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しょうもない掌編集  作者: 三咲 美月


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自販機

自販機がある。

小汚い格好の男が、ずっとその自販機の下を覗き込んでいる。


ホームレスか?

あまり感心した行為ではないが、気になって見ていた。

視線に気づかれてしまった。


「お前も、ここ覗いてみろ」

「え?」


手招きされて、一瞬ためらったが、一緒に地面に頬をつけて自販機の下を覗き込んだ。


札束でも落ちているのだろうか?


「……自販機の熱であったかいんだろうな」

「うわっ!!!!」


何かがものすごい勢いでこちらに向かってきたので、自販機から飛び退いた。


そこにはゴキブリのコロニーがあった。

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