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修行②

今回もお読みになって下さりありがとうございます。

拙い文書ですがゆっくりお読みください。

3人が話してること1時間。シャルロッテの膝の上で寝ていたカケルがもぞもぞと動き出した。3人は起きる事を察し、3人共カケルを見る。

「ふぁぁ〜〜よく寝た〜〜!よーし!特訓がんばるぞぉ!」

 カケルはシャルロッテの膝の上で大きく伸びをした後に羽を天高く突き上げる。


「ん。頑張るのはいいこと。だけど、頑張りすぎは良くない。焦る必要は無い。魔法は知識と技術と閃きのバランスが大事。」

 言葉少なめだがカケルが無理しすぎないようシャルロッテなりの気配りだ。

「はーい!」

カケルはいつも通り元気よく返事をする。


「魔法についての目標は、火、風、水、土の基本4属性をLv10にして上位魔法を習得するまで。だけど、ただ放つだけでは練習や鍛錬にならない。」

 カケルにこの修行のゴール地点と訓練内容を明確に示す。

 

「ロッテお姉ちゃん、魔法をいっぱい使うのじゃダメなの?」 

 カケルは疑問になったことをすぐにシャルロッテに聞く。

「ん。そもそも魔法は魔力を制御して使う物。だから、ただ只管にいっぱい使っても意味無い。だからこんな感じに遊ぶ。」

 シャルロッテは言い終わるのと同時に四属性の魔法を小さなボールにしてお手玉したり、色んな形に変化させたりしてみせる。


「おぉ〜。ロッテお姉ちゃんすごーい!」

 カケルは拍手しながらシャルロッテを褒める。

「慣れたら、こう。」

 4、8、16、32…と倍々に魔法が増えてく。

「おぉ〜〜!」

 キラキラした目でシャルロッテを見つめる。

「ん。カーくんも出来るようになる。一緒にやろ。」

 シャルロッテは照れながらもカケルにも試させる。

「うん!」

 カケルはいつも通り元気よく返事をする。


カケルは何回か試して

「ん〜〜むーずかーしい!」

 ゴロゴロと転がりながら悔しがってる。

「ん。難しい。だけど、出来たら嬉しい。カーくんは鳥さんだから手の感覚が人の時より難しい。だけど、出来た時カーくんは最強。」

 シャルロッテは最初から上手くいくとは思っていない。

「失敗を楽しも。出来ないからって投げ出したらそこで終わり。出来るようにいっぱい試して、工夫して、また試す。カーくんだけの正解がきっとある。」

 シャルロッテは甘やかさないが、その過程が大事だと教える。

「うん……」

 それでも元気がなくなってるカケル。

「最初から上手くいったらつまらない。確かに、すぐに出来た方が嬉しいし楽しい。だけど、全てが何もかも思い通りなんてつまらない。それに、ボクは出来ない事を出来るまで頑張ってるカーくんの方が好き。分からないことはボクが教えてあげる。」

 シャルロッテは優しく頭を撫でながらカケルのやる気を促す。可愛らしい姿をしても女神。

「うん……もう少し頑張ってみる…」

「ん。いい子いい子。カーくんは優しくて純粋。ボクたちに負けないくらい綺麗な心と強い心を持ってる。ボクたちはそんなカーくんの成長が楽しみ。」


 その後、カケルのお腹の音が鳴り響き修行1日目は終了した。結果、カケルは【多重展開】(マルチプル)【複数展開】(マルチスペル)共に成功出来ずまま日が暮れた。


 ――――――――

夕飯後

「結局出来なかった…なんで出来なかったんだろ……」

 カケルは出来なかったことに落ち込む。

「まだ修行1日目。焦る必要ない。」

 シャルロッテはカケルの頭を撫でながら声をかける。

「そうだぞ。それに、まだ転生して2日目だ。これからもっと強くなる!落ち込むにはまだ早い!」

 ルルティアも元気づける。

「うん……」

それでも、元気印のカケルはまだ落ち込んだまま。


「カーくん。分からないことは聞いて。どんな事でも。ボクも教えるの初めて。だから。」

 本来、女神は今までスキルを与えることはあっても教えることはなかったのだ。

「同時に何がするって感覚が分からないの。魔法も昨日初めて使ったし…」

カケルは悩みを正直に話した。

 転生してスキルを覚えたらすぐに使いこなすのは無理がある。


「うんうん。そりゃいい事だ!」

 笑いながらルルティアは言い放つ。

「ん!僕悩んでるのに〜〜」

 笑われた事に怒ったのか頬を膨らませるカケル。


 

「わりぃわりぃ。でもな、カケル。」

 ルルティアはカケルにそっと触れながらその真意を伝える。

「スキルを覚えたからすぐに使いこなせると思って暴走する奴がほとんどだ。鍛錬せずにな。それが如何に危険か分かるか?」

「ううん…分からない。」

「スキルやステータスが如何に優れていようとも、鍛錬を怠り、何もせず強くなったと錯覚している者からこの世界は死ぬ。己を知り、力の怖さや危険さを知り、鍛錬を重ねて力を磨く。それが本当の『強い』って事だ。この世界に来たばかりで分からないことは多いよな。不安だよな。だけどよ、今はこうして俺たちが居る。他の女神達もお前を見てる。道を踏み外しそうになったら俺たちが止めてやる。だから、焦るな。ゆっくりで良いんだ。カケルは1人じゃない!」

 ルルティアは優しくカケルを諭す。

 

「ルルの割にいい事言う。」

 茶々を挟むシャルロッテ。

「ルルの割にって、なんだよ!俺だって一応は神だぞ!導くことくらいするわ!」

 ぐぬぬぬ…って顔をシャルロッテに向けるルルティア。


「わはははは。そっか!そうだよね!ルルティアお姉ちゃんみたいにカッコよくて強くなるのはすぐにはなれないよね!もっともっといっぱいれんしゅーしてルルティアお姉ちゃんみたいにかっこよくて強くなる!」

 元気を取り戻したのか両羽根でファイティングポーズをするカケル。

「ん。カーくんは元気なのが1番。」

「そうだな!カケルは笑ってるのが1番だ!」

 2柱女神も笑いながらカケルのことを応援する。


 そうして、悩みが吹っ切れたせいかカケルは急に眠くなりそのまま転生2日目は過ぎていった。

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