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開戦前夜

誤字脱字が多いですが読んで下さる読者の皆様有難うございます!

宜しければ、蒼き翼のドラゴンスレイヤー(どちらかというとこっちをメインに書いているので)も読んでみてください。できれば感想をお願いします。


申し訳ありません。時差を計算するのを忘れていました!

ですので日本時間で午前6時ではなく午前1時が正しいです。

もし違いましたらご指摘お願いします。

夕日が照らす在米日本大使館。

その一室で野村大使、来栖大使の二人は椅子に座り机に置かれているモノを見て頭を抱えていた。

いくらこちらの案を出そうが拒否され続けて交渉は行き詰まっている。

そして一方的な要求であるハルノートを突きつけられた。

本土では交渉決裂と判断し、御前会議で開戦が決定された。

日本時間12月8日午前1時にこれを渡さなくてはならない。


「本当にこの方法しかないのか・・・」


野村大使がモノを見ながら呟く。


「もう決まったことです。そのことを考えるよりも今の問題なのはこれを時刻通りに届けなくてはならないと言うことです」


来栖大使もモノを見ながら言う。

二人が見ているのはいわゆる宣戦布告状だった。

自衛軍からの未来情報と同じに過ちを起こさないために布告が遅れないようにしなければならない。


「矢野さん、あなた方が仰っていた通り我が国はこの戦争に負けるのでしょうか」


両大使の視線が外を眺める青年将校に集まる。

彼の名は矢野和哉。矢野達哉の双子の弟であり同じ自衛軍特務参謀である。

彼が見つめる正門前には大勢の記者がいた。

開戦か否かである今現在では記者たちがどこよりも速く特ダネを手に入れようとしているのだ。


「修正者たちからの話では負けるでしょう」


負けると聞いてさらに頭を抱える両大使。

和哉は修正者たちのことを考えた。

修正者たちは和哉たちが幹部学校に通っていた時に起こった鉄鬼事件を阻止するために未来からやって来た自衛軍軍人だった。

彼らは和哉たちがいるこの世界の未来からやって来たため少しこの世界の歴史を聞いた。

彼らは渋ったが1つだけ教えてくれた。それが自分たちは運命に抗おうとしたが結局この戦争は負けたということ。

最後に出来るなら勝利を望みたい。だが勝ってしまえば修正者たちが歴史を修正するために来た意味がない。だから痛みの少ない敗戦を望んでいると修正者の一人、上沢悠一カミザワユウイチは言っていた。

これを聞いて本当に勝って良いのか悩んだ。だが歴史を刻むのは今の時代を歩む人である。決めるのも同じだ。例えどんなに軍備や国内を強化しても負けるのであれば開戦自体を回避するしかない。

しかし・・・


「歴史は繰り返されるということでしょうね」


和平交渉のために両大使と共に和哉も米国に来ている理由は平和的に解決するためだった。

開戦の切欠となったハルノート。

未来の知識の中にこのハルノートの解釈が開戦を早めたというのがある。

ハルノートにはChinaという一言があるが、正確な場所が記載されていなかった。日本側はこのChinaを中国大陸全土と解釈していた。

しかし、史実ではChinaには満州国は含まれていなかったのだ。

もしこれが事実なら戦争は回避できるかもしれない。

和哉は交渉中、米国大使にこの事を聞いた。

Chinaとは中国大陸全土のことなのかと。

日清戦争から手に入れていた海南島などからなる西方統治領は除外されているのであれば合意へと行くことができるかもしれない。

満州は陸軍の独断でもあるため、日米共同で統治するか、最悪撤退もあり得るだろう。

そんな事を考えていたがこの予想は裏切られた。

米国大使は中国大陸全土からの撤退要求をしてきたのだ。

これでは到底受け入れられる要求ではない。

多くの将兵が命を懸けて手に入れてきたものを捨てよと命令されたようなものだ。

日本側は猛抗議したが受け入れられず、決裂に至り交渉は続けるも進展はなかった。


「負けるとわかっていてもただ負ける訳にはいきません。

歴史が日本に敗戦を望むのであれば我々は最後まで抗い続けます」


和哉は振り向き両大使を見る。


「私は日本時間にて12月8日午前1時にルーズベルト大統領に宣戦布告を突き付けます。両大使にはほぼ同時刻に米国国民に宣戦布告とその理由を伝えていただいます。」


これに両大使は頷きで答えた。

ハルノートの解釈の違いは本で読んで知りました。

何せ家にはPCはあってもネットを繋げていませんでしたから。

蒼き翼のドラゴンスレイヤーも自衛軍戦記も基本これまで買い貯めた本のデータを使って書いてます。どの本にも載っていないデータはスマホで調べています。ですので違う点、古い情報であったのならご指摘お願いします。

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