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41-1

ワンコロは……、

ワンコロは……?


おうちのリビングのソファーに(よこ)になり、ごろごろしながらひとりワンコロは(かんが)える。


必殺技(ひっさつわざ)をみんなで(かんが)えても(たの)しくない。

なんだか気持(きも)ちが(たの)しくない。

カイは(仮)(カッコかり)がいっぽうてきにお(そら)のお(ほし)さまにしようとしたって()っていた。

ししょーのおくさまがいっぽうてきっていうのはひとつの(ほう)からだけっていうことって説明(せつめい)してくれた。

だから(仮)(カッコかり)はカイをお(そら)のお(ほし)さまにしようとしたけれど、

カイは(仮)(カッコかり)をお(そら)のお(ほし)さまにしようとしなかったってこと。


カイとお(はなし)出来(でき)なくなるのはさみしいし、

(あたま)をなでてもらえなくなるのもさみしい。

だからカイがお(そら)のお(ほし)さまになってほしくない。

ときどき人間(にんげん)とか動物(どうぶつ)とかいろんなものを(つめ)とかで、えいってやると(からだ)(なか)からお(ほし)さまが()てきてお(そら)にのぼっていく。

とってもきれいだからたくさんお(ほし)さまにしたことがあったけれど、もしかしたらとってもとっても(わる)いことだったのかもしれない。


もしかしたら(仮)(カッコかり)はカイがお(そら)のお(ほし)さまになったらお(はなし)出来(でき)なくなるのを()らなかったのかもしれない。

必殺技(ひっさつわざ)とかみんなでカッコイイお名前(なまえ)(かんが)えるのがとっても(たの)しいことを()らなかったのかもしれない。

その(あと)、みんなで一緒(いっしょ)()べるごはんがおいしいこと。

みんなで一緒(いっしょ)にごはんを()べられなくなるのを()らなかったのかもしれない!

だって、みんなで一緒(いっしょ)()べるごはんってすごく(たの)しくておいしい!

きらいな野菜(やさい)もちょっとだけおいしく()べられる。

ロッテの(つく)ったこげこげの料理(りょうり)もロッテとふたりで()べたら(たの)しかった。

カイのおうちに()て、ロボ丸もごはんを()べられるようになったらもっと(たの)しくておいしくなった。


たぶん、(仮)(カッコかり)はわかっていないんだ。

カイがお(そら)のお(ほし)さまになっちゃうと、さみしくてかなしいのに。

(ぼく)はヒーローだから(たす)けてって()われたら(たす)けるけれど、

(わる)いことをしようとしていることを(おし)えてあげるのもヒーローかもしれない!

(仮)(カッコかり)(おし)えてあげなきゃ!


んんんっと。

(仮)(カッコかり)って(いま)どこにいるんだろ?

ロッテがたんちとかなんとか()っていたやつ使(つか)うといいのかな?

カイがこの(まえ)やっていたやつみたいにしてみればいいのかな?

なんとなく(仮)(カッコかり)はどこだ!って、んんんってやってみる。

(さが)すのは(はじ)めてだからむずかしい。

()をつぶって(ちから)をいれて。

んんんってすると()()(あいだ)がぎゅぅーってなる。

……。

ぜんぜんわかんない。


そういえば、ロッテとロボ丸とで(うみ)()(とき)(うみ)がすこーし(まる)くって。

(うみ)ってちょっとだけ(まる)いんだねって()ったらロボ丸が()めてくれたんだった。

ちきゅうって(まる)いから(うみ)(まる)いんだって、よく観察(かんさつ)してますねって()めてくれたんだった。

ちきゅうって(まる)いからまるーく(さが)せばいいのかな。

カイがこの(まえ)、ふかーくふかーくって()ってた必殺技(ひっさつわざ)魔獣(まじゅう)がふかーくもぐっていった。

(ぼく)がカイの必殺技(ひっさつわざ)をマネするならまるーくまるーくって呪文(じゅもん)にすればいいのかな。

よし!

