兵士からの取り調べを受けたが…
「おら起きろ。」
顔面に水をかけられる。
「今からお前の取り調べをおこなう。正直に話しをしないと痛い目にあうからな覚悟をしておけ。」
そういうと鉄の棒を叩きながらニヤニヤしながら俺の尻を思いきっりのその棒で叩きつける。
「…うぐっ。」
「おっ我慢強いな。これならば痛めつけがありそうだ。まずはお前とリウスの関係を言え。」
そういうともう一発俺の尻へ鉄の棒で殴りつけてきた。
「リウスさんは俺の命の恩人です。それよりも、胸ポケットにあるものをとって欲しいんですが。」
「胸ポケット?」
男は俺の胸からお金をとりだす。
「なんだ、俺を買収するつもりか?」
「いえ、そんなつもりは…でもそれでリウスさんへの取り調べを軽くしてください。」
「フハハハ、自分じゃなくてリウスの心配か。リウスに骨抜きにされたようだな。よっぽどあいつはよかったのか?グハハハ。」
ものすごく下品な笑いを俺に投げかけてくる。
「あいつがこの国でなにをしたか知らないらしいが、あいつは仲間を殺してこの国から逃げ出したんだよ。それまでの功績で王様は騎士団を首にするだけで許したのに今度は妹が王様への叛逆だからな。今回は助からないだろうな。でも俺ならば少しは軽くしてやることもできる。これはそれの口きき料として預かっておこう。」
「なんとかリウスさんと妹さんを助けることはできませんか?」
「ハハハ…そこまでしてあの姉妹を助けたいのか。ならばお前がうめき声をあげずに鉄棒を1000発我慢したらば救ってやるように考えてやろう。いいか一度でもうめき声をあげた時点で終わりだからな。どうする?大好きなリウスのためにそこまでやる覚悟はあるか?今から辞めてもいいぞ。」
そういうと男は馬鹿にしたように笑う。
やってやる。1000発でも1万発でもリウスさんに助けてもらった命だ。
「やります。」
「おぉいい度胸だな。。途中で辞めるといってもダメだからな。それ!!」
男は俺の尻めがけて思いっきり鉄の棒をフルスイングする。
魔法封じの手錠のせいで身体強化も使えない。
「…うっ」
声がもれそうになる。
「なかなかいいな。ほら次いくぞ。」
我慢だ。
声をあげるな。
リウスさんを助けるために。
ダメだ。
絶対に。
諦めたらばリウスさんが…。
バシャ!!
俺の意識がなくなるたびに顔面に水をかけられる。
尻の肉はすでにぐちゃぐちゃになり、痛みはない。
鈍い衝撃だけが俺の尻にぶつかる。
段々と意識がなくなってくる。
俺はここで何をしているのだろう。
なんでこんなことになった。
俺はただ仲良く幸せに暮らしたかっただけなんだ。
普通に仲間を作って困難を一緒に乗り越えたりして。
それが間違っていたのだろうか?
できるだけ、人を傷つけることなく。
人の幸せを祈って。
他の人が楽をしている時でも真面目に。
要領は悪かったが、でもそれでも他の人より真面目にやってきたんだ。
それなのにどうしてこうなった?
