説得
遅くなりましたが新年1話目です……
【転生2日目】
夜が明け、カケルは大きく伸びをして起き上がる。
「ララお姉ちゃんおはよー!」
《おはようございます。カケル様。朝ごはんが出来てますのでどうぞ、お召し上がりください。》
「わーい!ありがとう!ララお姉ちゃん!」
早速もぐもぐとご飯を食べるカケル。
「ん〜〜!ララお姉ちゃんのご飯はやっぱり美味しい!」
嘴があるのに器用に笑うカケル。
《今回もお口にあって良かったです。》
―朝ごはんを食べた後―
《カケル様。今日はどうなさいますか?》
ララはカケルに今日の予定を聞いた。カケルは少し悩んだあと
「魔物をたくさん倒して早く飛べるようになりたーい!」
カケルの欲は純粋だった。
《うふふ。そうですね。早く飛べるようになりたいですよね。》
ララはカケルの願いを一旦受け止める。
「うん!」
《ですが、少しの間戦うのはやめましょう。》
ララは少しの間の戦闘はすべきでは無いとカケルに言う。もちろんカケルの反応は……
「やだ!早く強くなりたいの!昨日いっぱい戦った方が早く強くなれるって言ったのに!」
NOだ。ちゃんとララの言ったことも覚えている。さすがは子供と言うべきか〖クレセリアの寵愛〗の所為かは判断出来ない。
《はい。それはわかっております。》
ララも従者として、保護者としてひけない。
「なら、なんで止めるの…ララお姉ちゃんは僕が強くなるのはいや?」
悲しげな目をしてララに訴えかける。
《嫌ではありません。ただ、カケル様はまだこの世界に来て2日目です。確かにスキルも新たに増え、進化もして強くなりました。》
「ならどうして……」
カケルは不安になる。もう目からは涙が零れ落ちてる。
《魔法の使い方や身体の使い方に慣れていないうちは大きな戦闘は避けるべきかと。戦えばレベルも上がりますが、その場しのぎにしかすぎないのです。強くなるための修行が必要です。》
泣いているカケルに対してララは優しく諭すように声をカケル。
「でも……」
それでも納得のいかないカケル。
《私は、転生したばかりのカケル様に辛い思いを痛い思いをされて欲しくないのです。出来れば傷ついて欲しくないです。だから、今は戦うのではなく鍛えて私が安心するくらい強くなってから戦って欲しいのです。》
ララは素直な気持ちを伝えた。
「わかった…うん!ララお姉ちゃん達が安心出来るくらい強くなる!」
羽を器用に握りこぶしみたいにグッと力を込めて頑張るアピールをするカケル。
《うふふ。その意気です!》
ララは頑張ろうとしてるカケルを撫でながら答えた。
「えへへへ。ララお姉ちゃんに褒められちゃった!」
ララに撫でられて嬉しそうにするカケル。
「あっ、でも修行どうしよ…ひとりだと何したら良いのかわからないよ…」
《それなら、私に秘策ありです。お任せ下さい。》
ララはそういうと昨日使ったとある結界を発動させる。
――――――――――――
一方、天界では相変わらずカケルの鑑賞会が開かれている。
「もう!ララったらカケルくんを泣かせて!解雇ね!」
怒っているのはララの主神であるティターニア。
「まぁまぁターニア。ララは考えもなしに否定はしないわよ。」
クレセリアはティターニアを宥める。
「そうだせ。仮にもお前の眷属だろうが。もっと信用しな。」
ルルティアもララのフォローに回る。
「でも!カケルくん泣いてるじゃない!」
反論が弱いティターニア
「まぁ、俺も反対だな。この世界は前の世界より危険なんだ。理不尽なんだ。戦闘での負けは死だ。それを考えたら鍛えるのは正しい判断だと俺は思う。」
ルルティアは戦闘に関しては他2柱より詳しい。
「ぐぬぬ…戦闘に関しては貴女の言うことは正しい…」
ティターニアはすぐに論破され何も言い返せない。
その後ララはカケルを説得させた。
「おっ?これはまた俺の出番かな??うーん…アイツも呼ぶか!」
ルルティアは話の内容から察した。そして、学ばせる為に必要な人材を呼ぼうとする。すると、ルルティアの後ろから
「呼ばなくて良い。」
ボソッと小声で声をかけた女神が現れた。
「お前も見てたのか!なら話が早い頼むわ!」
「うん。任された。今度またご飯ちょうだいね。」
「おう!それくらいお易い御用。」
「交渉成立。」
クレセリアとティターニアは2柱の会話に入れず話がまとまってしまった。
「おっ!ちょうどララからお呼びだ。考えてる事は同じってことか。では、行ってくる」
ルルティアともう1柱の女神はそのまま光に飛び移る。
「また1人増えてしまったわ…」
「そうね…はぁぁ…」
2柱は落胆する。1番の原因は【女神キラー】なのに気づかない4柱。この先一体何柱の女神がつくのかは創造神すらわからない。
いつもお読みになって下さりありがとうございます。




