5.刹那
バディを組んでから早3日がたった。
アルマは言動の割に戦闘になると空気が一変するタイプだった。まぁ、喋り口調や態度は変わらないのだが...。
「レイ!レイ!今日のご飯な〜に〜???」
「今日はスカイフィッシュのサンドウィッチだ!美味しいぞ!ほら、あ〜ん!」
「...ぁ、ぁ〜ん...モグモグ...!」
そして、アルマは口に含み咀嚼をすればするほど顔が綻びほっぺが落ちると言えるであろう笑顔を見せつけてきた。
「すごい笑顔で食べるな。作ったかいがあるよ!」
「...モグモグ...うーん!だって美味しいんだもん!もう店出せるよ!大儲け大儲け!」
この3日、共に食卓を共にしたがどの食事でも今の笑顔を見せつけてくる。これは、こっちとしてもたまったもんじゃない。ただでさえ、アルマは可愛いだけでなくスタイルがよく出るところも出過ぎずといったベストな体型である。
つまり、理想系な体をしているのに美人と可愛いが混ざった顔立ちをし、髪の毛がクルクルも相まって可愛さが際立っている。
最後にこの笑顔...破壊力抜群だ...。
この数日で正直、俺は気持ちが...。
「レイ?な〜にそんな深刻な顔してんの?たまにニヤついてるし...キモイよ?(笑)」
「!」
き、きもい...。え?俺ってそんなにきもいのか?それとも、ニヤニヤしてたり深刻な顔をしたりすることがきもかったのか...。はぁ...。
「それよりもさぁ〜!この後の狩りどうするの?私さっきスキル取得したんだけださっ、それ試したいのね?そのためには短剣が必要なの...買わなきゃ...」
そして、俺は昨日取得したスキルで短剣を手元に呼び寄せた。スキル「収納」を昨日取得したのだ。
これは、ドッキリとしてアルマには話していなかったためいきなり目の前に短剣が現れ、アルマは話をやめ口をポカーンとしていた。その仕草すら可愛い...。
「...すき...」
「ん?なんか言った?」
やばい、今俺はなんて言った?確かにアルマの事は可愛いと思うけどまだ3日の付き合いだぞ...。俺ってアルマのことを...
「それより、それ何?!?なんでいきなり手元に出現したの!?!」
アルマは目を輝かせながら俺に対して質問してきた。
「ああ。これは昨日、収納ってスキルを取得してそれで短剣とかポーション辺りを買ったか...」
「え?まず収納については言われてないし、何?お金使ったの?2人で貯めるはずじゃなかったの?」
「自腹だよ、自腹。スキルに関してはドッキリするために言ってなかった。」
「え?自腹なの?言えば必要経費だし出せるのに〜!相談してよね〜!」
そう。俺たちはバディとしての必要最低限のルールを施していた。
経費として収入の1割~2割を経費に落とすこと。
収納の山分けは経費を抜いた状態で5:5にすること。
お互いが知っとくべきことは内緒にしないこと。
その他は要相談という形にしとくこと。
まぁ、要素としてはこの4つであるが。基本的すぎるため特にルールはないようなものだ。まぁ、今の収入はせいぜい贅沢か飯が1食分食べれる程度なので無理はできないと面では、経費で落とすべきではあった。
「後で領収書とか出しといてよね!あたしがやっとくから〜!」
「ありがとう!アルマ!」
「はいよぉ〜。それじゃあ、それ貸してくれるってことでいいの?」
「いや?これはアルマ用だよ!アルマ聖魔師だから護身用アイテム系常備してないからね。」
「そう言うことね!ぜひ使わせて貰うね。ありがとう!」
そもそも聖魔師とは精霊を操ることの出来る魔術師のことを指すが。この聖魔師は魔術師とは違い杖なしで操ることができるうえに、杖があってもなくても威力は変わらないのだ。
そのため、アルマは身動きが取りやすいよう腰に布巾着しかつけていないのだ。
「短剣くらいなら、腰ベルトに短剣の鞘みたいなやつを買っといたから持てるよね?」
「うん!そうだね〜!配慮してくれてありがとうね!」
「ああ。バディだからな!」
それよりも、なぜ短剣が必要なのだろう。確かにスキルが手に入ればあると便利なスキルや、その武器専用のようなスキルも多々存在するのだが...。
聞くのが早そうだな。
「アルマはどんなスキルを手に入れたんだ?」
「それはね〜...まぁ、見ててよ!やってみるからさぁ〜!ほら、魔物退治しに行こ〜!」
どうやら、戦闘するところで見せるらしい。
アルマはアルクス魔法学校を首席で卒業している。
アルクス魔法学校とはこの世界でもトップに位置する魔法や護身術など、トップの冒険者や魔騎士などを多く輩出している学校である。つまりは超エリート校。
そんな所を、首席で卒業するということはそれなりに剣技も立つのだろう。
「ん!レイいたよ!あれは...なんだっけ?」
「...はぁ。あいつは、レッドベアだよ!昨日も一昨日も倒したよね...?」
「そうだっけ?まぁいいよいいよ〜!殺ってくるねぇ〜!」
「おい、言葉を伏せるとか濁すとかしろよ!はぁ...」
この3日間で分かったことが他にもある。
アルマはあの学校を首席で卒業した割にとても脳天気で大雑把、ついでに言えばアホ。
良くもまぁ、首席で卒業出来たものだ...。すると、アルマは戦闘モードに入ったかと思うとレッドベアの背後を一瞬にして取り、首を切り落とした。
「な、なんなんだ?今のは...」
◇◆◇◆◇
獣人族(猫) 女 16歳
【精魔師】 アルマ・シャーロ
【魔力総量】 A/###
【能 力】 精霊魔法 魔力制御《NEW》刹那
【権 能】《NEW》精霊と対等な者
◇ ◇ ◇
【精霊と対等な者】
精霊に認められた者のアビリティを全て2倍にする
それに伴いスキル「刹那」を取得
【刹那】
一定の間だけ俊敏と筋力を莫大に引き上げる
時間は操作可能だが短ければ短いほど反動が大きい
刹那使用時は防御力が半減する『50%』
◇◆◇◆◇
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