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夜目が覚めると僕以外みんな起きてた。
エリザ様やセシリア、リタさんは長い髪の毛を梳かして身だしなみを整えてる。
ヨシュアさんは、髪の毛短いし時間はかからないんだろうな、ちゃんと整えてはいるみたいだけど。
お腹も流石に減ってきたな。
「食事の時間になりましたよ。場所を移動いたしましょう。その年齢で食事を抜くのは体に毒ですよ。」
「うん。食べたい。」
美味しいもの、食べられるかな。
ワクワクする。
ひとりで食べるより誰かと食べたい。
自然とエリザ様の手を握って見上げて笑顔を浮かべてた。
もう片方の手は、リタさんだ。
セシリアは僕の背中が定位置になりつつある気がする。
「みんなで食べるのが好きなのか?」
「うん、村を追放された時にひとりで木のうろで食べたパンの味はよくわからなかったけど、みんなで料理を囲んで食べるのって楽しいしおいしいよね!」
手を強く握られた。
追放されてからパレントさんと2人して食事をした時の嬉しさといったらなかったな。
食事処のおばさんの料理、恋しくなってきた。
ニルスのお店も、料理長は元気かな?
いつも一緒のものを食べるおじさんも。
父さんの尻は大丈夫かな。
・・・もげてたりして、ははは。
「楽しそうね?どんなことを考えているのかしら?」
「うん?あのね。」
エリザ様に父さんの話をする。
口に手を当てて笑いながら話を聞いてくれている。
笑っている時のエリザ様はとても綺麗だ。
リタさんも、僕に微笑みかけてくれた時の顔はドキッとしたっけ。
今もその優しい顔をリタさんはしていて、やっぱり慣れないというかドキドキする。
セシリアは今は顔が見えないけど、セシリアの笑った顔も良い。
最近は泣かせてばかりだから、もっと笑ってくれるようにしないと。
ヨシュアさんは、最初の頃は表情がピクリとも動かなかったな。
今じゃ表情がコロコロ変わるから、僕を信用してくれたんだなって、あんなことしておいて今更言うのもおかしいけど。
このままみんなで、冒険者を辞めて一緒に暮らす?いや、僕は世界を見てまわりたい。
みんなと。
でも、エリザ様やヨシュアさんは一緒には行けないだろう。
そう思うと寂しいな。
「どうしましたか?」
エリザ様の手を強く握ってたみたいだ。
「ううん。料理、楽しみ。」
「それはなによりです。」
食事をする部屋についた。
エリザ様たち王族は上座と呼ばれる席にみんなして座って、ヨシュアさんはそこから少し離れた場所、テーブルからは少し遠い場所に直立不動で立ってる。
一緒に食事はしないみたいだ。
街の店みたいにみんなでテーブルを囲んで食べるわけじゃないのはわかっていたけど、この距離がどこか寂しい。
いつかみんなで食べに行きたいな。
僕は長いテーブルの端の方、セシリアとリタさんに挟まれるように席につく。
パレントさんや村長たちは向かいの席に、ロビンはマリー様の隣と既に王族入りしてる。
使用人が料理を配膳していく。
いっぱいの皿が目の前に並ぶのではなく、1枚ずつだ。
スープみたいだな。
スプーンを持って食べようとして、王族が手を握り合わせてお祈りをしてる。
僕たちは早く食べたいからお祈りとかそっちのけで食べちゃうけど、ここは王宮だ、ちゃんとしなきゃ。
スプーンを持ってたのが僕だけだったのも恥ずかしい。
王様のお祈りの言葉が終わって食べ始める。
テーブルマナーもひととおり習ってはいるけど、なんとなく味気ない。
王様はパレントさんに明日からの修繕に街の人たちが張り切っていること、葬儀の参列者がかなりの人数になって家族も呼んでの式になるので1日がかりになりそうだということ、この料理は国内のどこの街の郷土料理で、などいろいろ話をしてる。
行ったことのない街の名前や国の名前、迷宮の名前が出てくる。
「エクシル、明日は何をして過ごすのだ?」
王様から不意に話しかけられた。
「葬儀に参列するよ。」
「街に行ってきて遊んでも良いのだぞ?」
街の中か、また捕まったら嫌だな。
「無属性の、死んだ人たちも一緒だから。」
そうか、と言って王様が黙ってしまった。
「私の隣で故人を偲ぶこととしています。ご家族も仇を討ったものの顔も見たいでしょう。」
無属性だって知ったら、家族の人たちはどう思うんだろう。
料理に集中するというより料理中の話に集中しないといけない。
なんだか窮屈。
「エクシル、貴様こういう席は初めてか?落ち着かない顔をしているぞ。そういえばまだだったな。」
なにが?
