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聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!  作者: 山田みかん


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従魔狩り

 異世界転生のテンプレ中のテンプレ。

 

 『訪れたギルドで、絡まれる』

 ─────あれってなんでだろうね?主人公は何もしてないのに、建物に入っただけで狙ったかのように絡まれる。

 絡んでくださいオーラでも出てるのかな?


「テメェ聞いてんのかよ!」


 ─────を自分は只今絶賛体験中らしい。‥‥‥‥ おかしいな?自分はギルドとやらの会員でもないし、ここの職員でもないぞ。

 しかも、座っているだけでいたって何もしていない。


 少年と二人で思わず後ろを振り返った。─────誰もいない。


「ウィル君。確認だけど、こいつらひょっとして、私に話しかけてる?」


「え~と。僕もびっくりなんですが、どうやらそうみたいです~」


 マジやべ~奴らじゃん、何もしてないのに絡んできたよ~頭大丈夫~?(棒)


「─────誰?アンタら」


 ─────何か用?とは聞きません~メンドいじゃん 


「おうおう!俺の仲間がよ!お前の従魔に踏まれて足痛めたんだよ!」


「どう落とし前つけてくれるんだよ!」


「────は?」


 割とガチで間抜けな声が出た。

 自分に従魔とやらはいないのだけど‥‥‥‥。


「ウィル君。私に従魔っていたっけ?」


「従魔云々はおいておいて、たぶんシロ君の事だと思います~」


 ─────あ゛ぁ゛? ウチの弟にケチ付けようってのかい?お姉ちゃん怒っちゃうよ?


 ─────おい ヤツラだ!

 ─────街や外で従魔狩りしてる奴らだ

 ─────ギルドまで来やがったぞ

 ─────従魔連れてるやつ出た方がいい!

 ─────おい、長を呼べ!



 私達が絡まれてる周りが、にわかにあわただしくなってきた。

 

「おお~いてぇいてぇ!骨がイッちまってるよ」


「冒険者の従魔が人を襲ったんだ!責任とれよな!」


「躾のなってない従魔は手に余るよな~?俺らが代わりに躾てやるよ」


 ─────無理やり論法に?割とガチでキョトンとした。

 説明しよう!シロ君はお座りしたまま動いてません!さっきから「何?こいつら?意味不」と固まったままです。

 こいつ等、こっちが女と年若い少年だけと見て絡んできやがったな。


「踏まれる?ナニソレ、めっちゃご褒美じゃん~」


 肉球に踏まれるって?最高に幸せじゃん~!

 うっとりするようにそう言うと、何人かの冒険者はうんうんと同意してくれる。


「─────踏まれて折れるようなヤワな足してんだ~……引退した方がいいんじゃない?」


 煽るように言うと、キレて更に詰めてきた。─────おいおい、あんたさっき足折れてるって言ったじゃん。普通に歩いてんじゃん。

 一歩詰めてくると、更にもう一人いたことに気付く。そいつは仲間の三人には興味がないのか、コソコソと懐から丸い石を取り出していた。

 

 アレ、見たことある。


 ブワッと周りにいた従魔の気配が変わる。


 今までピッタリとくっ付いていた従魔が、主の元を離れてこちらに集まりつつあった。


 あの森にいた魔獣と同じ気配。─────だが



「  ─────てめえぇらぁ!くせぇ─────だよ!表出ろやぁぁぁぁ───── !! 」


 言うと同時に、『縛』を展開。─────男どもを纏めて放り投げた。


 オオオオオオォォォ─────ン!


  ドッガシャ─────ン!!

 

 室内で臭いのを撒かれてはたまりません。─────換気や換気

 窓から外へまとめて放り出しました。開けるの忘れたから窓が派手に壊れちゃったよ~

 ─────ワザとだけど。


 操られかけた従魔達は、シロ君の声に反応して、パチっと糸のような物が切れた。

 ちっちゃいリスの様な従魔は、慌てて主の肩に戻ってスンスンしている。いいな~


『魔獣の類は強い者に従います。野性の本能ですね』


 『ナビ』が呼んでもないのに出てきた。─────シロ君びいきが過ぎない?

 まあ、反対はしないけど。うちの弟、強い、賢い、かわいい! 反論は受け付けんっ!


「あ~あ~あ~あ~、ガラス割れちゃったじゃな~い。アンタら弁償しなさいよね~」


 ─────い、いや、アンタの仕業では‥‥‥‥。


 周りの冒険者達の無言の意見が一致した。


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