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光と色の世界N  作者: 八八十
家族と決別とスタンピード
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20

僕たちは町から出てゼコンの村に向かった。

街道ではセイヒョウのおかげで魔獣に襲われない、快適な旅になった。

でも1日目はずっとセシリアをおんぶしてたからクタクタだ。

首もずっと噛まれてて、首が赤くなってた。

リタさんにどうしたのか聞かれて答えたら、リタさんとセシリアが2人でどっか行っちゃった。

随分と長く話してたみたい。

夜寝る前にやった素振りは、研ぎ屋のおじさんに貰った素振り棒が軽く振れるようになっていた。

もっと重いのを振ってもいいかも。

次の日から、おんぶは無しになった、良かった。

パレントさんの素振り棒を貸してもらったけど、そっちは全然、持ち上げるだけで精一杯だ。

行きと一緒で、3日でゼコンの村に着いた。

太陽は少し傾いてる。

村の入り口に向かって歩いていると、あ、警備のおじさんだ!


「あ、エクシルぅ、待ってよー。」


足がもう止まらない。


「おじさん!」


警備のおじさんが僕を見る。


「プレートを確認する。」


プレートを警備のおじさんに見せた。

表、裏、全部見終わって返された。


「通ってよし。」


あ、何も、ない?


「エクシル!」


はい!

警備の人、いきなり大きな声でびっくりした。


「後で鍛錬に付き合え。」


「うん!」


みんなのプレートを確認し終わった警備のおじさんは、みんなが村に入った途端、研ぎ屋の裏に走って行っちゃった。

警備のおじさんの立ってたところにセイヒョウが立ってる。

宿のお婆さんのところに行って、3部屋1泊をお願いした。

大人数でちょっと驚いてたけど、また息子さんの話をしてた。

部屋は男と女に分かれて泊まる、もちろんだよね。

荷物を部屋に置いて、ホークアイを持って研ぎ屋のおじさんのところに向かった。


「ふふ、帰ってきたな。どれ、ホークアイを貸してごらん。」


おじさんにホークアイを渡すと、まずグリップに気が付いたみたい。


「これは、あそこのユニオン近くにあるドワーフの親父か?」


凄い、正解。


「うん、この装備も揃えてもらった。」


「言葉は元に戻っているが、そうか、見た目も中身も成長したようだな。」


装備も取っておじさんに渡す。


「ほうほう、よくできているな。今のエクシルにちょうど良い。なるほど。」


ひとりで話し始めちゃった。

裏に回ると、警備のおじさんがひとりで素振りをしてる。


「お願いします。」


修行の時と同じ挨拶をして、組手を始めた。

あれ?警備のおじさん強い?

違う、警備のおじさん、この前の時は力を抑えてたんだ。

僕に合わせてくれてた。

今も合わせてくれてるけど、ちょっと強くしても大丈夫って、思ってくれたんだろう。

僕を認めてくれてる気がして嬉しい。


「おーい、ちょっときてくれ。」


研ぎ屋のおじさんに呼ばれて気を取られて、警備のおじさんに思いっきりぶん投げられた。

いったー。


「まだまだ修行が足りないな。」


くっそー、警備のおじさんがちょっとカッコいい。

研ぎ屋のおじさんのところに行く。


「ほれ、終わったぞ。あとこれなんだが、前見た時はこんなじゃなかったんだがな。ホークアイの、ここだ。強く光っているだろう?これは魔法石で攻撃力の上昇という、理屈は謎だがそういう効果が得られるものだ。光ったのもなんらかの条件を満たしたんだろうな。まだあと3つある。全部光った時の効果はどんなだろうな。」


「光ってないと、効果はわからないの?」


「ああ、わからん。」


そうなんだ。

この前もらった魔法石もそういえば光ってた。


「俺は魔法で目利きみたいなことができるのさ。才能でもそういうのがある。確か鑑定(APPRAISE )という才能だ。鑑定人は皆この才能を持っていないとなれない、と聞いたことがある。鑑定の持ち主は魔法石が光っていなくとも効果がわかるようだ。俺は魔法だから、光ってないと分からん。」


すると、昔鑑定人をやってたというパレントさんは鑑定の才能なのかな?


