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12-2

(へび)のあいつの気配(けはい)がする大きな(みずうみ)までやってきた。

(へび)のあいつの気配(けはい)がするところを目掛(めが)けてじゃぶじゃぶ水に入る。

さっき特撮(とくさつ)ってやつで復習(ふくしゅう)した、ヒーローってやつは何も(おそ)れない!

たとえ水が苦手(にがて)だったとしても!

お水は苦手(にがて)じゃないけれどこういうのは気分(きぶん)大事(だいじ)

じゃぶじゃぶ前に(すす)んでいたら大きな(へび)がザバッっと出てきた。

やっぱりあの(へび)(おんな)だ。

(なな)つの頭の大きな(へび)が女に変身(へんしん)した!

うらやましい!ワンコロも変身(へんしん)したい!

でも、うらやましそうなお顔は見せないのがヒーローなのだ。

だってヒーローも変身(へんしん)できるから。


「何かあちきに御用(ごよう)でありんすか?」

蛇女(へびおんな)が聞いてきた。

「カイはロッテの前でどんなカッコいいことをしたの?」

蛇女(へびおんな)に聞く。


そうでありんすね。と蛇女(へびおんな)が首を(かたむ)けて思い出すかのように(つづ)けて言った。

「あの可愛(かわ)(むすめ)を守ろうとした男のことでありんしょうか。

()れた男に守ってもらいたいのは女の(さが)

それはそれは格好(かっこう)()う見えたんでありんしょうね。」


ちょっとなに言ってるかわかんないけれど、ヒーローが女の子を守るのはいつものカッコいいパターンだ。

ワンコロは蛇女(へびおんな)にちゃんと(おし)えてくれたお(れい)を言う。

「ありがとう。」

あいつは(むかし)からよくわかんないことばっかり言うやつだったけれど今日はなんとなくわかった。

ワンコロはヒーローだから礼儀正(れいぎただ)しくお(れい)を言えるのだ。


(ぬし)さんはあの(やさ)しい娘達(むすめたち)といて(やさ)しゅうなられたみたいでありんすね。」

蛇女(へびおんな)が言ってきた。

「あの男はあちきに(きず)がつかねえように魔法(まほう)(やさ)しゅうしばったのでありんす。

そちらを見た(むすめ)(つら)そうだから()いておくんなしと。

どちらも(やさ)しい人でありんした。」

(むかし)は近こうにいるものはすべて(きず)つけてやした(ぬし)さんが、と。


ワンコロはロッテにはいつも(やさ)しいって言われる。

もちろんカイにも言われるし、最近(さいきん)はロボ丸もわかってきたみたいで()めてくれる。

ヒーローは(やさ)しいから(やさ)しいは基本(きほん)なのだ。

「そう、よくわかったな。ヒーローは(やさ)しくてカッコいいのだ。」

と、この()から()()るのだ。ヒーローだから。


「ヒーロー様に(たす)けてほしいでありんす。」

蛇女(へびおんな)がよよよと()(くず)れる。

蛇女(へびおんな)の話だと、ガルーダのやつが蛇女(へびおんな)()いかけまわしているらしい。

どこに()げても子分(こぶん)()れてついてくるらしい。


ワンコロあいつきらいなんだよなぁ。

この前ロッテが言っていた生理的(せいりてき)にムリってやつだ。たぶん。

これは(ことわ)ろうとしたとき、

「ヒーロー。」

ぼそりと蛇女(へびおんな)がつぶやく。

(たす)けてほしいでありんす。」

面倒(めんどう)くさいけれど、ワンコロはヒーローだから。

しぶしぶ()()けた。


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