ストーカーの代償はあまりにも重すぎて…
いいペースで書けてる…かな?
なにか誤字脱字等修正点があれば、教えていただければ幸いです。
(女の子に負けるなんて…)
商店街を歩きながら、俺は今日の自分の行動を反省していた。
(何がいけなかったのかわからない…。俺は最善を尽したはずだ…なのになぜ…。)
と、悩みながら商店街の大通りを歩いていると前の方に《一発》で会った女の子がいた。
(直接聞いた方が…はやいか。)
俺はその女の子の方へ歩き出す。
しばらく追いかけていると、女の子はスーパーに入った。(スーパー…意外と家庭的なんだな…。)
俺は驚きながらもスーパーへ入っていく。
その女の子はしばらく店内は歩き回った後、カップラーメンコーナーで立ち止まっていた。
(ん…カップラーメンか…)
少女は特売ワゴンの中に入っている新商品の『青のきつね』と『黄色のたぬき』を両手にもって悩んでいる。
(おいおい、人が食べられる色してねぇじゃねぇか、パッケージ的に考えて。)
少女は、決断したように、顔を上げ、『青のきつね』と『黄色のたぬき』を箱買いした。
(大人買いだな…。)
その女の子は会計を終えると、前に箱を二つ抱えているせいか、おぼつかない足取りで店を出た。
(手伝って…やるか。)
「なぁ」
俺は女の子に後ろから声をかけたが、女の子はどこから声がしたのかわからなかったのか、キョロキョロと辺りを見回している。俺はわかるように横に立って言ってやった。
「箱で前が見えないだろ。貸せよ。一つ持ってやる。」
すると彼女は安堵した表情で
「おぉ、クールボーイ♪手伝ってくれるのか♪優しいねぇ♪じゃあ、よろしくね♪」
と言って俺に二つ箱を預けてくる。
「俺、一つって言ったよな?」
「あなたはこんなか弱い乙女が重たい荷物持って手が腫れあがっても平気なの!?」
「…帰る。」
「いいのかなぁ〜?あたしに聞きたい事があるんじゃないのかなぁ〜?もしかしたらもう二度と会えないかも知れないのに、こんなチャンス逃しちゃっていいのかなぁ〜?」
(この女…なんでわかる…)
だが、今の俺には選択の余地はなかった。どうして負けたのか、わからない限り、数日は眠れない夜を過ごしそうだからだ。
「ちっ。」肯定の意味の舌打ちである。
「てなわけであたしの家までよろしくぅ♪」
――――――――――
「時に落ち着け。ここは誰の家だ?」
「ん?あたしの家だよ?」
「そんな珍回答はいい。ここは誰の家だ?」
「だぁかぁら!」
と言って女の子は俺の部屋の隣りを指差す。
「あたしの家だって!」
(…なるほど。隣りの越してきたのはあの女だったってわけか。すげぇ偶然だなぁ。)
俺は女の子の部屋の玄関先に箱を積み重ねる。
(本題に移らなければっと。)
「さて…じゃあ教えてもらおうか」
「まぁまぁ♪とりあえず、家に入ってお茶でも飲んでってよ♪さぁさぁ♪」
「いや、すぐ終わるからここでいい。」
「あたしの入れたお茶、飲んでくれないのね…。ぐす…」
(…嘘泣きだな。めんどくさいけど、あがらないとますますめんどくさくなりそうだ…。)
「わかった。お茶、ご馳走になるよ。」
「やた♪では、女の子の秘境へ、ご招待〜♪」
そう言ってその女の子はドアを開けた。
俺はリビング、ていっても一間なので、寝室兼リビングの部屋に通された。女の子がお茶を入れている間暇なので、色々と観察して見る。
部屋は至って普通。ボロアパートなので間取りは俺の家とまったく同じ。ただ違うのは、全く部屋の雰囲気に合わない天蓋付きベットがある事と、玄関に、使い込まれたバットと、手入れの行き届いたグローブが置いてある事だ。
ちゃぶ台のような小さなテーブルの上に二つお茶の入った湯飲みが置かれる。
「粗茶ですが♪どぞどぞー♪」
「…いただきます。」
「んと、あたしは園城 彩乃。キミは?」
「俺は黒羽 俊。」
「俊君ね♪よろしく♪んで、あたしに、どうして爆弾積み込み阻止したのに、役満出せたのか、聞きたいんでしょ?」
「…ああ。どうして、字一色なんて上がれたんだ?少なくとも俺の積んだ列では字牌はほとんどツモれないはずだ、固めたんだから。となると字牌はお前の積んだ列でツモったはずだ。爆弾は崩したのになぜ?」
「あは♪まんまと引っ掛かったねぇ♪あたし、爆弾じゃなくて元緑積もうと思ってたんだよぉ♪しかも天和狙いの♪だから《南》とか《西》も一緒に積んだの♪」
「なるほど…。そこまで注意してなかった、俺もまだまだだな…。」
「まぁあたしと同じレベルになるまで後200年はかかるわね♪」
(へいへい、人間の寿命を軽く超えてますねたっと。)
俺は場を繋ぐように、お茶を飲む。そして入った時から気になっていた疑問をぶつける
「なぁ、玄関にバットと、グローブ置いてあったが、お前、野球やるのか?」
「…」
綾乃は俯いたままだった。
(なんか…まずいこと言ったかな…。)
「あの…」
すると、女の子はテーブルをバンッと手で叩き
「あたしには、園城 綾乃っていう名前があるの!『お前』じゃなくて、名前で呼んでよね!」
「あぁ、すまなかった。園城…さんは、野球やってたのか?」
「それはね♪秘密♪」
「…」
二人とも無言の時間が何分か経った。
(話すことも大してないし、お茶も飲みきった。そろそろ帰って寝たくなってきたな)
「んじゃ、俺帰るわ。」
「送ってこっか?荷物持ってくれたお礼として♪」
「なんで男が女に送ってもらわなきゃいけないんだよ。第一俺の家、隣り…」
(しまった…一番肝心な事言い忘れた…。)
「お隣りさんなんだ♪じゃあ長いつきあいになりそうだね♪」
「…。おやすみ。」
「おやすみなさ〜い♪」
俺は園城の部屋を出て自分の部屋に入り、すぐに布団にくるまる。
こうして、長い一日は終わった。