「鑑定で思い出したが、何も才能を持つ全員が鑑定人になっているわけではない。奴隷商は手早く奴隷を見つけるため、鑑定を持つ者を据え置いている。無属性を効率よく見つけるためにな。無属性の者が何をしようが抵抗しようが捕まれば終わりだ。助ける者もいないしな。坊主も狙われる可能性が十分にある。捕まって、奴隷になど成り下がるんじゃないぞ。」


奴隷になったらなったで、死んだ方がましとか、思うのかな。


「それにしても、また派手にやられたな。アザだらけじゃないか。」


だって警備のおじさん強いんだもん。


「あの人、実力隠してた。」


「まだまだこれからだぞ?」


「え?」


まだ強くなるの?


「おーい、エクシルー。」


あ、ロビンだ。


「ここにいたのかよ。先に行くなよな。」


「ごめん。」


「パレントさんから聞いたからいいけどさ。腹減ったから飯にしようって、呼びに来たぞ。」


おばさんの料理だ!


「うん、行こう!」


「あ、待てよー。またひとりで行くなー。置いてくなよー。」


「はっはっはっ。子どもは元気だな。」


「そうですね。そろそろ私も食事にします。」


「夜の警備か、ご苦労さん。」


「今日は交代要員がいますので。」


研ぎ屋と警備の男たちは、走り去る子どもらの後ろ姿をいつまでも見守っていた。


「仕方ねぇスピードアップだ。」


ロビンが追い付いてきた。


「だから先行くなっての。食事は、あの家でいいんだよな?」


「うん、あそこで食べるよ。」


じゃあ先ってるわ、とロビンに置いて行かれた。

スピードアップずるい。

食事処の中に入ると、もうみんな集まってた。

丸いテーブルのところで座ってる。


「帰ってきて嬉しいのはわかるが、どこ行くかくらいは言っていきなさい。」


パレントさんに怒られちゃった。

手を洗って、空いてる席を探すと、セシリアとリタさんの隣が空いてる。

パレントさんとパドレさんは隣同士、またお酒飲むのかな。

ロビンはセシリアの隣で料理はまだかとよだれを垂らして待ってる。


「リタさん、お酒飲むの?」


「うん?たまにね。エクシルはだめよ、飲んじゃ。」


「そうだよ、あんたにゃまだ早いよ?」


「おばさん!」


「ここを発ってから戻ってくるまでそんなに経ってないけど、少しは男らしくなったみたいだね。みんな仲間かい?」


「うん。」


「そうかい。この子の事、よろしくお願いしますね。」


「まるで母親ですね。」


「うちの子どもみたいなもんでさ。」


「彼が。」「無属性でもね。」


パドレさんの言葉の上から、おばさんが言った。

パドレさんが少し笑ってる。


「いい人たちに恵まれたようですね、エクシル君は。」


「さっき、研ぎ屋のおじさんに、良い人たちばかりじゃないって言われた。」


パレントさんが少し険しい顔になって、パドレさんも真剣な顔になった。


「どんなことを聞いたのか、教えてくれないかい?」


「奴隷商と鑑定のこと。」


パレントさんはテーブルに肘をついて窓の方を見てる。

パドレさんは顎に手を当てて、考えてるのかな?少し顔を下に向けてる。


「そうですね。その研ぎ屋の御仁はエクシル君の身を案じて、なのでしょうし、実際に気を付けた方がいいです。幸いこの地方では奴隷商は活発ではなく、イースの町にいる奴隷は他から連れてきた者でしょうね。次にここを発って遠出をするとき、用心するようにしてください。ここの村のように、善人ばかりではありませんから。」


