5話 マッスル
「よーし、みんな席に着けー」
ガタイのいい、体育会系の男が入ってきた。
そいつは手荷物を教卓に強く叩きつけ、喋り出した。
「俺の名前は星野浩也だ。教科は見た目の通り、国語だ。1年間よろしく」
教室が拍手に包まれる。
捲し立てた星野に、みんなは少し口を開けて呆然している。
星野は教室の空気を見て、頭をかいていた。どうやら、見ての通りはボケだったらしい。
「とりあえず今日はもう終わりだから、もうみんな帰っていいぞ。あと、明日クラス委員を決めるからな。考えといてくれ」
それを言い残し、力士ばりの足跡を立てながら教室から出ていった。
聡はいつも通りのニヤニヤ顔でこっちを向いてきた。
「あの先生、かっけぇな」
「お前...、そういう趣味だったのか」
「違うわ!あのマッスルボディ、憧れるだろ」聡の目は輝いていた。
「だろって言われてもな。ってかお前筋トレとかした事ないだろ」
「まぁな。でも憧れるのはいいだろ?」
「確かにな。そういや、あの子に話しかけないのか?」
「おお!そうだ!忘れてた」
なんでこいつと同じ学校なんだろうと思ってしまった。
聡は慌てて立ち上がり、後ろを振り向いた。
だが、そこに彼女はもういなかった。
今回短くて申し訳ないです。
そして次回は1/1と少し先になってしまいます。
ご了承ください。
ちなみに明日は下田衣珠季さんと片山紗希さんのお誕生日ですよ。とてもめでたい




