39話:我慢の限界
甘すぎになってしまいました//////
覚悟して読んで下さい(笑
布面積が薄すぎる……。
指定された水着を前にし、動揺する。
白のフリルが胸元についた、可愛らしい水着。下はスカートだけど、お腹は見える。
「まだ?」
部屋の外からセナの声が聞こえた。
もういいや、これ着るしかないんだし……。
私、結構投げやりな性格になったな。
こういうものを着るのは慣れなかった。
特に後ろの結び目が……。
「手伝ってあげようか?」
少し楽しそうな声が外から聞こえる。
意地悪な笑みを浮かべたセナの顔が頭に浮かぶ。
「いい!! 大丈夫だから!!」
必死で否定すると、くつくつと笑いを堪えるような声が外から聞こえてきた。
私は少し頬を膨らませながら、やっと着替えた。
想像以上に露出度が高い。お腹へっこまさなきゃ。
「できた? 入るよ」
「う、うん」
腕を絡めて、身体を隠した。
恥ずかしい。顔が熱くなる。
「やべ」
セナが顔をそむけて、そう呟いた。
その仕草が私の不安を掻きたてる。
「へ、変だよね」
そう言うと、セナはこちらに向き直った。
いきなり、ぎゅうっと抱き締められる。
「な、何? 何なの?」
びっくりして、身体が硬直する。
すると、セナは抱きしめたまま身元で囁いた。
「萌花が可愛すぎて、我慢できなくなっちゃった。もうちょっとこのままでいい?」
ぼん。音を立てて真っ赤になってしまう。
え? 可愛い? 何かの間違いじゃ……。
そう思った時、セナが顔を近づけてくる。
え? もしかしてこれって……そう思い目を閉じた。
「お取込み中悪いんだけど、もう出番よ」
声が耳に入り、私とセナはほぼ同時にぴたりと動きを止めた。
ゆっくり声のする方に顔を向けると、少し苛ついた友美の顔が目に入った。
も、もしかして……見られてた?
ぼんっと音が鳴りそうなぐらい真っ赤になった。
「いつから居たの?」
セナが少し冷たい声で言った。
「『萌花が可愛すぎて我慢できなくなっちゃった』」
友美が馬鹿にしたようにセナの声色をまねた。
とたんにセナの顔は真っ赤になっていく。
「ふーん。あんたもそんな顔するんだ。まぁ、いいけど。萌花、早くしないと遅れちゃうよ」
そう言って、友美は足早に戻っていった。
私も急いで友美の後を追いかけようとしたとき。
セナに後ろから手を掴まれた。
「ちゅっ」
それは一瞬の事だった。
ぐいっと腕を引っ張られると、唇に柔らかな感触とリップ音。
セナは呆然としている私に耳元で囁く。
「ごめんね。代償まで我慢できなかった」
そう言うと、私の頭をぽんと撫でて部屋を出て行った。
私はまだ何が起きたかもわからず、立ち尽くしてしまった。




