米本土攻撃2
砲撃を受けるエルウッド製油所はオイルタンクを含む施設を破壊されオイルは漏れ出した。
そのオイルに零式小型水上機が搭載していた特製焼夷弾を落とし瞬く間に製油所は炎に包まれた。
ほぼ同時刻サンディエゴ。
ハワイが軍事的機能を失ったため一時的に海軍基地や海兵隊基地が集まるサンディエゴに太平洋艦隊司令部が移されていた。
ここに停泊しているのは空母サラトガと僅かな駆逐艦のみ。
サラトガは急ぎ整備を終わらせウェーク島の救援に向かおうとしたがウェーク島守備隊が降伏してしまい、サンディエゴ防衛のため残されていた。
伊ー400型潜水艦から飛び立った晴嵐の編隊は暗闇の中を飛びようやくサンディエゴ上空に到達。
なんとか開発できた暗視装置を使い目標を探す。
「目標発見」
晴嵐一番機が見つけたのは太平洋艦隊司令部・・・・ではなくこのサラトガだった。
「無線封鎖解除、第三第四班はそれぞれの目標に迎え第一第二班は攻撃を開始する。続けッ」
晴嵐六機がサラトガに向かい降下を開始。
残りの晴嵐は各々の攻撃目標に向かう。
何度も言うがサンディエゴには海軍基地や海兵隊基地が集まっている。
さらに乾ドックも有する都市全体が軍事施設の様なものである。
それらを攻撃するのが他の班の任務だった。
晴嵐には爆弾又は魚雷が搭載できる。
サラトガへ攻撃を行う晴嵐六機の内三機は爆弾、残りは魚雷が装備され爆弾搭載機は急降下に入り、魚雷搭載機は片舷へ攻撃を集中させた。
投下された爆弾は艦橋に一発、甲板に二発命中。片舷に魚雷が三発命中したサラトガは艦橋を破壊され飛行甲板に二つの大穴が出来た上に大きく傾斜し、すぐに戦線導入は不可能になった。
第三第四班の晴嵐六機は搭載した爆弾で軍事関連施設を爆撃。
攻撃を終えて晴嵐は帰還していった。
サンフランシスコに向かった零式小型水上機の編隊は都市爆撃ではなくサンフランシスコ近郊にある造船所が攻撃目標だった。
造船所の名はカイザー造船所と呼ばれ、あの週刊空母の異名を持つカサブランカ級空母を建造した会社である。
この造船所攻撃は少しでも建造ペースを落とすためだが、微々たる攻撃では直ぐに復旧されてしまう。
それは施設に関して言えばサンディエゴやエルウッド製油所に対しても同じ事なのかもしれない。
しかし、真の目的は別にあった。
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