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家族としてスタートを

ところで、結婚してからも、ヘルパーさんやシッターさんには来てもらってた。


ダンナも私も仕事があったからね。 ヘルパーさんは、やっぱり家も大きかったことで、私やダンナだけじゃ、正直、維持するのは大変だったからすごく助かった。シッターさんも、家に観音(かのん)を一人にしておくのは心配だったしさ。


だけどヘルパーさんもシッターさんも夜には帰っちゃうから、実質、家族三人の生活みたいなものだったかな。


彼も私も家に帰るのがすごく楽しみになってたと思う。食事はヘルパーさんが作ってくれたのを元に私が一品二品加える感じで用意してただから、手抜きもいいところだったんだけど、それで何も不満はなかった。私達にはこの感じが合ってたみたい。


食事が終わっても、誰も自分の部屋には戻らずに、ずっとリビングで一緒に過ごしてた。三人一緒に過ごすのが当たり前だった。心地好かった。


観音(かのん)も、宿題もそれ以外の勉強も私とダンナが見てる前で、ちゃっちゃと終わらしてた。


てか、私とダンナが帰ってくる前には、大体終わらせてるのがいつものパターンなんだけどさ。


おかげで、勉強しろとか言ったことがない。言う必要がなかったんだ。


そういうのを羨ましがる人もいるかもしれないけど、ここは、来てもらってたシッターさんが、すごく優秀な人だったからかもしれない。


直接、勉強を教えてくれるというのじゃなかったんだけど、そこまでの契約はしてなかったんだけど、元塾講師だったそうで、シッターになる前は家庭教師もそれなりにやってたらしくて、子供が楽しく勉強をできる、と言うか、


『<遊び>として勉強ができる』


ノウハウを持ってて、それがすごく観音(かのん)にはまったみたい。シッターさん自身、


「こんなに上手くいったのは初めてです」


とも、言ってたって。


おかげで、ここまでは勉強で苦労したことはほとんどなかったそうだ。しかも、中学二年生になる頃には、高校受験に向けた勉強までばっちり進んでて、市内の公立高校だったら、どこでもだいたい、合格範囲内だって。


いやあ、正直、うらやましかったなあ。私もこの感じでやってもらえてたら、勉強を教えてもらえてたら、もうちょっと楽に色々できてたかもしれない。


とは言っても、過ぎたことを悔やんだって過去には戻れないわけで、ただ、観音(かのん)が苦労せずに済めばそれでいいかなと思ってた。


そして私達は、穏やかに毎日を過ごせてた。ダンナは自動車を運転しない人だったけど、三人で、時間に余裕をもって、バスや電車で、美味しいものを食べに行ったり、温泉に入ったりってのを満喫できたから、なんにも不満はなかったな。



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