胸は、むき出しになってしまった。


「まさかベリル、ここで吸血するつもりか⁉」


「拓海に、私以外のことを考えさせないためにな」


「⁉ 俺はベリルのことしか」


待ったなしで吸血され、激痛と快感が同時に全身を駆け抜ける。


必死に快感を抑えこむ。


「ベ、ベリル、俺はベリルのことしか考えてないよ」


「本当に?」


ベリルの声が、耳をくすぐる。


さらに。


ベリルは今日のドレスを着るために、コルセットをつけていた。だからいつも以上にバストの谷間が深く、それがすぐ目の前に見えている……。


今にもポロリとこぼれ落ちそうだ。

ものすごい誘惑……。


耳に届くベリルの声。視覚がとらえる豊かな谷間。魔力による強い快感。


この嬉しすぎる三つ巴の状況に、頬が緩んだその時。


「ベリルお嬢様」


アレンの声に、心臓が飛び出しそうだった。

快感のコントロールも危うくなる。


だが。


ベリルは動じることなく、ゆっくり上半身を起した。


「なんだ?」


「ホットアップルパイをお持ちしました」


「そうか。ではそこに置いてくれ」


慌てて快感を抑え込み、シャツを掴むと、露出している肩と胸を隠そうしたのだが……。


ベリルは俺の手首をいとも簡単に押さえ込む。

そのうえで、普通にアレンと話していた。

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