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プロローグ
彼の匂いが好きだった。
彼の目が好きだった。
いつも独りぼっちの姿に目を奪われる。
彼の文字を見るのが好きだった。
その人は”聞いてもいい?”と書かずに”きいてもいい?”と書く。
”綺麗だね”を”きれいだね”と書く。
”好きだよ”を”すきだよ”と書く。
気が付けばいつも独りぼっちの姿を追いかけていた。
目に焼き付けていたはずの姿形を今はもう、思い出せない。
私には見えない何かを見つめる彼の瞳に私は映っていたのだろうか。
彼の匂いが好きだった。
彼の目が好きだった。
いつも独りぼっちの姿に目を奪われる。
彼の文字を見るのが好きだった。
その人は”聞いてもいい?”と書かずに”きいてもいい?”と書く。
”綺麗だね”を”きれいだね”と書く。
”好きだよ”を”すきだよ”と書く。
気が付けばいつも独りぼっちの姿を追いかけていた。
目に焼き付けていたはずの姿形を今はもう、思い出せない。
私には見えない何かを見つめる彼の瞳に私は映っていたのだろうか。