あまね と よつば #2
久しぶりの更新です。
菜須よつ葉様とひな月雨音が、大切なお話をしていますので、よろしければ覗いて見て下さい。
インターフォンがイタズラなの? と言うほど鳴り響いている。
ドアを開けると、よつ葉ちゃんが真剣な表情で立っていた──
手にはアイスが入った箱を持って……。
よつ葉「これ読んでっ!」
雨音「これ【よつ葉看護の道を歩み始める】の第16部分だね……」
よつ葉「うん」
暑い日に、涼しいお部屋でアイスを食べるふたり。
雨音「おいしいねぇ、よつ葉ちゃん」
よつ葉「最高ですねぇ」
雨音「……って、何しに来たんだっけ?」
よつ葉「そうだった。ホームで熱中症でおじさんが倒れちゃってたんだよ。救助活動してた人居たけど、明らかに間違ってて、お友達の看護師さんが助けに入っていったの」
雨音「間違いに気づくことが出来てよかったね」
よつ葉「助けに入っていったのは素敵なことだけど、知ったかぶりは……ねぇ。でもね……」
雨音「ん? どしたの?」
よつ葉「看護師さんでも、知らん顔する人とかいるんだよ。色々言い訳言って」
雨音「人が倒れてるのに、言い訳って何だろう?」
よつ葉「絶対、何もしないって断言してたもん。責任が取れないとか、何があるかわからないとか言ってた」
雨音「そんなこと言ってたら、誰も救えないよね。看護師さんの発言としてどうなんだろうって思うなぁ」
よつ葉「これから頑張っていこうって思っている新人看護師の前で、先輩看護師が言う言葉ではないと思う」
雨音「そうだね。反面教師としてしか受け止められないね」
よつ葉「尊敬はできない」
雨音「正しい知識も大切だけど、これからも“考えるより動く”でありたいね」
よつ葉「今後も同じようなことがあれば、やはり助けにいくと思う。声かけ出来る看護師でありたい」
雨音「よく言いました! じゃあアイス食べに行こう!」
よつ葉「うん!!」
葉月「……今回、出番も無ければ、アイスも無かったなぁ」