ふん、そのような大剣、貴様のような女子に扱えるものか!
おお、強い強い。こんなに強かったのか。
「マッチョ流体術、奥義! 雪崩!」
マッチョらしい体術で、騎士たちを投げたり、体当たりをしたりして、蹴散らしていく。
こっちは当分大丈夫そうだ。
「頼むぞ、メルクリン家伝統のアンタッチャブルアーマーよ」
ラルはぼそりとつぶやくと、静かに騎士たちに向かって歩みをすすめていく。
騎士たちは「こいつは、スキンヘッドの大男より拘束しやすそうだ」と思ったのか、数名が剣を振りかざしながらラルに襲い掛かる。
キラリと煌めくアンタッチャブルアーマー。
そして騎士たちの剣が当たる寸前に、アンタッチャブルアーマーが自動的に動き、ラルの体ごと回避行動に入っていく。
「おお! さすがアンタッチャブルアーマー!」
俺は思わず声を上げる。
……でもまずいぞ。アンタッチャブルアーマーは剣や拳などの攻撃は回避できるが、掴んだり抱き着いたりという動きには対応できなかったはずだ。
このまま逃げ惑うだけでは、いつか捕まってしまう。
「い、行くぞ……エスカリオン!」
ラルが叫んだ。
今度はラルの大剣から、オーラのようなものがあふれ始めた。
ん? エスカリオン? それがその『一度狙った獲物は、絶対に外さない大剣』の名前なのか?
ラルはエスカリオンと呼んだ大剣を、大上段に構えた。
「ふん、そのような大剣、貴様のような女子に扱えるものか!」
一人の大柄な騎士がやはり大上段に構える。
そして、一気に間合いを詰め、ラルに斬りかかった。
ズバン!
大柄な騎士とラルが交錯した、次の瞬間、騎士がバタリと地面に倒れこんだ。
なんとエスカリオンもまた自動的に動き、騎士を斬ったのだ。
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