まるーく、まるーく。

あっ、ロボ丸がぶたの魔獣(まじゅう)となにかしてる、今日(きょう)のごはんかな?

あっ、ロッテがナーガの(みずうみ)()かって(ある)いている、カイにもらったの使(つか)わないのかな?

あっ、ナーガがいた、(仮)(カッコかり)といる?

もしかしたらナーガがあぶないし、ロッテもあぶなくなる?

たいへん!ヒーローだから(たす)けなきゃ!


ワンコロはカイにもらった召喚獣(しょうかんじゅう)用のを使(つか)ってナーガのところに転移(てんい)する。

ヒーローが(わる)いやつの(まえ)にサッと()てくるのはとってもカッコイイから(ぼく)のお()()りだ!


(ぼく)(うし)ろにはナーガ、()(まえ)には(仮)(カッコかり)だ。

(仮)(カッコかり)はナーガをお(そら)のお(ほし)さまにしちゃだめなの!

そんなことするなら二度(にど)(わる)いことできないようにしちゃうからね!」

ヒーローらしくビシッと(仮)(カッコかり)(ゆび)()す!


(仮)(カッコかり)がお(くち)だけニィって(わら)う。

「ヒーローって(かん)じでカッコイイよね。

そんな(ふう)になりたかったなぁ。」

(仮)(カッコかり)はそう()うと(かな)しそうに()()じた。


()めてくれたのがうれしいはずなのに(むね)がきゅーって(くる)しくなる。

なんで(かな)しいお(かお)をするの?


「ほんにすみません。

(あい)しているがゆえ、お(ゆる)しもうします。」

(うし)ろからナーガの(こえ)()こえて背中(せなか)になにか()()けられた。

背中(せなか)からなにかに()()まれていく(かん)じがして()(まえ)がぐるぐる(まわ)りはじめた。

()()いたらまるーい()(とお)ったなにかの(なか)にいた。

透明(とうめい)(かべ)()こうには(おお)きなナーガと(おお)きな(仮)(カッコかり)(おお)きなロッテがいる。

もしかして(ぼく)(ちい)さくなっちゃったの?


うぉんうぉんぼやけたお(こえ)(さけ)ぶロッテのお(こえ)()こえる。

(おお)きな(なみだ)をながすナーガがぼやけたお(こえ)でお(ゆる)しもうしますって何回(なんかい)()ってるのが()こえる。

それよりも、(仮)(カッコかり)がロッテとナーガになにかするかもしれない。

ここから()ないと!

透明(とうめい)(かべ)をドンドンたたく。

(つめ)でエイってする。

なんだかふにゃふにゃしていて()れてくれない。

魔法(まほう)でエイってする。

魔法(まほう)がぼわんぼわんしてこっちに()かってくるから()した。

()られない、かも。

ヒーローだったら(かたな)でなんとかする。

(かたな)()()して精神統一(せいしんとういつ)

(おも)いっきり()()ろす。

ちょっとだけ()ごたえがあったのになんにもない。


あー、もしかしたら、もしかしてムリかもしれない。

ロッテとナーガを(たす)けられないかもしれない。

なんだか(ちから)()けちゃってペタンとすわる。

いつもはなんとかできたのに。

ダメかもしれない。


(こころ)にぽっかり(あな)()いたみたい。

ぼんやりと(うえ)見上(みあ)げたら(仮)(カッコかり)()()った。

(仮)(カッコかり)()をつぶると、なにかぼそぼそ()って()えた。


よくわかんないけれどロッテとナーガは(たす)かったみたい。

ほっ、とためいきをついた。

ナーガがこれからはあちきがお(まも)りいたしんすってぼやんぼやんしたお(こえ)()ったら、まわりが(くら)くなった。


ロッテがぼやんぼやんしているお(こえ)(さけ)んでいるみたいだけれどなにを()っているのかわからない。

(こえ)(とお)いしぼやんぼやんしているからよくわかんない。


よくわかんないけれど()(くら)だし、つかれたし、ちょっとだけ()ることにした。

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