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スキルを作って習得!僕の趣味になりました  作者: すみ 小桜


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第47話 感謝の証

 「ふんふんふふん♪ はい。サザナミも終わり」


 今日は疲れたな。賊を捕まえた後、荷物を運んでいた人に聞いたら僕宛てに届く魚とそれにお礼にってお肉もくれて、持って帰ってこれたんだ!!

 それで、今日はユイジュさんとダダルさんとセージさんも呼んでごはんの予定です。その前に、二人をシャンプーしてブラッシング。


 「ツヤツヤとフワフワ」


 大満足。


 『凄い待遇だわね。これを毎日してもらえるわけ?』


 『そうだ。洗ってもらってブラッシングだ。ただ、食事がな……なかなか』


 「今日は、頂いたお肉とお父さんのお魚だよ。ユイジュさん達も招いたからお母さん張り切って料理しているよ。滅多に僕以外に食べる人いないからお母さん喜んでるよ。二人にも特大ステーキあるからね!」


 『まあ楽しみね』


 『まあ、期待しないで楽しみにしているぞ。それよりも今日もスキル増えたみたいだな』


 「あ、うん。バランスと置くね」


 『スキルが増える?』


 サザナミが不思議そうな顔をした。


 『ロマドは、スキル錬金保持者だ』


 『なんですって! それを早くいいなさいよ。協力を惜しまないわよ』


 「うん。ありがとう。僕、お母さんのお手伝いしてくるから二人は大人しく待っていてね」


 『わかった』


 『わかったわ』


 キッチンに行くとせわしなく動くお母さんがいた。


 「手伝うよ」


 「ありがとう。椅子が足りないのよね。どうしましょうか」


 四人用のテーブルなので、イスがもう一つあれば何とかなるかもしれないけど、最初からイスは四つしかない。


 「じゃ僕、買って来るよ」


 「え? でも重たいしもう少ししたら来るのでしょう?」


 「間に合うから大丈夫。行ってきます」


 「ちょっと、ロマド!」


 僕は、急いで買いに行った。ダッシュすればすぐだ。


 「すみません。イス下さい」


 雑貨屋というか、何でも屋さんだ。


 「おや、ロマドか。イスか。壊れたのか?」


 「ううん。お客さんがくるんだけど、イスが足りなくって」


 「おや、そうかい。珍しいね。そういえば、冒険者になったんだって? どうだい。仕事の方は」


 「うん。楽しいよ。今日来るのも冒険者の人」


 あ、これがいいかも。イスの高さが家にあるのと一緒だ。

 そうだ。今までチェトと一緒に寝ていたけど、サザナミはどうしよう。三人一緒だと狭いよね。


 「ねえ、おじさん。中型犬の犬が寝るようなベットとか布団とかあるかな?」


 「犬を飼ったのかい。それならこれどうだい? ブランケットとふわふわシート。売れ筋だよ」


 「じゃ、黒と白のをひとつずつ」


 「毎度アリ。しかし持てるかい?」


 「紐で縛って持って行くよ」


 買った商品を縛って、僕は走って家に戻った。まだ三人は来ていない。


 「あら、本当に速かったわね。あらそれは何?」


 「二人のお布団だよ。一人増えたから三人で寝るのは大変かなって」


 「そう。もう一人の子も賢そうね」


 「うん!」



 暫くすると三人が家に来た。


 「お邪魔します。ダダルと申します。冒険者商会の受付業務をしています」


 「初めまして。販売担当のセードです」


 「まあまあ。いつもロマドがお世話になってます。ちょっとしたものですがどうぞ」


 「おぉ。おいしそうだ。ごちそうになります。そうでした。これどうぞ。クッキーです。あと、コロッケも作ってもらいました」


 ダダルさんが、クッキーとコロッケを渡してくれた。


 「え? 本当? やったぁ」


 「お願いして、特別に作ってもらったんだ。好きだろ?」


 とユイジュさんが言った。


 『コロッケ?』


 『あれも中々うまいが、いつも半分しかもらえん』


 「だいじょうぶだよ。数的には、二人の分もあるよ」


 『おぉ、それは気が利く』


 『楽しみだわ』


 「やっぱり、二人も食べるんだな」


 ダダルさんは、ちゃんとちょこんと座っている二人を見て言った。


 「えらいわね、二人とも。はい。お肉とコロッケよ」


 「もうちょっと、待ってるんだよ」


 『わかった』


 『え? いいと言うまで食べてはいけないの?』


 『ここでは、そういうルールだ』


 二人は、ごくりと喉を鳴らした。

 僕達は、コップに飲み物を注いで、乾杯をした。

 久しぶりに飲む炭酸だ。ごくりと一口。うん、おいしい。


 「二人共食べていいよ」


 『では頂くぞ』


 『私も!』


 二人はがつがつと食べ始めた。


 「凄いな。犬コロ達をちゃんとしつけているなんて……」


 ダダルさんが、ぼそりと呟く。


 「うん。しつけをする事ってお母さんと約束して飼ってるからね」


 なんか不思議だ、みんなで食事なんて。


 「えぇ今回。街の皆さんが凄く感謝しておりまして。どうしてもという事で預かってきたんですが、受け取って頂けますか?」


 スーッとテーブルの上に何かを置いた。用紙だ。


 「うん? 寄贈一覧?」


 僕が呟くと、三人が頷いた。


 「まあ、チェト達のお肉をほぼ毎日、ここに届けてくれるそうだ」


 「え? なんで?」


 『何、それは本当か!』


 チェトが喜んでいる。


 「お礼を犬コロにしたいそうだ」


 そう言えば、活躍したのって二人だもんね。


 「でも、一年間も無料でって申し訳ないわ」


 「お金という訳にもいかないので、そうなりました。その分は、その犬コロにあげてください」


 「そう。あの子達が頑張ったお礼なのね。わかりました」


 「よかったね。チェト、サザナミ」


 『頑張ったかいがあったぞ』


 『よくわかりませんが、お肉が頂けるのね』


 「二人も喜んでいるよ。ありがとうございます」


 僕も二人の活躍が認められて嬉しいよ。

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