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5-1

ワンコロは()められたい。


(たよ)りになるとか

かっこいいとか

(あたま)がいいとか

全部まとめたらすてきとか言われたい。


自分がかわいいのは知っている。

小さいものはかわいいらしい。

道を(ある)いているだけでかわいいと言われるのはワンコロが小さくてかわいいからだ。

だからと言ってその上に胡坐(あぐら)をかいたりはしない。

努力(どりょく)でかわいいを作っているのだ。

ある時、ロッテにいつもよりかわいいと()められた時は前足がいつもより3センチ高く上がっていてしっぽがいつもより1.3倍振られていたそうだ。

これはロボ丸に調査(ちょうさ)してもらった。

この調査(ちょうさ)を元にワンコロはよりかわいくいるために前足が高く上げられしっぽは振りすぎず適度(てきど)にふりふりするように細心(さいしん)注意(ちゅうい)を払っている。

やり方はこうだ。

自分のことを(ほこ)らしく思いながらそれでいて楽しくハッピーな気持ちでいる。

こうすると前足が高く上げられてしっぽが適度(てきど)にふりふりするのだ。

いつもっていうのは(むずか)しいが、でも、ワンコロがかわいいとみんなが笑顔(えがお)になる。

みんなのための努力(どりょく)だと思えば苦労(くろう)(いと)わない。

ワンコロはみんなにやさしくできるやつなのだ。


だが、みんなのためではなく、自分のために()められたい。

ロッテではダメだ。

ロッテはワンコロが何もしなくても()めてくれる。

言葉(ことば)(おも)みがない。

何かをして、みんなにすごいって言われたいのだ!


たぶんみんなが(うれ)しいことをすると(よろこ)んでくれて()めてくれると思う。

この前モルボルってやつを持ってきたときはみんなが(よろこ)んでくれた。

あれと似たようなやつをみんなで(つか)まえに行ってワンコロが活躍(かつやく)したら?

みんなすごいって()めてくれる気がする!


そういえば、ご近所(きんじょ)の人からおすそわけ?してもらったっていうごぼうっていう土の味がするお野菜(やさい)はみんな(よろこ)んで食べていた。

ワンコロには土の味が美味(おい)しいって思えなかったけれど、みんなが(よろこ)ぶお味ならいいのかもしれない。

そういえばずっと前に食べた()っこ抜くとうるさいあいつは土のお味がした(おぼ)えがある。

あいつをみんなで()りに行こう。

(たし)かあいつはマンドラゴラっていうやつで、ものすごくうるさいから犬が()っぱってあいつを()っこ抜くっていうやり方で()るんだった。

ワンコロは(おおかみ)だからワンコロが()っこ抜くとなにか(ちが)うのかと思って()っこ抜いてみたのだが、(とく)()わったことが何もなかった。

(おおかみ)は犬の上位互換(じょういごかん)みたいなものだから(ちが)いがなかったらしい。

あのうるさいやつを()っこ抜く大役(たいやく)(まか)される。

ごぼうみたいな味のするうるさいやつが()れる。

オレ様()められる。

いっせきにちょうっていうやつだ。

おっと、オレ様なんて(むかし)使っていた言葉(ことば)を使っちゃいけない。

あの(ころ)の自分は(いや)な奴で(きら)われていてあの(ころ)の自分は大嫌(だいきら)いだ。

だからあの(ころ)の自分じゃなくなったから自分のことはワンコロって言う。

この名前をロッテがつけてくれてからワンコロは自分のことが(きら)いじゃなくなった。

だから、(むかし)の自分にならないように、自分が新しい自分だって(わす)れないようにワンコロは自分のことをワンコロと呼ぶ。

この名前はすてきな魔法(まほう)だ。


いいことを(おも)いついたならすぐに実行(じっこう)するべき。

こういうのは()れのリーダーであるカイに提案(ていあん)するといいだろう。


カイを(さが)しに行こう。

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