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聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!  作者: 山田みかん


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104/158

びっちり

「‥‥‥‥やっぱり何処かに埋めてこよう‥‥‥‥」


「かなり目立つ人ですから、無理だと思います~」


「‥‥‥‥皆の言う『目立つ』が、私の認識とは違う気がしてきた‥‥‥‥」


 脈絡もなく突然『真っ裸』になる奴‥‥‥‥結論、『ヤバい奴』。


「そう言えばお主、例の『聖女』の事で何か気付いたのか!?」 


「─────お?気付いてた?さっすがおっさん、年の功っ!」


 タダで逃げられただけじゃなくてよ~奴からちょっくら、情報を抜き取っておりましてよ~~ 


 高らかに返事をしたら、何故か可哀相な視線で見られた。─────何故?


「ワウワウワウワフウ‥‥‥‥(逃げられて、悔しがってたじゃないか‥‥‥‥)」


 シロ君、そんな事言わないのっ!確かに杖の先端をぶっこんで接触した時、あの自称聖女から断片的な情報が流れ込んできて、初めての現象にびっくりしている内に逃げられたけど‥‥‥‥。


「お姫さんが『あの姿』になってから、身体の調子が良くないって言ってたでしょ?」


「はい、そうです。前は風邪一つ引かないような、丈夫な方でした」


「聖女と担ぎ上げられて、休みなしにあちこち公務に駆り出されておったが、至って元気じゃったの」


 休み無しはいかんな~定期的に休まないと。

 今は若いから疲労が感じられないだろうが、年齢を重ねれば、蓄積される疲労でぶっ倒れるからなッ!何?実体験?うるさいよッ!ブラックな社畜には断固反対するっ!


「アレ、姫さんから『魔力』?『能力』?的な力を定期的にちょいちょい奪ってたんだよね」


「─────なんじゃと?」


「リオさん、今の話本当なんですか!?」


 いつの間にかお姫さんと、メイドのサラさんが自分達の近くまで来ていた。


「うん、断片的だったけど間違いないよ。定期的に姫さんは、アイツに『ドレイン』されて、奪った力は自分のいいように使われていたって事」


「まさか‥‥‥‥だから姫様は、頻繁に倒れられる事になったのですか!?」


「そういう事。でも今は元気でしょ?」


 ショックを受けていた姫さんだが、「そう言えば身体が軽いです」と手をフリフリする。

 顔が『おかめさん』だから、なんか怖い感じだが慣れというものが皆あり、微笑ましく見ている。


「でもこれは『仙桃』の効果じゃないんですか?」


「それもあるけど、根本的に『繋がり』を切断したから、これからは姫さん本来の体力になるよ」


 どやぁと顔をすると皆が「へ?」という顔になった。


「切断って、リオさんがしたんですか?それはいつの話ですか?」


「─────朝。出掛ける前」


「‥‥‥‥どこで」


「姫さんの部屋。─────いやぁ~まさかアレがそんな事に使われているなんて思いもしなかったよ~~」


 てっきり掃除が行き届いてないのかと思ったが、まさかの敵側からの攻撃でした。


「‥‥‥‥空気の入れ替えって言ったやつですね。リオさんには、一体何が『視えて』たんです‥‥‥‥?」


「え─────?天井から部屋いっぱいに、蜘蛛の糸みたいなのだらけだったよ~いや~~掃除した私─────グッジョブ!」


「‥‥‥‥部屋いっぱいの蜘蛛‥‥‥‥」


 蜘蛛だらけの部屋を想像したのか、『おかめ』頭の姫さんがふらっと傾いた。 


 ─────蜘蛛だらけじゃない!「糸」みたいな物だらけだっ!蜘蛛がびっちりいたら、自分だってビビるわっ!

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