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天使の顕現
『マリエ容疑者に監禁された経緯についてお伺いしてもよろしいでしょうか。』
刑事は神妙な顔をして私の前に座っていた。
アキラは少し考えてからあの日の出来事を話し出す。
『天使の祠に向かいお互い願い事をしました。
マリエの部屋に泊まることにしていたのですが、疲れたからと近くにある小屋で少し休むことにしました。
たまに遊びにきているから毛布などもあると誘われ、中に入ると部屋一面、私の写真で埋めつくされていて。
驚き、振り返ろうとしたところであの日の記憶は途切れています。
その後はマリエが食事や入浴、私の世話を甲斐甲斐しく行なってくれました。
ひどい雨が降った日に雷の音が轟き。起きると小屋の中は火の海でマリエも倒れていて。
そこに鎮火にきた消防隊員の声がしたところで、私は気絶したみたいです。
次に目を覚ました時には病院のベットに横になっていました。
今まで私は確認できないものを信じたことなかったのですが。
雷の日に燃え盛る森を背に微笑んでいたのは、本物の天使でした。』
『本物の天使?』
刑事は怪訝な顔をしていた。
この気持ちがあなたにわからなくても別に構わない。
『白く輝く美しい私の天使。』
マリエの背中には白く美しい羽が生えていた。




