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スキルを作って習得!僕の趣味になりました  作者: すみ 小桜


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第24話 スキルの役立て方が間違ってます

 「ふふふん♪ ふんふんふふふん♪」


 僕は、スキップしながら道を進んでいた。前にはユイジュさんが歩いていて、横にはチェト。

 初めての遠出のお仕事です。楽しみだなぁ。


 ユイジュさんが、ザッバザッバとモンスターを倒し、僕が凄い薬草を採取。チェトのお肉をゲット! って、いう妄想が膨らみます。


 「待っててね、チェト。お肉は目の前だからね!」


 「おい……なんだそのお肉って」


 「だから報酬で、チェトが食べるお肉を買うの」


 「お前、犬に肉を食わせるのか?」


 「食べるよね? チェトも欲しがってるし」


 ユイジュさんが大きなため息をついた。


 「あのな。少しは貯めろ! 犬のごはんに消えて行くって悲しくないか?」


 「全然。お金だって貯めてるよ」


 「税金はちゃんと払えそうなのか?」


 「……あ、忘れてた」


 「支払いが滞ると、家から色々没収されるぞ」


 それって……。

 いい犬飼ってるじゃないか、借金の肩にもらっていくぜ。ってチェトが連れていかれるって事!?


 「チェトは渡さない! よし、税金も稼ぐぞ!」


 「……チェトは大丈夫だろうけど、稼いだ方がいいのは確かだな。ところで疲れてないか?」


 「はい! 全然平気です!」


 「まあスキップしているぐらいだしな。チェトパワーは凄いな」


 チェトって何か力があるのかな?


 「スキップ覚えたからスキップしても疲れないんです」


 「うん? スキップしてもつかれない? それもスキルなのか?」


 「はい!」


 「……役に立ってると言えば立ってるのか? ずっとスキップしていれば疲れ知らずだもんな」


 「走っても歩いても疲れませんけど……」


 いきなりユイジュさんが立ち止まって僕をジッと見つめて来た。


 「それってスキルの効果なのか?」


 「うん」


 「どれくらい疲れないんだ? 時間とか距離とか」


 うん? それは書いてなかったけど……。どうなんだろう?


 「さあ? 記載されてないからわかんないけど、なんで?」


 「なんでって! 大事だろう。十分と一時間でも違うし。制限なしなら凄いスキルだぞ」


 「そうなんだ。じゃ確かめてみた方がいいかな?」


 「お前本当に呑気だなぁ……。今度確かめてみな。今やられても俺が疲れる」


 あ、そっか。僕と一緒にスキップをずっとしていたら疲れちゃうもんね。


 「わかった。戻ってからやってみる。見回りの時、全部スキップとか」


 「……スキップ? いやそれなら走れよ!」


 「それなら走ったよ。途中からだけど。全然平気だった。結局ばれちゃったけど」


 「あぁ……リンリン草採って来た時か。お前ずっと走って帰って来たのか?」


 「うん。いつもと変わらない時間にする為に頑張った!」


 「何に、スキルを役立ててるんだか……」


 はぁっとまたユイジュさんがため息をついた。

 そして、こっちだと歩き出した。道から外れ、山の中へと入って行く。

 今日受けたお仕事は、キノコ狩り。何でも毒キノコ基、薬草キノコらしい。絶対食べるなよと言われた。僕は食べないけど、チェトが食べるかもしれないから気を付けないと。


 そのキノコは、少し開けた場所にあるらしいんだけど、どんどん森の奥へと進んでいく。迷子になりそうだよ。草も深いしチェトは、僕が抱っこしている。


 そうだ。サーチ使ってみるかな?

 そのキノコは、Eランクらしい。


 「Eランクサーチ」


 あ、青と赤と表示がある。えっと、青が採取出来るモノで、赤がモンスター。


 「モンスター!?」


 「何? どこだ!?」


 僕の叫び声にユイジュさんは剣を抜いた。


 「あの青色の向こう側に、赤いのが見える」


 「青色の向こう側?」


 「うん。サーチしたら赤いのは、近づいて来るけど」


 「はあ? サーチだと! それ本当に取得していたのかよ! 敵の種類は?」


 「え? どうやって調べるの?」


 「俺に聞くな!」


 「だって……ランクはEランクだよ。キノコと一緒」


 「っち。ここじゃ戦いづらいな。お前は、木に登ってろ!」


 そう言うと、モンスターが向かって来る方向に走って行く。


 「え~!! 待ってそっちから来るけど」


 「わかってる。ちょっと先に開けた場所があるんだ。そこにキノコもある。俺はそこまで出る。その方が、剣を振りやすい」


 なるほど。


 『どうせ戦えないなんだから。木に登っておけ。我も加勢に行く』


 「何言ってるのさ。危ないよ。ほら、僕と一緒に木の上に行くよ」


 『我のごは~ん』


 「もうお腹空いたの? ちゃんとお肉買ってあげるから待ってて」


 僕は、頭上を見上げて一番高そうな木にチェトを片手で抱っこしたまま登った。


 『おぬし器用だな』


 木のてっぺんまで登ったら見晴らしがよかった。ユイジュさんが言った通り、少し開けた場所が森の中にあった。そこにユイジュさんが到着すると、モンスターも到着したみたい。

 オオカミみたいなモンスターだ!

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