ああっ、も、もっとおぉぉ
もちろんラルは無傷だ。ラルは実戦経験ゼロ。いわば深窓のお嬢様だ。それなのに、勝ったのだ。
「ふう、み、みね打ちだ。し、死にはしない」
ラルは初めての実戦に震えながらも、決め台詞を放った。
「おいおい、ラル。その剣、本物だったの? 俺、ちょっとウソなんじゃないかっていうか、コスプレ的な大剣かと疑ってた」
「なっ! あたいは、ウソは言わない!」
ん? ウソ言わない? そうなの? じゃあ、いつか「ジンゴロウがメルクリン家の一人娘であるあたいと結婚すれば、そんな借金、返せなくもないぞ?」って言ってたの、あれって……?
「あっ、危ない!」
とかなんとか思っている間にも、ラルに次々と騎士たちが襲い掛かる。
だがラルはそれらの攻撃を華麗にかわしつつ、エスカリオンで騎士たちを一撃のもとに倒していく。
こっちも当分、大丈夫そうだ。
「うふっ、イキますわよ」
一方、ヒミさんは、騎士たちから距離をとりつつ、常にマッチョやラルの後ろに移動している。そして、時折スカートをたくし上げ、美脚をあらわにしながら、太ももに巻いてあるダーツを騎士たちに投げつけている。
ダーツがなくなると、胸の谷間から、トランプのカードを取り出し、騎士たちのまぶたの上を狙い、投げつけている。
そのカードもなくなると、今後は腰に巻いていたベルトを外した。
と思ったら、それはどうやらムチのようだった。
騎士たちは油断したのか、下心なのか、素手でヒミさんを拘束しようと襲い掛かる。
だがヒミさんに鎧の隙間をムチで打たれ、悶絶していく。
「うふふ、イキなさい」
「ああっ、も、もっとおぉぉ」
ん? いま、ドMいなかった?
ま、まあ、いいか。
こっちは、見なかったことにしよう。
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