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完結●異世界召喚されたら供物だった件~俺、生き残れる?~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode1】死亡フラグ遂行寸前編

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94:拗ねた顔も可愛いな

「拓海、よくコントロールしたな。もう落ちるかと思ったのに」


「ベリル、ひどい」


「拗ねた顔も可愛いな、拓海」


ベリルが体を離した。


「……そろそろ部屋に戻るか、拓海。明日からまた、婚約者候補と一対一でデートだ。でも全員とのデートが終われば、晴れてクレメンスを婚約者として発表し、この茶番を終えることができる」


ロードクロサイトとの話はついた。


だからと言って、婚約者候補達を家に帰し、クレメンスとの婚約を発表して終わり、というわけにはいかなかった。


まだデートが残っている。婚約者候補がベリルにちやほやするのを、引き続き見守らなければならなかった。


「拓海、そんな顔をするな。私の気持ちはお前にあると、分かっているだろう?」


「……分かっているよ。それでもベリルが他の男に触れられたり、愛を囁かれたりする様子を見るのは……嫌だ」


ベリルから視線を逸らし、思わず不貞腐れてしまう。


「……拓海」


ベリルの手が頬に触れるが、横を向いたままでいた。

すると……。


「拓海、部屋に戻らず、ここで一緒に休むか?」


「……! いいのか⁉」


「拓海がそうしたいのなら」


「もちろんそうしたい」


起き上がり、ベリルを抱きしめる。


「拓海、服を」


「嫌だ」


「風邪とやらを引いてしまうぞ」


「その時はベリルに看病をしてもらう」


「……仕方ないな」


ベリルが俺の首に牙を立てる。

しかも立て続けに5回。


いくら意識をコントロールできるようになったとはいえ、すでに4回吸血されている。その上で5回も連続で吸血されては、もう、コントロールは不可能に近い。


そのままベッドに倒れこむ。


目を開けているのがやっとなのに、ベリルは着ていた白いドレスを脱いだ。繊細な刺繍が施されたペールブールの下着が見えたが、もう快楽の頂点が迫ってきていて、それどころではない。


ベリルは下着姿になると、そのまま俺に身を寄せる。間違いなく、あの形のいい、そして弾力のある温かいバストが、体に触れているはずだった。


でもそれを感知できず……。


それどころか。


明かりを消すと同時に、ベリルがさらに吸血を行った。


その瞬間、意識だけが言葉にできない快楽の頂点に達する。


せっかくのベリルの体を感知することなく、そのまま眠りに落ちた。

昨日に続き来訪いただけた方、ありがとうございます!

この投稿を新たに見つけていただけた方も、ありがとうございます‼

本日もゆるりとお楽しみください。

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