二話 大海の三姉妹
島を出る前のこと…
「あなたたち。これを持っていきなさい。」
大地様はそう言い、御札を何枚か渡してきた。
「これを貼ると、たちまちその身から悪が浄化される…といいます。きっと、役に立ちますから、持って行ってください。力のない私たちにできる精一杯の協力です。」
深山たちは大地様から御札をうけとった。その札は神々しく、とても美しいものだった。
伊吹海に出て40分。
「ねえ深山、なんか…静かすぎない?」
「あの襲撃があって自然界はかわってしまった。海も壊滅してるんだろ。」
鳥矢は、警戒心を強めているようだ。その視力と視界で、何もないか、安全か、
しっかり確認をしている。反対に、深山はそこまで心配をみせていない。
船の船首に腕を組んで堂々と立っているほどだ。
「でも…」
鳥矢は本当に不安なようだ。
「わかったよ…そこまで言うなら、大地様から渡された、御札をよこしてくれ。」
さらに二十分ほどたったそのときだった。
「深山!あぶない!」
鳥矢は深山を船の床へと引きずり込んだ。その瞬間、船首から船尾まで、無数のウニがとんできた。
「助かったよ…ありがとな。」
「無事でよかったわ。見えたものを説明するわ。少し先の海中から、
海の神、海原三姉妹がいるじゃない。その中の長女、命がウニを操って、こちら側に投げてきてたわ。」
海原命、三姉妹の長女であり、海の生物を操れる。
「なるほどな。あいつらか…鳥矢、後ろから船を押して、近づけてくれ。」
「わかったわ。」
すると、鳥矢は飛び上がり、船の後ろについた。この時もウニは飛んでくる。
鳥矢は船を押し進める。だいぶ近づいた。その時、深山は船底を力いっぱい蹴り上げ、剣を構え、命に向かって突撃。
「そんなのあたらないよ!!」
命は海の中へ潜っていった。深山は海に落ちる前に飛んで、船へともどった。
そして前をむく。そこには、三姉妹がみんなそろっていた。
「みんなそろっておでましか…」
「あんなやつら、さっさとやっちゃおーよ!」
三女、蒸が言う。
「落着きなさい。あの人…油断できないわよ。」
次女の光道が言う。
「光道の言う通りさ。けど、私たちは三人もいるんだ!がんばるよ!」
ここで、幽谷深山の神器を紹介するよ!!
神々はものによっては神器をもっている。
深山は、なんと二つも持たされているのだ。超優遇されている!!
神器1「霊帯之剣」
この剣は、深山のもっている昆虫の力をうけとって、様々な形に変化する。
今はクワガタだから、クワガタの顎っぽい形の刀身になってるみたいな感じ。
クワガタの顎を左右反転させてくっつけたみたいな感じの剣だ。
神器2「霊帯之御盾」
深山のもっている昆虫の力をうけとって、様々な形に変化する。
今はクワガタだから、シンプルに普段の盾よりも、硬さが強化されている。




