第21話:【再始動】神殿の奥で泣いていた女神様、俺の魔力で「満腹」になる。
第21話をお読みいただきありがとうございます!
ついに第二章がスタートしました!
新ヒロイン(?)の女神ルナリスが登場。
アルスの魔力は、今や「世界の消滅」すらも指先一つで肩代わりする領域に到達しています。
第一章の喧騒から少し時が経ち、俺の領地ハルバートは、今や周辺諸国から「聖域」として崇められるようになっていた。
そんなある日のこと。領地内にある古代遺跡の最奥――かつて「聖女」たちが祈りを捧げていたはずの廃神殿から、凄まじい光が放たれた。
「アルス様! 神殿の封印が解けました! 中から信じられないほど神聖な、でも……どこか弱々しい気配がします!」
リアナが慌てて俺の部屋に飛び込んでくる。俺は隣で昼寝をしていたフェンリルの背に乗り、即座に神殿へと向かった。
埃を被った祭壇の上に座り込んでいたのは、透き通るような銀髪を揺らす、この世のものとは思えない美貌の少女だった。
だが、その体は透けかかり、今にも消えてしまいそうだ。
「……あうぅ、もうダメです。世界のマナが枯渇して、神界を維持する魔力すら残っていません……。私、このまま消えてしまうんですね……」
「……あの、大丈夫ですか?」
俺が声をかけると、少女――この世界の創造に携わったとされる女神ルナリスが、涙目で行儀悪く顔を上げた。
「えっ? 人間? ……って、な、何ですかあなた! その体の中から溢れ出している、宇宙の深淵みたいな魔力は……っ!?」
彼女は俺を見た瞬間、椅子から転げ落ちるようにして詰め寄ってきた。
「君、それ! その魔力、少しだけでいいから私に分けてくれませんか!? このままだと世界がバグって消滅しちゃうんです!」
世界が消滅、と言われては放っておけない。
俺は「じゃあ、少しだけ」と、かつてエルザたちに注いでいたよりもさらに純粋な魔力を、彼女に繋いでみた。
――ドォォォォォォォォォォン!!
神殿全体が黄金の輝きに包まれ、ヒビ割れていた石柱が瞬時に修復される。
女神ルナリスの体は、透けるどころか、直視できないほどの神々しい光を放ち始めた。
「ひゃうんっ!? な、何これ……熱い、熱いですよぅ! 魔力が……魔力が多すぎて、私、神様としての容量を超えちゃいますぅ!」
ほんの一滴のつもりが、女神様にとっては大海を飲み込まされるような衝撃だったらしい。
やがて光が収まると、そこには頬を赤く染め、幸せそうに「ぷはぁ……」と吐息を漏らす女神の姿があった。
「……ふえぇ、お腹いっぱいです。君、一体何者なんですか? 私、神様なのに……君の魔力の『受け皿』にすらなれないなんて」
神様すらも肩代わりしてしまう俺の能力に、ルナリスは呆然としていた。
一方その頃。
劣悪な鉱山で、エルザは地面に額を擦り付けていた。
「神様……女神ルナリス様……。どうか、どうか私をお救いください。あんな不届きなアルスに天罰を……っ!」
彼女が必死に祈るその対象は、今、俺の屋敷でリアナが出したスコーンを「美味しいですぅ!」と泣きながら食べていた。
かつての聖女の祈りは、もう、誰の耳にも届かない。
神様すら圧倒してしまうアルスの魔力。
第一章を上回るスケールと「格差」を、これから皆様にお届けしていきます!
この物語は、今、なろうの頂点を守り抜くための新たな戦いに挑んでいます。
アルスの伝説をさらに大きく、誰もが知る歴史にするために、ぜひ皆様の【★★★★★】評価とブックマークでの応援をお願いいたします!
次回、女神様がアルスの屋敷に居着いてしまい、王女様と修羅場に!?




