終章 今を生きる
ありがとうございます!
空に浮かんでいた天界は崩壊し、瓦礫の中を俺は一緒になって地面に落ちていた。
これが俺の最期か。
こういう感覚は何度も味わった。病み付きには、なりたくないな。
と、一つの影が強引に俺の体を引っ張った。
「ア、アリエル・・・・」
「まだ、まだあなたは死ぬべきではありません」
そう言って、俺をお姫様抱っこするように抱き、地面に下りていった。
見れば、皆笑って俺を迎えてくれた。
その時俺は初めて実感した。
「終わったんだな・・・」
「ええ、本当に。何もかも・・・」
過去も未来も。俺はこの時で生きて来た。後悔なんてしない。
それは、今まであった、
自分の選んだ選択でも、リシュエルの計画していた人類絶滅でも、アリエルがずっと隠していたことでも、俺が半分天使だったことでもない。
あの時、俺がサシャの敵討ちに村を出たその瞬間、俺は後悔なんて微塵も思うことはなかった。
「やっぱり、あのリシュエルって奴も苦しかったのかな?」
エミナが言う。
「そうだな・・・」
時には選ばなければならない。
時には捨てなければならない。
時には命を惜しまず火の中水の中、飛び込まなければならない。
「けど、どれだけ誰かが思おうと、どれだけ誰かが苦しんでいようと、選ばなければならい。その手を差し伸べるのか、引くのか」
アリエルが言う。
「選択ですね」
「ああ・・・・」
そして、俺はゆっくり言った。
「まっ、俺は今を生きるだけさ」
読者のみなさん。『ブレイク!』を最後まで読んでもらってありがとうございました。最後までいけたのも、読者のみなさんのおかげです。作者も最後まで書けるとは思っていませんでした。
次回作にも目を通してもらえると嬉しいです!
本当にありがとうございました。
何処かでまた会いましょう!




