お前かよ‥‥‥‥
カラカラカラカラ‥‥‥‥
「聖女の私自ら作り出した『アリサの杖』何壊してくれてんのよっ!!この私自ら作り出した貴重な杖なのよッ!」
「リオさん、気を付けてください。私に『呪詛』を掛けたのはアイツです。『投影』術らしいですが気をつけてください」
─────ほぉ。コイツ?
姫さんの城に集団でカチコミかけて、散らかすだけ散らかした聖女モドキ。
カラカラカラカラ‥‥‥‥
「そこの『おかめ』女もムカつくッ!なんで若い男ばっかアンタに集まるのよッ!おかしいじゃない、この『アンへファータ』女神の巫女である私に跪くべきなのにっ!」
カラカラカラ‥‥‥‥
へえぇぇぇぇぇ‥‥‥‥
─────ぞんっ
莉緒の背中を見ていた全員が、いきなり空気が重くなるのを感じて、皆顔色が悪くなった。
「‥‥‥‥へえぇぇぇぇぇ。何アンタ、あのピンク頭の手下?ふ~~ん」
カラン‥‥‥‥コツ。
「なによアンタっ!? あぁその顔日本人じゃないっ!どうせモブ組でしょッ!女神『アンへファータ』様に選ばれたこの私に従うべきじゃないっ!」
‥‥‥‥はぁ?何言ってんのコイツ‥‥‥‥
「‥‥‥‥そこのクソガキ。舐めたこと言ってると頭カチ割るぞ‥‥‥‥」
「なに偉そうにイキってんのよ!どうせ中途半端なチート貰ってるんでしょ?この『聖女』の私にかなうわけないじゃないッ!」
「 『縛』 」
─────ぱきっ
莉緒が短く『能力』を行使すると、喚く女を形作っていた粒子がカチっと固まった。
「‥‥‥‥え、ええ!?なんで?ただの影を投影してるだけなのに!何で縛られる訳!?」
「さぁ~~て。なんでだろうねえぇぇぇ~~」
─────コツっと杖の尖った先で丸石の動きを止める。
自分ではとってもいい笑顔を作っているハズだが、何故か相手はビクッと引く。
何ビビってんのかな~まだ(?)何もしてないじゃない~さっきまでの勢いはどうした~?ビクつくんじゃないよ?
「ピンク頭の聖女さんとやら?一応確認しとくわ」
ビルから飛んだか。─────この世界に来るために
地を這うような問い、クリスティーナだけは「‥‥‥‥え、まさか。うそでしょ」と固定された自称『聖女』を見やる。
「『私の時代がはじまる~』とか『逆ハーレムでウハウハ~』とかいう阿呆な台詞に覚えはあるか」
「─────な、なんでアンタが知ってんのよッ!」
─────はい確定。
「は~い、決定。ピンク頭共々、アンタもこの私が『 潰してあ・げ・る 』」
─────にぃぃやぁぁぁと、とってもいい笑顔が殺気と共に向けられる。「なにこのモブ、ヤバい!」
本気の殺意を向けられる────『恐怖』。本体は離れた安全な場所にいるはずなのに、ガクガクと勝手に身体が震えてくる。
「私の至福の時を強制的に奪ったよね~。推しを愛でる時間を奪ったんだから~万死に値するよね~~─────『 結 』」
─────ガチっと、幻影体と本体がリンクする感覚が走った。─────なによコイツ!モブのくせにっ!