おばさんの顔を見た。

遠出、という言葉がどうしても気になった。


「冒険者はね、遠くに行っちまうもんだよ。私らはただ帰りを待つばかり。でもね、時々、あんたみたいな出会いがあるから、ここにずっとここにいても楽しくやってるもんさ。遠くに行くときはちゃんと、送り出してあげるからね!」


おばさんが後ろを振り返った。


「さあ食事の時間だよ!今持ってくるからね!」


おばさんが奥に行った。


「エクシルぅ、エクシルはこの村の子どもにになるの?」


うん、デポプの村からは追いだされたから。


「うん。僕はこの村が好きだよ。」


「えー、私もこの村の子どもになりたいー。」


そんな無茶な。


「ここ、デポプより何もねーよな。うまい料理食えるのか?」


「はいお待ちどう。うまいかどうかはあんたの舌で確かめておくれ。」


料理がどんどん運ばれてくる。


「うひょー、どっからこんなに出てくるんだ?匂いもいいじゃん。それじゃあ遠慮なく!」


目の前に出された料理をみんなで食べ始めた。


「これはこれで、癖になる味だぜ。」


「うん、美味しいね!エクシルぅ。」


「たまにはこんな素朴な味もいいわね。」


おばさんはみんなの感想を聞きながらにこにこして見てる。


「私たちは酒を嗜みましょう。この村を発って先はありつけませんからね。」


「そうだな。よし、リタも付き合うかい?」


「あんたたちに付き合ってたら子どもらどうすんのよ。保護者失格ね。」


「あ、いらっしゃい。こっちにかけておくれ。」


他のお客さんも入ってきた。


「お、この間の坊主じゃないか。早速だが何食ってるんだ?なるほど、こっち、注文いいかい?!」


「はいよー、ただいまー。」


お店の中が賑やかになってきた。

パレントさんと二人で食べた時も楽しかったけど、6人で食べるのも楽しくていい。


「こっちのテーブルの、坊主が食ってるやつと同じのを頼む。」


「はいよー!」


料理を食べ終わるころ、パレントさんとパドレさんはお酒を飲むスピードがどんどん上がって、肩を組んでお互いにお酒を飲ませあってる。

お金持ってくるの忘れた。

僕らはお腹いっぱいになって食事処を出ることにした。

おばさんは、お金は明日でいいけど、いくらになるか見当もつかないね、と言ってた。

財布の中身が心配だ。

部屋にひとり、だと思ったらロビンがきて一緒に寝ることになった。

寝る前、ロビンが修行のこととかいろいろ話してくれて楽しかった。

いっぱい話しているうちに、二人ともいつの間にか寝ちゃってた。

エクシル(所持金:82ガルド500ジルバ)

種族:人間

武器:ホークアイ

属性:(NON) ((LIGHTS)黄、(COLORS)赤)

才能:融合(FUSION)学習(LEARN)

覚えた技

・シールドブロウ ・サジタリウス


ロビン

種族:人間

武器:弓、ナイフ

属性:(LIGHTS)

才能:射撃(SHOOT)

絶技:サジタリウス

従属:セイヒョウ

魔法

・スピードアップ ・テレパシー ・マーキング


セシリア

種族:人間

武器:杖

属性:(LIGHTS)

才能:叡智(WISDOM)

絶技:白い風?

魔法

・リカバー ・アクアアーマー ・アイシクル ・ウォータースラッシュ


リタ

種族:人間

武器:杖

属性:?

才能:?

絶技:?

魔法

・リカバー ・ハイ=リカバー ・生命力残し


パレント

種族:エルフ

武器:剣 (ナイフ)

属性:(COLORS)

才能:?

絶技:?

魔法

魔法全般で攻撃魔法が得意 ・リカバー


パドレ

種族:エルフ

武器:己の体

属性:(LIGHTS)

才能:?

絶技:?

魔法

身体強化全般で効果が絶大

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