強くなりたい。
リリアさんはお腹に優しいのということでヒグモスという鳥型の魔物の卵を使って卵のおかゆを作ってくれた。
「ここの家、ずっと使われていなかったはずなのに食料品が新鮮なまま保存されているんですよ。」
リウスさんはそう言いながらリウスさんもおかゆを食べている。
「リウスさんもおかゆですか?」
「あっはい。たまにおかゆって美味しいですからね。」
そう言うと美味しそうにおかゆを食べている。
おかゆが好きとか珍しい。もしかして俺にあわせてくれたのだろうか。
いや、それは自意識過剰すぎだろう。
俺は勘違いを取り消し、
「ミルクここの家の食品勝手に使って大丈夫なのか?」
ミルクは1匹別で捕ってきた肉を食べている。
「問題ないよ。ここまで来るのは基本的に関係者だけだからね。足らなくなったらば近くで魔物でも狩って食糧庫にツッコんでおけば大丈夫。それに…ここを知っている人間はもういないだろうから。」
ここの家は、ここだけ時間が止まっているかのように昨日建てられたようにキレイだ。
木の匂いがするくらい新しい。それがそんな数百年もあると言われても正直信じられない。
管理人がいないのにどうやって維持しているのだろう。
「そうか。ここはどうしてこんなきれいに保ってられんだい?」
ミルクが言うにはここを作ったのは世界でも有数の魔術師が作ったらしい。
詳しいことは…知りたいならば記憶を取り戻せばわかるってことでやっぱり秘密らしい。
「さて、マイルさん。お食事が終わったらばお風呂入ってきてください。ここのお風呂すごく気持ちいいいんですよ。肌もツルツルになりますし。」
「リウスさんは?」
「あら。マイルさん一緒に入りたいんですか?べっ別に一緒でもいいですけど、でも…ミルクさんも
…」
「あっすみません。いえ先に自分が洗い物するのでリウスさんに先に入ってもらおうかなって思っただけで。」
「あっそうですよね。いや。もう。はい。マイルさん先でいいですよ。私片付けしますので。」
「いや俺も片付けします。」
「じゃあ一緒に。」
なんかまだぎこちない。
二人ならんで無言のまま一緒に洗い物をする。
せっかくなので今後のことを考えてみる。
正直怪我が治った以上ここであまりゆっくりはしていられない。
まずはリリアさんを探さないといけない。
ただ手がかりがまったくない。
ゴブリン行進で王都は壊滅。
あの時に騎士団の団長はエルフ封じの魔法を使い封じこめたと言っていた。
ということは力が使えない状態でどこかにいる可能性が高い。
普段の力が使えないということはこの世界では死ぬ可能性が極端にあがる。
かりに死ななかったとしても奴隷や盗賊など他の危険も増える。
そう言えばリウスさんのはと思い首を見て見ると漆黒の首輪がついたままだった。
「リウスさん…その首輪。」
「あっこれですか。これ結局はずれなくて。それで後でマイルさんに大事な話があるんですけどお風呂の後でもお時間もらってもいいですか?」
「もちろんですよ。というか今でも。」
リウスさんから改まって話しというのはなんだろう。
「いえ、ちょっと、後で終わってからにします。」
リウスさんはいつも通りにこやかに俺に笑顔をむけてくれる。
でも、どこか少し悲しそうだった。
…なんだろう、ものすごくリウスさんを抱きしめたいと思った。
なんでだろう。
こんなに切ない気持ち。
近くにいるのになぜかすごく遠い感覚。
リウスさんを見つめて考え事をしていると俺の手から洗いかけの皿が滑り落ちた。
『パリン!!』
「ごめんなさい。」
俺は慌てて皿を拾い上げる。
「そのままだと危ないので何かに包んで捨てましょう。」
リウスさんは何か包めるものを探す。
そう言えば、俺は胸ポケットにある商人が持っていた紙を思い出した。
ギルドに渡すつもりだったのがどさくさにまぎれて忘れていた。
もう、今更この紙1枚くらいなくなったところで問題はなだろう。
国が滅んだときに誰も気にはしない。
「リウスさんくるむのこの紙でも大丈夫ですか?」
リウスさんに渡すと、一瞬目を通してから
「マイルさんこれってどこで手に入れました?」
今までにこやかだったリウスさんの顔が急に険しくなる。
「いや、王都行く途中で襲われていた商人が持っていた紙ですけど。ギルドに届けようと思ったらばすっかり忘れていて。俺文字が読めないからそのままになってたんだけど。」
「マイルさんこれ奴隷市の開催通知です。そこに目玉商品としてエルフが数人出品されるみたいです。」
「えっ…それっていつですか?」
「開催は…1か月後ですね。商業都市マギルナで開催されるようです。一般人も参加できるかなり規模の大きなものみたいですよ。マイルさんありがとうございます。」
「いや、もっと早く渡しておけば…。」
「いえ結局王都には行くしかなかったですし、これが妹かはわかりませんが、商人が集まれば妹のことの情報も集められるかも知れませんので。」
「確かにそうですね。次はじゃあマギルナですね。」
リウスさんは少し寂しそうな顔をしながら、
「とりあえずお風呂に入ってきてください。ここは私が処理しておきますから。疲れてるマイルさんがまた皿を割ってしまったらば大変ですから。」
お手伝いするはずが邪魔をしてしまった。
「リウスさんごめんなさい。俺風呂入ってきますね。」
「はい。こっちは大丈夫なのでゆっくりしてきてください。ミルクさんマイルさんをお風呂まで案内お願いしてもいいですか?」
そう言っていたリウスさんの顔が少し寂しそうで泣きそうな顔をしていた。
なんで俺はこんなにダメな男なんだろう。
好きな女性一人気持ちを理解することもできない。
リウスさん心をどうやったらば守ってあげることができるんだろう。
ミルクは静かに俺を風呂まで案内してくれた。
あぁいろいろな意味で強くなりたい。
ブックマーク登録150人ありがとうございます。
やる気を出して1万文字の文章を書いて、手直しをしようと思ってPC放置したらばなぜか再起動されて全部消えてました(´◉◞౪◟◉)
泣くぞ!
というわけでまた2000字くらい少しずつ更新していきます。




