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しょうもない掌編集  作者: 三咲 美月


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レール

運転士は違和感を覚えた。

いつもであれば青信号、進行現示のはずの信号が黄色、注意現示だ。

在線モニタを見ても先行列車も対向列車も存在しない。

「進路が誤った方向に開いている?」

「場内、注意……」


ジリリリリリリリ…

「ATS確認」

キンコンキンコンキンコン…


やがて転轍機の手前に来て、運転士は非常ブレーキをかけた。


直進方向に縛られた5人の作業員、分岐方向に縛られたスーツ姿の男が線路上で横たわっていた。


「防護無線発報!」

ピーピーピーピーピーピーピーピー…


転轍機はいつもの直進ではなく、分岐方向に開いていた。

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