どこで間違ってしまったんだろう。
ずっと師匠の元にいれば良かったのだろうか。
師匠に会いたいな。
リウスさんのことももう一目だけでもみたい。
リウスさんの笑顔をみたいな。
あの人の笑顔があるだけで俺はものすごく強くなれる。
そうだリウスさんをまもらないと。
リウスさんのために声をださないように。
リウスさんと俺じゃつりあわないけど、今だけ、今だけは夢をみてもいいよね。
リウスさんと教会で式をあげてる夢。
リウスさんすごくキレイだな。
こんなきれいな人と一緒に生活できたらば天国だろうな。
一緒に旅をしている時もリウスさんを見ているだけでドキドキしてたな。
気持ちは伝えられないけど…。
でも、この命をリウスさんのためにつかえるならばそれでもいいな。
リウスさん大好きです。
その時俺はこの国の教会でいろいろな人たちに祝福をされて結婚式をあげている姿を夢に見ていた。
リウスさんは満面の笑顔で俺に笑いかけてくれる。
この笑顔のためならば何でもできる気がする。
俺は神様の前で誓う。
「リウスさんを守るためならば命をかけます。この世界を敵にまわしてもかまわない。」
リウスさんは少し怒ったフリをしながら、
「私の方が長生きするんですから、私を置いて先に老衰以外で死んではダメですよ。できるだけ長く一緒にいましょう。」
その笑顔はどんな高価な宝石よりも価値があるものだと思った。
「ほら起きろ!!」
俺はもう一度水を頭からかけられる。
夢をみたおかげでまた少し頑張れそうだ。
妄想でもいい。
少しでも長くリウスさんの助けになれるように。
「なかなか頑丈なようだな。ほらもうすぐだからな。大好きなリウスを助けたいならば我慢しろ!そりゃ!!」
それからしばらくして1000発目が終わった。
「ふぅ。意外と我慢強いな。リウスの方へは口を聞いといてやる。明日も1000発頑張れよ。そしたらば明日もリウスの方は軽くしてやる。」
そういうと男は部屋からでていき、俺は他の男達に引きずられるように牢へといれられた。
リウスさんが少しでも痛みが軽くなるならば俺はいくらでも我慢できる。
毎日でも絶対に音をあげない。
俺が生きているうちはリウスさんは…。
その時、となりの牢屋があき石壁を挟んで誰か入れられたようだ。
今さら誰かなど気にはしていられない。
座ることもできず、殴られたところの段々と痛みがはっきりしてきた。
このままいくと明日は乗り切れないかもしれない。
体勢を変えようとしたところ、
「…うっ。」
できるだけ音を立てないようにしていたが、つい声がでてしまった。
その声に横にいれられた人が反応をした。
「その声は…マイルさんですか?」
「えっ…リウスさんですか?」
まさかのリウスさんの横にいれらた。
兵士たちがどういう意図でそうしたかはわからないがありがたい。
「こんなことに巻き込んでしまってごめんなさい。ひどいことされませんでしたか?」
リウスさんを俺のことを心配してくれる。
俺は怪我のことを隠してできるだけ元気に
「もちろんですよ。ただ一緒に旅をしていただけですから。そんなヒドイ扱いはされませんよ。それに、反逆罪でこのあと鉱山って言われていますから怪我させたらば働けなくなってしまいますから。」
「ほんとうに申し訳けない。私と妹にあったばかりに…。」
「そんな悲しいこと言わないでください。リウスさんに助けてもらわなければ俺はあの日に死んでいた可能性だってあるんですから。ここまでリウスさんと旅ができて師匠が作ってくれた部屋が使えたりしただけでも俺はすごく嬉しかったんですから。いつまでここの牢屋にいれられるかわかりませんが、俺の方は大丈夫ですから。リウスさんの方は大丈夫ですか?」
「私は聞いたかも知れないがもと騎士団長だからな。そんな厳しい取り調べはないから安心してください。ただ妹がどこにいるかまだわからなくて。」
「門の入口で聞いた変な噂のこともありますからね。元気でいてくれることを祈りましょう。リウスさんごめんなさい。ちょっと旅の疲れがひどくて今日は先に休ませてもらいますね。」
「はい。マイルさん本当にごめんなさい。」
それを聞いて俺は意識を失った。
これは本当にまずいかも知れない。
意識を失っている間に俺の尻に何か冷たいものがのっている。
ただそれが何かわからない。
確認したいが身体が動かない。
ただ、少しだけ痛みがひいてきている。
あり…が…た…い。
次の日も俺は拷問担当の男から尻へ金属の棒で叩きつけられる拷問をうけた。
昨日と違い衝撃はあるが痛みはない。
「ゴミのくせになかなかやるな。ただ、今日も1000回お前がうければリウスの方は軽くしてやるからな。」
そして俺は手錠をつけられろくな食べ物をあたえられないままさらに3日がたった。
あれから毎日夜リウスさんと話しをするがリウスさんもだいぶ弱ってきているようだ。
どうすればリウスさんを助けられるのだろう。
お金はすべて拷問の兵士たちに渡してしまった。
もう渡せるものは何もない。
そしてさらに2日後俺はこの国を滅ぼすことになった。




