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2話 運命って無いんですね

 手を差し出す桂子を見て、「手を繋ぎたい」と、ぽろっと口から漏れそうだった。

 そんな粉雪みたいに淡い気持ちを隠して、桂子へ駆け寄った。

 そして俺たちは横並びになって学校へ歩き出した。

 

 遅刻魔織野桂子が一緒だったのに、学校には8時くらいに着いた。桂子が絶対に遅刻すると思っていたから少し早めに待ち合わせた自分に拍手を送りたい。

 校門を通り校舎の方へ行き、下駄箱の前に着くと先生から紙を渡された。

「あ!これクラス表じゃーん」それを貰ってすぐに桂子は言ってきた。

「ほんとだ。また一緒のクラスかな...」俺は必死に震える手を隠しながら言った。

「桂子同じクラスにさせてくれ!!」心の中で、そう祈りながら、腹から出すように大声で叫んだ。

 そして紙に目を送った。

 縦書きで、右から1組、2組となっているクラス表だった。

 まず先に桂子の名前を探した。1組...、2組...、3組と見ていき、桂子は5組の6番だった。

 そして俺は...、6組の37番だった。膝がガクッとなり、その場で突っ伏しそうになった。

「あー、クラス違ったねー」

 桂子の声に悲しい感じはなく、ただ思ったことを言ってるだけみたいだった。

 俺はなんとか、どうにか、心を制御して何も気にしてないかのように口を開いた。

「そだね...」


 俺は机に突っ伏した。さっき下駄箱の前で出来なかった分、思う存分にやった。

 入学式の初日にそんな奴がいたら友達なんてできるわけないって思ったけど、ショックで体が言うことを聞かなかった。

 桂子とは幼稚園から中学3年までずっと一緒のクラスだった。「これは運命なんだ!」って夢でしか味わえないようなことをずっと考えてた。

 それなのに!この高校といったらその伝統をぶち壊してきた。この行き場のない気持ちを燃えるゴミに捨てたかった。

 そんな時、僕の右肩がドンと叩かれた。

 どこぞのヤンキーがこの高校にはいるんだと思いながら、露骨に嫌な顔で体を右へ向けた。

「あ...。お前、なんでここいんの?」

ちゃんと12/19に投稿しました。20日の0:33は実質19日です。というわけで、幸阪茉里乃さんお誕生日おめでとうございます。

次は明後日の12/21日に出しますので乞うご期待。

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