さっきまであざけるような顔してたのに急に真剣な顔になり、姿勢を正した。
「この場を借りて感謝を申し伝える。昨日は陛下並びに私、ノーラの命を救ってくれてありがとう。まさかあの様な芸当ができるとは夢にも思わなかった。本当に感謝している。」
立ち上がって深々と頭を下げたスカイル様に僕も立ち上がって頭を下げた。
立ち上がる時に思い切りテーブルに膝が当たってガチャンってなって恥ずかしい。
「それと陛下、お耳に入れておきたいことがございます。」
王様がスカイル様の顔を見る。
何を言い出すつもりなのか、見当がついている様な顔をしている。
「ここでそれを申すのか?後戻りはできんぞ?」
「構いません。私はただ前に進むだけです。陛下、改めまして、ノーラとの婚姻並びに結婚の許しをいただきたく存じます。」
え?ノーラさん?!ここにいたよね?!あ、あそこだ、赤くなってる。
「まあ、ようやくですか?」
え?エリザ様?
「まったく兄上様は奥手でいけませんわ。」
ま、マリー様。
「剣の稽古をしているとき、其方の視線の先は必ずと言って良いほどノーラを見ていたではありませんか。わたくしたちが気が付かないとでも思っておいででしたか?」
「あ、いや、その、それで、婚姻をですね。」
「許すも何も、其方を命がけで守ろうとした者を無下に扱うわけがありません。それにもういくつだと思っているのです。17ですよ?陛下は16で15のわたくしを娶りました。マリーも既に将来の旦那を見つけていると言うのに。ノーラは今いくつですか。彼女を待たせすぎではありませんか?!」
凄い勢いで捲し立ててる。
僕がスカイル様なら泣いちゃう。
「は、はっ!それで、ノーラのご両親に直接私からお伝えいたしたく、ノーラと共に少しの暇をいただきたいのですが。」
王様、大きなため息だ。
なんだか急に王族の男の人たちが小さく見え始めた気がする。
「ふむ、家系は気にするな、貴族でなくとも優れているものは世の中にたくさんおるし、身分に固執しておらん。ノーラも優れた者のひとりだと余も思っておるしスカイルの気持ちも本物であると信じている。両者しっかり話し合った結論ならそれで良い。だがな、ノーラの両親は恐縮して婚姻を固辞するかもしれんぞ。スカイル、明日の葬儀後にノーラの両親の元に迎え。そして承諾を得られるまで帰ってくるな。良いな?」
「っは、はっ!承知しました。ノーラ!聞いていたな?!明日発つ。準備をしておくようにな。」
スカイル様の言われようは、少し同情する。
エリザ様の言った15は、多分16になる歳って意味だ。
僕もリタさんにすごい待ってもらうから何も言えないな。
「エクシル、あたしはずっと待てるからね。」
ひそひそと話すリタさんの声が僕の耳に入ってくる。
「ありがとう、?」
感謝の言葉は、少し変かな。
「私もだよ。エクシルぅ。」
セシリアは同い歳だから待っててくれないと困る。
ノーラさんは今にも泣きそうになりながらも兵として立っていた。
もうすぐスカイル様の隣に座ることになるんだろうな、思い浮かべてみるとなんだか面白い。
エリザ様とヨシュアさんの視線が痛いけど知らないふりしとこ。
「さて、明日は皆よろしく頼む。皆と食事ができてよかった。改めて礼を言おう。食事も美味しかった、大義であった。」
こういうの会食っていうやつだ。
結局、何食べたかわからないまま会食が終わってしまった。
王様やパレントさんたち大人はこれからお酒を飲むらしい。
場所を移動するみたいだ。
僕も部屋から出ようとした時、ロビンが駆けつけてきた。
「おいエクシル。やっと2人で話せる。そっちはどうだ?」
「どうだって?」
「その、だな。仲良くやってるか?」
なんだよ急に、しかも歯切れの悪い、ロビンらしくない。
ロビンらしくない?
