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恋友の愛  作者: 桜音
31/80

ガチャっ!


『真姫、大丈夫か?』

『起きない....とにかくティッシュ借りた....』

『おう。ん、包帯使っていいぞ。』

『ありがとう....』

『なんでこうなったんだろうな....』


恋華は、和室に寝かしておいて真姫はリビングの空きスペースで横になっている。


柚子は、二つあるうちの一つのソファーを使って寝ている。


『なぁ、真姫は....その...昔いじめられてたとかある?』

『しらね』

『僕もそれは知らないなぁ』

『そっか....』


しばらく静かな時間が続いた。

『俺、恋華の様子見てくる。喉乾いたら適当に冷蔵庫あさっていいから。』

『おう。』


俺は立ち上がって和室に向かった。

ガチャ....


扇風機に当てられている恋華は、息苦しそうだった。

(声をかけたら起きちゃうかな....)


『恋華』

『ん....』

恋華は、少し目を開けて俺を見た。

『あ、ごめん。起こしちゃったな』

恋華は、毛布から手を出してそれから伸ばして俺のパーカーを引っ張った。

『どうした?』

『み..ん..な.....大....丈夫...?』

恋華は、しゃべるのも辛そうで汗をいっぱいかいていた。


『まだ、他の2人は起きてない。他にも優也と他月がいる。』

『行き....たい....』

『だめ。良くなるまで寝てなきゃ』

『暗いの....怖い....』

和室は豆電球だけつけて後は、暗くしている。


(恋華は、暗いのダメなんだっけ....)

『わかった。少しだけ扉開けておくからなにかあったらおいで』

畳とリビングはつながっているようなものだった。

『うん....ご...めん』

『大丈夫。じゃあな』


『恋華、どうだった?』

他月が心配そうに聞いてきた。

『すっげー苦しそう。』

『そういえば恋華ってあいつらになにされたの?』

『名前は聞いてないが、高熱を発生させる薬を飲ましたらしい』

『それやばくね』

『だよな。でも話すことは出来てるんだよ。』

『恋華って何気に強いよな』

『でも....言っていいのかな....』

『なになに?教えてー!』

『恋華、いじめられてた....んだよな....』

『え!?そんな風にみえない。』

『俺、小さい頃は今と違って活発だった。人前に出るのが大好きで友達も結構いた。でも恋華とはなんか特別な存在でいて欲しかったんだよな。』

『なんで?』

『恋華、友達いなかったから最初の友達になりたいなみたいな。でも恋華は、やっぱり今と違って静かでそれにショートカットだった。』

『ショートカット!?まじで!』

『うん。何回も話しかけても無視するからずっとついてきてたんだ。そしたら恋華、ずっごい怒っちゃって。不機嫌にしちゃったかなって思ってたら恋華のことをいじめてる人がいて、俺が助けたら自然と親友みたいな感じになって....そのころ気づいたら恋華のこと好きになってたんだ。』

『へー!すっごい話だな....』

『んで、小学を卒業する前の春休みに俺が転校しちゃって....それから高校2年で再会みたいなw』

『漫画に出てきそうな話だな』

『ていうか、親とか大丈夫かよ。なんだったら俺んち泊まっていいぜ。』

『じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます』

『僕も....』

『女子たちもいい?』

『別にいいけど』

優也は、自分の家と真姫の親に連絡して、他月も自分の家と柚の家に連絡した。


ガラガラ....

音がしたのは和室の方だった。


恋華がふらふらになって立っていた。

『恋華、大丈夫か?』

『....ま....』

『ん?』

俺は、恋華に近づいた。

その瞬間

バタッ....

龍馬にもたれかかった


『れ、恋華!?』

『おい!大丈夫かよ....』

『龍馬....』

『な、なに?』

『ん....』

『え?』

俺は、恋華を見た。

『ど、どうしたんだよ!』

恋華は、泣いてた。

『怖い....』

『え?』

『怖い夢見ちゃった....』

その途端緊迫したムードは一気に崩壊した。


『なんだよ(笑)怖い夢って』

他月が少し馬鹿にして見た。



『龍馬が....死ん....じゃう夢....』



『な、なんだよ、それ怖いな....』

『....ん』

恋華は、俺から離れなかった。


『いや....龍馬が....またいなく....なっ....』

恋華は、辛さのピークを迎えていた。


『恋華?』


『....あた....ま....ぃ....た....ぃ』

『じゃあ、俺から離れて寝なきゃ....』

『ダメ....近くにいて....』

『わかった』


俺は、恋華を布団に寝かせた。


『ちょっと待ってね』

俺は、リビングに戻って携帯を持ってきた。


『龍馬』

『ん?』

『腹減った』

『ちょっと待てって(笑)』

『はーい』


『恋華』

『ん....』

『食べたいのある?』

『ア....イス....』

『わかった。持ってくる』


俺は、キッチンに行って冷凍庫をあさった。


『あったあった。』

ソーダ味のカップアイスがあった。

そして和室に戻った。


『あり....がとう....』

『あーん』

ぱくっ

『おい....しい』

恋華は少し笑顔になった。


俺は、恋華にアイスを1口ずつ食べさせた。


そして、食べ終わると同時に恋華が前やったときと同じように俺の手を掴んで自分の首に当てていた。


『私....龍馬の手....冷たいから......好き....』

『ありがとう』


気づけば恋華は、寝ていた。


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