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男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
3章 魔族
57/84

25 イズミの喜びと不安

何時も読んで頂き有難う御座います。

少しづつブックマして頂ける方も増え感謝感激で御座います。


今回でコラボ最終となります。

又これから『男の娘って何ですか?』だけの更新となりますので

今後とも宜しくお願いします。

「エッエ~~!」


密かに会う筈だったのに私の声が響き渡った理由は

何とシフォンさんも男性だった()()()有ると聞いたからだ。

私と同じような人が居た!

しかも誰もが憧れるあの白銀の魔女シフォンさんが前世で男で

その記憶が今も残って居る。

しかし良く話を聞いて見ると更にその前男として生まれる前の記憶もあり

それが女性だったと言う事。

シフォンさんによれば、女性だった頃戦災に遭い家族を守る力が無かった為

自分の力無さに嘆き『もし来生と言う物が有れば男として生まれ変わり大事な人を守りたい』

そう思いながら最後を迎えたと言う。

そして生まれ変わったのが男性でその記憶もシフォンさんの中に残って居るらしい。

つまりベースに女性が有りそこへ男の記憶が追加されたと言う事なので

今の姿は女性ベースのシフォンさんに合っているとの事だった。


私の場合は、男の記憶しかないがシェルシアに言わせると元々女性の感性を持って居る為

女性で有る事自体は合う筈と言って居た事を思い出した。

そして最近ミナトと一緒に居る事が多かったせいかその男性と言うよりも

精神的に女性化が進んでいる気がする。


その為か今もミナトの事を考えると胸が苦しくなる事があるのはそのせいかも知れない。

自分の事ながら何とも奇妙な感じがする。


その後もシフォンさんとの話が盛り上がり

お互いの秘密を告白した者同士と言う事で

以前お願いした『親友』の中に入れて貰える事が出来た。

又レターリーフと言う名前を書いて念じて投げるだけで相手の所へ届くと言う

一種の手紙の様な物を貰いシフォンさんとの連絡手段を貰えた事がとても嬉しかった。


そしてその数日後クリアの戴冠式が行われ翌日私達もクリアの魔王の間に呼ばれ

初めて魔王としての目の前に現れたクリアに礼を尽くして片膝を付いて居ると何とクリアから。


「もうこんなのめんどくさい!え~~っと、皆顔を上げて。そんな礼儀何てどうでも良いから普通に話そうよ。」


本当クリアらしいと言えばクリアらしいけどここは魔王の間

もう少し緊張感を持っても良いのかと思って居ると更にクリアとファシズの間でのやり取りが

「クリア、既に戴冠式も終え正式な魔王の座に就いたのだからその位我慢しろ。

今日はまだ知り合いだから許せる物のこれが他国の使節団等だったら

どうするつもりだ!今からそのつもりで練習しなくてどうするんだ。」


「いいじゃないそんな事。その時はちゃんとやるわよ。ねえ皆もそんな格式ばってたら肩凝っちゃうわよ。楽にして。」


本当黙って聞いて居る此方はたまったもんじゃない

一体どれだけ笑いを堪えるのに我慢しなくちゃなら無いんだろう

でっ遂に我慢し切れず私が


「ウックックック、ガハ・・ゼーゼーゼー・・・ゴッゴメン!もう我慢できない!そうよねクリアだもんね。普通に行こう。」


その声とほぼ同時に我慢していた皆も笑い出してしまい結局クリアの望む形になった。

その後クリアはシフォンさん勇者そして私と戦ったレアとその契約者フェスタの所を周り

そして私達ニシアの風の所へ来た。


ワザワザ私達一人一人にグリーンに輝く大きな宝石を手渡してくれた。


「一冒険者で有りながらカフェスやキャミア達の為良くここまで来てくれた。

彼女達は本当に良い共に恵まれた幸せ者だ、これからも彼女達を宜しく頼む。

イズミ、タルト、セティア、カリナ又遊びにでも良いここへ来てくれ何時でも歓迎する。

それからその宝石は魔力を封印して有る特別な物だ、

我が国には他国に通用する通貨が無いので代わりにそれを渡す。

それを売ればそれなりの値段で売れる筈だから自由に扱ってくれ」


宝石の価値など分から無いけど私の両手でようやく包み込む事が出来る程の宝石を

ニシアの風全員にくれるなんて何と言う太っ腹。

でもクリアが魔王か、らしく無いよな~。

そう思うと思わず笑いが出るがその笑いを堪えて


「クリア有難う。又必ず来るわ。その時はもっと魔王らしくなってる事を期待してるからね。」


「余り期待されてもな~、何しろ私は私でしか無いからな。」


ヤッパリクリアだ、今後の魔王国が不安になるが

取り合えずクリアが魔王なら争い事が無くなるに違いない。



その魔王国を後にしたのはそれから数日後シフォンさん達と共に魔王国を出て

私達はミリニシア神皇国へシフォンさん達はまだやる事が有ると言う事でイラエミス共和国へ向かった。


そしてミリニシア神皇国へと帰路へ着いた私達ニシアの風とシェルシア、

オルイドはあの戦いが終わった翌々日やる事があると先にミリニシアへ向かった為ここには居ない。

シェルシアは自分も『ニシアの風』のメンバーの如く直ぐにセティアやカリナと仲良くなり

タルトともまるで旧友が如く接して居る。

そして今も私の隣でタルトを含め皆と楽しそうに話しながら歩いて居る。


「所でシェルシアはミリニシアに着いたらどうするつもり?登録プレートも無いし仕事の当ても無いでしょ」


心配して私が聞くと可愛らしい笑顔を作り1枚のプレートを渡しに見せた。


「シェルシアそのプレートもしかして・・・」


「拾った。もう私の名前刻んで有るし出身はイズミと一緒にして有るからよろしくね。」


「宜しくねって!ここでそんな事して良いの?第一そんな簡単にプレート変える事出来るの?」


「えっ!いやっだってもう天界追放された身だしマリスシアと一緒に力使っちゃったし今更って感じ?

それにプレートは、まあフツー出来ないでしょうけど、ほら~私元女神だし~。」


嬉しそうに語るシェルシアを見て居ると何故か背中に冷たい物が滴り落ちるのを感じた。


「今更って感じ?って、元女神がそんな軽くて良いの?」


「まあ良いじゃない、イズミって案外真面目なのね。もっと気軽に行きましょ。」


「イヤイヤイヤ!良くないでしょ。もしミリニシア様が見てたら怒ってるよ。」


「まあその時はその時、怒られるのは私だしイズミが心配する事ないわ。」


本当この人女神だったのだろうか?

そんな私の心配を他所に嬉しそうに又タルト達と話をしてる。

そんなシェルシアとの旅が今後どうなるか心配になって来た私がそこに居た。



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