「どうしたの?何か困りごと?」
「あ、ああ。そのなんだ。マリーが求めてくるんだが、そっちはどうしてる?」
あー、うん。
「僕は、なんていうか。舌を使ったり手を使ったりした。」
「おま・・・。そこまで・・・。待て、何人相手にしてるんだ?」
指で4を伝える。
「がっ。俺の悩みなんかちっぽけな・・・。最後まで?」
首を振る。
「最後までは、12歳まで待つ、だって。」
「おお、そうか!いやーそうか!なるほどーそうかー。だから指や舌かー。」
何か考え込んでる。
マリー様、きっとすごく迫ってくるんだろうな。
ロビン、服剥かれてそう。
「気持ちには応えたいから。僕の、これ、で満足してくれてるならいいかな。」
「まあな。マリーにどう伝えるかー。メリーも話すようになってきたんだぜ。それで交渉の件で2人から色々言われて今俺ピンチ。」
他人がが聞けば羨ましい悩みなんだろうな。
でも相手がマリー様とメリーだけならまだ良い方だとか思ってしまう。
僕も大概だ。
「ロビンは手先が器用だから、大丈夫だよ。」
「そうはいってもよお。」
「魔術書を読んで実践するしかないよ。なんでこんなことが載ってるのかわからないけど。」
「そりゃその快楽のページの次に載ってる重ねがけにつながるからだろ。2人の呼吸を合わせて唱える魔法が絶大な威力になるとか、1人ではダメでも2人なら詠唱可能になる極大魔法とか、心を通わせる方法のひとつが肌を重ねる行為、だからだろ。そこまで読んだか?」
首を横に振る。
「重ねがけとか極大魔法はまだ、快楽のページは読んだよ。この王宮で。」
「俺も、マリーに読まされた。早く一つになりたい、婚前交渉に手を染めたいって。」
はあ、親子だね。
「僕はいつ子どもが出来ても良いように部屋が用意されてる。」
ロビンが後ずさる。
「うえ、まだ4年もあるのにもうかよ・・・。この4年の間に世界回らないとな。マリーに子どもが出来たら動けねーもんな。」
そうだね。
きっと旅を続けるなんてできない。
王宮も絶対安全ではないけど、お腹が大きな女の人が安全安心して過ごせる場所といったらここが一番だ。
「僕もここの兵になれるよう志願しておこうかな。」
「何言ってんだ。エクシルが相手してんのは・・・。街のことは王様だけど王族のことはエリザ様だろ。兵になんかならなくてもどうとでもしてくれるだろ。今まさにそうしてもらってるだろ。」
たしかに。
エリザ様の護衛だけならまだしも、交わってるし契約も交わした。
「なんか、これから毎日と思うと気が休まらない。」
「奇遇だな、俺もだ・・・。」
「あら、ここにいらしたのね旦那様。さあワタクシの部屋に行きますわよ。」
僕の喪服を見た時とは逆に、ロビンがマリー様に掴まれて連れて行かれた。
健闘を祈るよ、僕の大事な同性の幼馴染。
「エクシル、どこにいたかと思えば。わたくしは陛下とお酒を嗜みにまいります。子どもがそのような場にいるのは相応しくありませんので、わたくしたちの部屋に戻っていなさい。わたくしが戻るまでナニもしてはなりませんよ。」
これ僕に言ってるんじゃなくて、僕の後ろにいる女子たちに言ってるな。
「魔術書読んで待ってる。」
「あら、待っててくださるのね。これはもう夜伽のお誘いを受けているようなものです。早めに切り上げて参りますからね。」
あー、これはなんたる悪手。
エリザ様のメイドに部屋に案内され中に入った。
セシリアとリタさんと3人。
まだ安心できる3人だった。
僕のさっきの一言で殺気立ってる。
「セシリアちゃん、まずは体を拭きましょう。体を綺麗にして、待って、エクシル、一緒に体を拭きましょ。もうあたしたちの恥ずかしいところ見てるんだから、全部見せて。」
さっきの殺伐とした雰囲気から嘘みたいなだらしない顔になってる。
でも、セシリアやリタさんの恥ずかしい部分を見たのは事実。
ここは行かねば男が廃るというやつか。
僕自身恥ずかしいものはついてないと思うけど、やっぱり異性に見られるのは恥ずかしいな。
股で挟んで見られないようにしようかな。
洗面室に向かおうとすると、セシリアとリタさんの顔はもうイヤらしさ全開の顔だ。
「これは、垂涎のモノを拝めるわよ。」
「どれくらい成長したかな。」
洗面室に3人で入り服を脱ぐ。
「これがエクシルの。」
「やだエクシル前見た時よりもおっきくなってる。」
前見た時?
