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世界ランカーへの仲間入り  作者: のあ
第一章 追放と仲間と進展《前編》
2/17

1.追放

 俺たちはホルテミスにきていた。ホルテミスはこの街、アミニテミス唯一のダンジョンである。

 そこの45階層にあるモンスターハウスの一歩手前の憩いの場で休憩をしていた。


「俺たち、Aランクになって1年と少し経つっていうのにSランクまだなれてないよな」


 そう、俺たち【一翼】は停滞していた。

 停滞と言っても俺たちのポテンシャルで考えた場合である。俺たちは世間一般的な成長スピードに比にならないくらい早くAランクに上り詰めた。

 そして、大抵AランクからSランクになるには5年以上かかる。


「そんなこと言っても、今のSランクの方たちはベテランの人たちだぞ!確かに最近【FIFS(ふぃふす)】がSランクになって活躍してるが・・・」


 FIFSは最近Sランクになった、リーダーを含めるほか4人が10代で構成されているパーティだ。驚異的なスピードで昇格し、あっという間にSランクに登り詰めていったパーティである。


「ああ。だからだ、ポテンシャルなら俺たちの方が上なのにSランクに未だになれていない。それはこのパーティにお荷物(レイ)がいるからだ。追放だ!」

「俺?なんでだ!俺だって付与術士として役に立ってるだろ!」

「そうだな。だが、FIFSや他の奴は数十の並行構築に3倍前後の力の引き上げを行うのに対してお前は、2つ同時が限界、力の引き上げも1.5倍程度ときた!」


 俺は付与術士としてほかよりも数段劣るのだ。それに関しては仕方ないが、俺には他にもある。

 

「だが、俺には権能があるだろ!」

「はぁっ!たかが、索敵だろそんなんシーフがいればいいだけだろ!」

「俺の権能は他にも使い道が・・・」

「うるさいわね!うじうじ言わないでよね!もう決まったことなのよ!」

「エレナ....。分かったよ、お前らがそう言うなら出ていくよ。この探索が終わったら正式に脱退する。」


 俺は知らぬ間にパーティメンバーから嫌われていたようだ。今までこいつらの為にと頑張ってきたのに...違うな。

 俺がただ後悔だけはしないように頑張ってたのか...。


「あっ?何言ってんだ今から抜けんだよ!俺たちは先に帰ってるからな!あばよ!」

「冗談だろ、お前ら俺が居なくて大...」

「グラン何言ってるんですか?流石にやりすぎではありませんか?」

「イリーナお前は黙ってろ!ラバス、イリーナを抱えろ!エレナ、麻痺術をレイにかけとけ!」

「はーい」「あいよ」

「お前ら...ま...つんだ!」

「レイさん!レイさん!レイ...レ...」


 本当にあいつらは行ってしまった。

 麻痺も1分程度しか持たない為もう切れていた。

 ほんとに大丈夫なのだろうか...。

 幸いなことに、あいつらは40階層に繋がる道を辿っていたから地上に転移するのだろうが。


「これからどうするか!なぁ、ペティ!」

「そ〜だね〜。」


 俺がペティに声をかけると顔を出してきた。


「まぁ、俺らは食料に飲み物もあるしモンスターハウスでも行くか?」

「そ〜だね〜。」


 ペティは、子犬みたいな魔物だったが今ではそれなりの大きさだ。

 みんなは知らない。こいつが喋るし戦闘も優秀なことを。


 そして、俺はアグラクトという権能を保有している。アグラクトは、アグリーメントコントラクトの略だ。

 簡単に言えば、合意の上での契約を魔物や生き物と交わすことが出来るモノだ。ちなみに、一応従属関係のようなものとなり俺が(あるじ)の立場にある。


 それを使って、魔物と従属関係になるためにモンスターハウスに行くというわけだ。


 ◇◆◇


「契約するよな?」

「は、はい・・・。」


 俺はこのモンスターハウスにいる種、全ての魔物と契約を結んだ。魔物と契約する際や伸び出す際はMPをその魔物の強さに比例する分だけ消費する。


「よしっと!終わったなあ〜!ご苦労さま、ペティ!」

「だいじょうぶだよ〜!」


 ペティは何百対といる魔物全てをなぎ倒してくれたのだ。そして、そんなペティの強さは俺の魔力量や濃さに反映される。もちろん、素の状態も強いのだが。

 俺の魔力量は一般的な魔術師の比にならないほど保有していて、濃さも魔素と何ら変わらないらしい。

 これはペティ情報だ。


「そろそろ、帰るかぁ!」

「そ〜だね〜。」


 階層ボスをも手懐け、転移ゲートで地上に帰還した。


 *45階層転移ゲート* >>>> *エントランス*


 ◇◆◇◆◇


 人族 男 16歳


【付与術士】 レイ・イレイン


【魔力総量】 SSS/SSS


【能  力】 治癒魔法

 

【権  能】 アグラクト


【称  号】 魔物を牛耳る者


 ◇ ◇ ◇


【アグラクト】


 互いに合意の上での契約《従属関係》


【魔物を牛耳る者】


 主と魔物・魔物同士でのテレパシーが行える


 ◇◆◇◆◇

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