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しょうもない掌編集  作者: 三咲 美月


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駆け込み

高校生が自転車を全速力で走らせていた。


次の列車に乗れなければ30分後になる。

そうしたら遅刻確定だった。


田舎の道は交通量も少ない。

自転車で逆走、信号は無視、交通ルールなんてガン無視で駅を目指した。


駐輪場に自転車を乗り捨てて駅に滑り込み、定期券をタッチ部に叩きつけて列車に駆け込んだ。


「………間に合った………」


そう思ったが、突然辺りが暗くなった。

「…え、トンネルなんかないはずなのに………?」


そのまま朦朧として、意識が途絶えた。


目が覚めると、モニターには停車案内ではなく、緑色の波形が映っていた。


「気が付きましたか?電車の中で急に意識を失ったということで、今病院に搬送中なんですよ」


無理やり駆け込もうとして、普段運動不足なのに急に過度な運動をしたせいで酸欠になっていたのが原因と診断された。

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