セシリアも少し大きくなってきた。
リタさんは、もう大きいのはわかってるけど支えがなくても張りと艶があってぶら下がってる感じがない。
2人とも汚れてるなんて思えないほど綺麗だな、ちゃんと拭いてあげなくちゃ。
「エクシル、何か思わないの?」
「うん?綺麗だなって。ちゃんと拭いてあげたいなって。」
「そうじゃなくて、反応が。もし魅力がないとしたらショックで立ち直れないわ。」
そんなことはないんだけどな。
「エリザ様の気持ちがわかるわ。今すぐにでも繋がりたい、じゃないと不安、て感じ。」
「うん、リタさんの言うとおり。私のここ、ちゃんと受け入れられるかな。」
いやここでやらないよ!?
「早く体拭こうよ。」
「・・・エクシル、あたしの体全部拭いて。」
体を差し出すように目を瞑った。
体を拭こう。
タオルを濡らして背中から拭き始めた。
前に移動する。
この体を見て興奮しない男がいるのだろうか。
要所を拭くたび艶かしい声がリタさんの口から漏れる。
やっぱり素直に反応した。
「あら、どうしたの?エクシル。ずっと我慢してたのね?約束守れなくなっちゃうから。もう健気。」
リタさんが抱きついてきて、股の間、太ももに挟まれて擦れる。
「次私!私!拭いて!」
リタさんから引き剥がされセシリアの正面を向くと、セシリアの顔が真っ赤になって動かなくなった。
「拭くよ。」
「うん。」
セシリアは僕よりも背が低い。
前を拭き終わって背後に回ろうしたところで抱きついてきた。
「このまま背中拭いて。」
セシリアのお腹に当たる。
「ちょっと。」
手で持って股の間に入れた。
「拭いて、エクシルぅ。」
背中を覗き込むようにして拭くと、胸元で息を荒くする。
目が潤んで、僕に噛み付く。
「セシリア。」
「大人ってずるいね。こんなことできるんだから。」
「お前ら、何してるんだ。」
気がつくと洗面室のドアが開いていてヨシュアさんが覗いている。
するとヨシュアさんの後ろから颯爽と裸のエリザ様が入ってきた。
「で、殿下、早い。さっきこの部屋に帰ってきたばかりですよ。」
「さあ、エクシル。私の体を存分に拭きなさい。変なことをしてはいけませんよ?」
ヨシュアさんの言葉聞いてないな。
白い肌、大きな胸、細い腰にすらりと伸びた足。
改めて見るとエリザ様結構背が高いんだよね。
「まずは背中を。」
綺麗な背中。
上の方が届きにくくて背伸びをすると体が密着する。
温かい。
「さあ、前です。」
近づくと胸が大きくて上が見えない、顔が見えない。
離れる。
どうやって拭く?どう攻略する?この山。
まあ上から拭いてみよう。
・・・大きい。
裸と胸が密着していて、ここ蒸れそうだ。
さあ、拭けたぞ!
「下もお願いできるかしら。」
・・・タオルが新しい面になるように畳んで、いざ!股の間に!
「うんん。」
声が漏れてる、でも構うもんか。
腿から足の爪先まで!次!反対の足!
よし、終わった、やり切ったぞ。
エリザ様、自分の指を噛んでる、耐えてた?
「次、私な。」
かーーー。
エリザ様よりも背が高い人きた。
「エクシル、なかなか良いモノを持っているじゃないか。力が入ったら大きくなるだろうな。」
ああ、そういえば裸だった。
それにしても、エリザ様と甲乙つけ難い胸の大きさ。
背が高いからもう上の方は届かないな。
どうやって拭くんだろ。
まずはやってみよう。
ぴょんぴょん跳ねて筋肉質な背中を拭く。
「ははは、届かないか。もう少ししたら届くようになるさ。私よりも大きくなるんだぞ。」
この王宮でも指折りの高身長じゃんか。
そこまで大きくなる自信ないよ。
するとヨシュアさんが僕を抱き上げた。
「これなら上も拭けるか?」
「うん。腕すごい筋肉。」
腕を吹き上げて胸、下ろしてもらってお腹、腹筋すごい、足も筋肉で割れてる。
どう鍛錬したらこんなバキバキの体に。
「エクシルの体はまだか?」
「ならわたくしが。」
「あたしが拭くのよ。」
「どこ、拭いて、るんだ、セシリア。」
「「「あ。」」」
「こうやったら、気持ちいい?」
タオル越しにセシリアの手の温度が伝わってくる。
すると目の前が白くなった。
タオルでもみくちゃにされる。
あー、もう何が何だか、ロビン、大丈夫かな。
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「マリー、だからな、最後まではまだ早いと!」
「どうせやるなら早い方が良いに決まっています!さあ、ワタクシの初めてを、旦那様の初めてをワタクシに、今すぐ!」
「メリーにもちょうだい♪」
「だから、ズボンをひっぱるなー!!」




