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完結●異世界召喚されたら供物だった件~俺、生き残れる?~  作者: 一番星キラリ@受賞作続刊7/1発売:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode1】死亡フラグ遂行寸前編

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48:歓喜!女性陣の変貌ぶり

アフタヌーンティーの時間となり、ベリルの部屋に行き、俺は目を見張った。


それは女性陣の服装である。


中世のヨーロッパを思わせるドレス姿、もしくは騎士の衣装しか見たことがなかった四人――つまりベリル、スピネル、ヴァイオレット、バーミリオン達が、ガラリと違う服装に変わっていたのだ。


俺がいた世界でいう中世や現代がごちゃまぜになったような世界なのだから、こういう衣装があってもおかしくはなかったのだが、実際に見ると斬新だった。


スピネルは黒のホルダーネックのロングワンピース姿だった。


黒という色はもちろん、大きなバストがさらにセクシーに見えるその装いは、見ているだけで体が反応してしまいそうだった。


ヴァイオレットは胸元が二段フリルになった、ラベンダー色のキャミソールワンピースを着ている。甲冑をつけていない時は、いつも隊服姿だった。だからヴァイオレットのこんな装いを見るのは初めてで、本当に驚いた。


こう見るとどこぞのお嬢様という感じで、とても騎士であるとは思えない。大変美しく可愛らしかった。


バーミリオンもまた、普段とは別人だ。


オレンジ色のチューブトップに同色のガウチョと呼ばれるワイドパンツを合わせていたのが、服の素材が体の凹凸を見事に表現していて、かなりセクシーだった。普段、肌を見せないバーミリオンだからこそ、そのなまめかしさが際立っている。


そしてベリルは……。

胸元が大きく開いた、水色のサマードレス姿だった。


でも露出を控えるためか、レース編みの半袖の白いカーディガンをはおり、一つ目のボタンを留めている。露出を減らそうとするその慎ましやかな様子に、逆に男心がくすぐられた。


スピネルのように惜しみなくボディを強調されれば、それはそれで有難くその姿を堪能させてもらう。だがベリルのように隠されると……もう少しみたい、という願望がくすぐられる。ついつい目が離せなくなる、中毒性があった。


というわけで、夏という気候が設定されたこの別荘では、女性陣がいつも違い、俺の心臓はドキドキしっぱなしだ。


チラリと横に座るキャノスを見るが、冷静なもので、俺のようにドキドキしている様子は微塵も感じられない。


「ではいただこうか」


ベリルの一言で、アフタヌーンティーのために用意されたサンドイッチやスコーンを、皆、次々とお皿にとった。


アレンとカレンは忙しそうに、皆のティーカップに紅茶を注いでいる。


ベリルは皆が食事をする様子を眺めながら、今日の予定を発表した。


夕方から、婚約者候補とベリルの顔を合わせ兼ねた夜会が行われるという。


会場はこの別荘のパーティールームだが、奥の部屋には立食用の食事が用意される。プールサイドにつながる部屋では、主にベリルと婚約者候補がコミュニケーションをとるスペースになるとのことだった。


明日、午前中は自由時間で、昼は皆でバーベキュー。午後、ベリルは婚約者候補とグループデートで、俺達騎士は一名ずつ、離れた場所で警護の任務に就く。そして夜は再び夜会だった。


明後日以降の予定は別途知らせるとのことだったが、それぞれのイベントでトラブルやハプニングが組まれている。すべて仕掛け人がいることなので、焦らずに見守るように、とのことだった。


ベリルの発表を踏まえ、俺達は警護の分担を決めた。


まだ騎士見習いの俺は、二人一組で警護の任に就くことになった。


俺はチョコレートケーキを頬張りながら、隣に座るキャノスに尋ねる。


「なんで明日のデートで護衛は一名ずつなんだ?」


「拓海、それ本気で聞いていますか?」


俺が頷くと、キャノスは愉快そうに微笑んでから、説明を始めた。


「グループデートは、2つに分かれて順番に行われます。つまり一回のデートで、ベリル様と3名の婚約者候補がデートするんです。もしこのデートにすべての三騎士が同行したら、どうなりますか?」


「12人の騎士が、4人の後ろを、距離を取りながら警護することになる……」


「ちょっとそれはシュールですよね。だからそれぞれの警護は1名ずつなんです」


「なるほど」


「そしてこの別荘がある敷地全体に、それぞれの家から派遣された警備の騎士が配備されています。この別荘は外交で使われることもあるため、とてもつなく敷地面積が広いんです。一つの街がすっぽり収まるぐらいの広さなんですよ。


わたし達がまだ目にしていない場所にも、騎士が配備されています。ですからそう易々と外敵も侵入できません。だからデートの警護も1名で問題ない、ということなんですよ」


「そんなに広いのか。驚いたな」


「ここはレッド家が古くから所有している別荘です。これを維持しているだけでも、レッド家がどれだけ力があるか分かりますよね」


「そうだな」


レッド家の力は……多分、国王ぐらいあるんだろうな。


そんなことを思いながら、俺は残りのケーキを平らげた。


本日更新分を最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次回更新タイトルは

『気になる婚約者候補たち』

『ベリルが好む男性のタイプ』

『誰もがベリルの姿に釘付けに』です。

それでは今日もお仕事、勉強、頑張りましょう。

明日のご来訪もお待ちしています‼

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